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2021年08月23日

「青天を衝け」パリ編、感想・解説集|第22-25話について、ネタバレあり

「青天を衝け」パリ編、感想・解説集|第22-25話について、ネタバレあり


第24話のあらすじ

篤太夫(吉沢 亮)や昭武(板垣李光人)らがパリで新年を祝う中、幕府から書状が届く。“慶喜(草彅 剛)が政を朝廷に返上した”との文面に一同大混乱するが、篤太夫は昭武の留学費用を捻出すべく更なる節約策を講じる。そんな中、篤太夫はエラールに連れられて証券取引所を案内され、債券の仕組みを教わる。一人一人の小さな力が合わさってこの世を変えられることを知り、新たな決意を抱く。その時、日本では、成一郎(高良健吾)、惇忠(田辺誠一)、平九郎(岡田健史)が、新政府軍と戦っていた。

第24話の感想

まず、何から書いたら良いだろう。数週間ぶりの青天を衝け放送。久々に栄一たちに会えた感慨が思った以上に強い。パリ編は粛々と進んでおり、栄一たちが日本を離れている間に目まぐるしい展開に見舞われている。

大政奉還、大阪と江戸の間で起こる戦い、それにより日本帰国を迫られる栄一と昭武たち……。文書によってしか知れない日本の動乱に心痛める栄一たちを見ていると、こちらも穏やかではいられなくなる。勉学に励むためパリの地を訪れたにも関わらず、国に帰ることを望まれる昭武の心境はいかばかりだろう。「水戸に帰るのが怖い。日本でも私のそばにいてくれないか」と栄一に告げた彼は、当時まだ14〜5歳だった。

何ともやるせないシーンはまだある。

髷を切り落とし、西洋風の髪型に服装となった栄一の写真を見て、歯痒く思うお千代。遠く離れて暮らすようになってから、確かに栄一は変わった。その間どんなことが彼の身に起こったか、視聴者には知り得てもお千代は想像するしかない。かつての猛々しい栄一の姿が記憶に残っているお千代にとっては、ざんばら髪にスーツ姿の我が夫はさぞかし”西洋かぶれ”しているように見えても仕方がないだろう。

「かつての姿を取り戻してくださいますよう」と書かれたお千代からの手紙を読むや否や、「会いてえなあ」と目を潤ませる栄一。果たして、ふたりが再会し、家族ともに暮らせる日はいつになるのか。

日本からの留学生を一時的に受け入れたシーンも、心動くものがあった。

少ない懐を何とかやりくりし寝床を提供しているにも関わらず、「ベッドじゃないのか」と不満を漏らす留学生たちに一喝入れる栄一、痺れた……。

「ただ多く知識を入れれば偉いとでも思ってるのか?」

「国が戦というこの一大事に、よしんば、どんな柔らかい所で寝たとあっても、臥薪嘗胆の心があって然るべきじゃねえか!」

お千代に伝えてあげたい。姿は変わっても、栄一の心は一切変わっていないと。

次回、栄一が日本へと帰国する。

第24話で描かれたことダイジェスト

※本項目はシナリオブックを元にまとめております。

・パリの一行、大政奉還を知る

・栄一、パリへ残るための資金管理に全力

・パリの一行、慶喜が朝敵と見なされ劣勢の状況を知る

・その後の状況も鑑みて、昭武、栄一ら、帰国を決意

・栄一、証券取引所を訪れる
  →国債や社債の仕組みなどを知る

  →取っておいた備えを使い、多額の利息を取得

・昭武・栄一ら帰国へ

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