マーベル作品(MCU)フェーズ2 一覧&全6作品の魅力を徹底解説!

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の魅力


© 2021 Marvel

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』は、宇宙の落ちこぼれ集団が銀河の危機に立ち向かう異色SF映画。MCU作品としては、記念すべき第10作でありながら、ファンの間でもほぼ無名のキャラクターたちを起用しています。

ストーリー


9歳の時、何者かによって地球から宇宙に連れ去られたピーター・クイル(クリス・プラット)は20年後、惑星間を渡り歩くトレジャー・ハンターに成長していた。ある日、惑星モラグの廃墟で謎の球体“オーブ”を発見したピーターは、換金のためにザンダー星のブローカーを訪れるが、彼を待っていたのは、宇宙に暗躍する“闇の存在”が送り込んだ暗殺者ガモーラ(ゾーイ・サルダナ)だった。賞金稼ぎのアライグマ、ロケット(声:ブラッドリー・クーパー)と相棒の樹木型ヒューマノイド、グルード(声:ヴィン・ディーゼル)も加わって派手な戦いを繰り広げた彼らは、ザンダー星警察に逮捕されてしまう。投獄された4人が銀河一危険な刑務所で出会ったのは、凶暴な囚人ドラックス(デイヴ・バウティスタ)。妻子を殺した犯人の仲間であるガモーラの命を狙うドラックスを、ピーターは制止。実はガモーラは“闇の存在”を裏切り、その支配から逃れようとしていたのだ。オーブを売って金を手に入れたいピーターとロケットたち。復讐に燃えるドラックス。それぞれ目的の異なる5人だったが、ロケットを中心に協力して脱獄。希少なものの収集家で、オーブに大金を払う“コレクター”と呼ばれる男に会うため、宇宙の果ての惑星ノーウェアへ向かう。そこでピーターたちは、コレクターから驚くべき秘密を聞く。“オーブを手にした者は、無限の力を得る”。その頃、5人の動きを察知した“闇の存在”が大軍を送り込んできた。奮闘虚しく敗れ、“闇の存在”の手に落ちるオーブ。彼らは、その力で宇宙の秩序を司るザンダー星を滅ぼし、銀河を混乱と滅亡に陥れようとしていたのだ。この時に及んで、それまで逃げることで生き延びてきたピーターは、何故か戦う覚悟を決める。それはチーム“ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー”誕生の瞬間だった。ヒーローとは縁遠い生活を送ってきた5人は、宇宙の存亡を賭けた戦いにどう挑むのか!?



ほぼ無名の新キャラクターたち


これまで、アイアンマン、ハルク、マイティ・ソー、キャプテン・アメリカと、比較的知名度の高いキャラクターを世に送り出してきたMCUの作品群。

しかし、本作では、原作ファンの中でも、ほぼ無名だったマイナーキャラクターたちを主役にした大抜擢が注目を集めました。

公開前こそ不安視されていた本作ですが、蓋を開けてみると、全世界で大ヒットを記録!

その結果、映画公開後には『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』として初の単独TVアニメシリーズが放送されるなど、大人気の作品となりました!

「ならずもの集団の連帯」を描く奇才・ジェームズ・ガン


本作の監督を務めたのは、ジェームズ・ガンさん。

過去には、『スリザー』や『スーパー!』といったエログロ要素が強めのB級映画で知られていた彼ですが、本作の大抜擢で、一躍、ハリウッド映画界を代表する監督の仲間入りを果たしました!

一見、そのキャリアには意外性がみられますが、過去の脚本作を確認してみると、納得する部分はあるのではないでしょうか。

落ちこぼれヒーローたちの人間関係を描いたB級映画『MIS II メン・イン・スパイダー2』(本作では脚本を担当)や、仲間割れをしたメンバーたちが再集結をする『スクービー・ドゥー』シリーズなど、「ならずもの集団の連帯」を見事に描くのが、監督の特徴なのかもしれません。

マーベル版スペースオペラ映画の誕生


宇宙を舞台に、登場人物たちが冒険活劇を繰り広げる作品のことを「スペースオペラ」と言います。

『スターウォーズ』や『スタートレック』など、さまざまな映画でも取り上げられてきたこのジャンルですが、ここに至るまで、ヒーロー映画を描いてきたMCU作品が、この内容を選んだのは異例中の異例

独創的な原作コミックの世界観を再現する形で作りこまれた「極彩色の異星描写」には、『トータル・リコール』や『フィフス・エレメント』のような、どこか懐かしい思いを抱く人も多いかもしれません。

作品を彩るレトロな名曲の数々


カセットプレイヤーが象徴的な小道具として登場する本作では、作品を彩る音楽も大切な要素の一つです。

ジャクソン5の「I Want You Back」といった有名曲から、予告編でも強烈な印象を残したブルー・スウェードの「Hooked on a Feeling」まで、さまざまな楽曲が本作を盛り上げ、唯一無二の世界観を演出しています。

聞いたことがない楽曲であっても、頭から離れないメロディも多く、本作鑑賞後には、サウンドトラックが欲しくなることは間違いないでしょう!

MCU世界における宇宙


本作では、過去のMCU作品で深く描かれることのなかった「宇宙」が舞台になり、シリーズに新たな広がりがもたらされました。

のちに、アベンジャーズ最大の敵となる存在・サノスに育てられたキャラクター・ガモーラや、『キャプテン・マーベル』にも登場するクリー人・ロナンが登場するなど、シリーズファンにはたまらない要素も多数。

また、壮大なMCUのシリーズを繋ぐ6つの石・インフィニティストーンのひとつ・オーブが登場する物語にも注目です!


MCUの記念すべき第10作でありながら、さらなる世界観の拡張に貢献した『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』。

ヒーロー映画というよりも、チーム映画や、レトロなスペースオペラとしての側面も強く、他作品との繫がりも控えめなため、シリーズの入門作としてもオススメしたい一作です。

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