マーベル作品(MCU)フェーズ2 一覧&全6作品の魅力を徹底解説!

『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』の魅力


© 2021 Marvel

MCU第11作となった『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』は、ファン待望のオールスター映画第2弾。エンタメ的な要素が強く、明るい描写が印象的だった前作とは異なり、ダークな世界観が魅力的な一作です。

ストーリー


アイアンマンとして人類の危機を何度も救ってきた実業家で発明家のトニー・スターク(ロバート・ダウニーJr.)は、アベンジャーズの限界を誰よりも知っていた。もし自分たちの手に負えない敵が現れた時、誰が愛する人を守るのか。そんな恐れを抱えていた彼は禁断の平和維持システム、人口知能“ウルトロン”を起動させる。だがそのウルトロンが選択する究極の平和とは、平和を脅かす唯一の存在=人類の抹消を意味するものであった……。人類滅亡の危機にアベンジャーズが再び結集。しかし、人知を超えたウルトロンを相手に彼らは為すすべもなく、苦しい闘いを強いられる……。



ウルトロンの誕生


本作では、アイアンマンが作った機械生命体・ウルトロンが暴走します。


これまでも、自身の態度や行いから、さまざまなトラブルを引き起こしてしまったトニー・スターク。

彼の行いが仲間たちにも被害を与えてしまう展開は悲しく、そんな最大の危機をアベンジャーズが、どのように乗り越えていくのかにも注目です。

"チームもの"の名手・ジョス・ウェドン


本作のメガホンをとったのは、前作『アベンジャーズ』に引き続き、ジョス・ウェドン監督。

過去にドラマ『ファイヤーフライ 宇宙大戦争』の原作・エピソード監督や、『トイ・ストーリー』の脚本などを務めてきた彼だけに、チームものとしての手腕は確固たるもの。

また、痛快アクション活劇だった前作と比べ、本作では「ヒーローの戦いによって引き起こされる破壊活動」など、シリアスなテーマにも挑戦しており、より重厚な作品になっています。

前作を超えるキャストが集結したオールスター映画


前作では、主役級のヒーローたちが集結した『アベンジャーズ』。

続編となる本作では、そんな前作を超えるようにキャラクター数が増加しています。

各ヒーローの単独映画に登場した脇役メンバーや新キャラクターなど、約20名を超える魅力的な登場人物が集まり、前作以上に、ヒーローたちの戦いに盛り上がりが見られます。

街を破壊するヒーローたちの暴走


本作は、過去の作品以上に「ヒーローたちの暴走」が強調された内容と言えるでしょう。

序盤のとある場面、ソコヴィアの人々を守るためにやってきたアイアンマンのコピーロボットが、市民に煙たがられているという描写。

この場面がヒーローの偽善を象徴していることは、のちのマキシモフ兄妹の発言に寄って明らかになりますが、劇中では、ヒーローたちの暴走によって、市民に被害が起きる出来事が多数発生します。

アイアンマンが作り出したウルトロンの暴走、洗脳によって自我を失ったハルクなどなど。

ヒーローたちの加害性というポイントは、のちに続く『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』でも、深く掘り下げられることになります。

アベンジャーズの見る夢


本作では、アベンジャーズが敵対する双子の妹 ・スカーレット・ウィッチの魔術を受け、悪夢を見る場面が登場します。

アイアンマンは、自分を除いたアベンジャーズメンバーが全滅してしまう夢。

ブラック・ウィドウは、スパイとして育てられた過酷な幼少期の記憶。

キャプテン・アメリカは、愛する人との果たせなかった約束の場所。

ソーは、自身の新たなパワーが目覚めて、故郷の仲間に追い詰められる夢。

このような形で彼らが見た夢は、のちのシリーズの布石にもなっており、その後の作品を鑑賞した後、改めて考えてみると、別の見え方になってくるのが興味深いポイントです。


ヒーロー大集合映画『アベンジャーズ』の第2弾となった『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』。

明るいテイストだった前作とは異なり、シリアスな作風で描かれる内容にヒーローたちの人間らしさが強調された名作でした!

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