『名もなき歌』レビュー:我が子を奪われた母と事件の謎を追う記者を通して浮かび上がる社会の諸問題
『名もなき歌』レビュー:我が子を奪われた母と事件の謎を追う記者を通して浮かび上がる社会の諸問題
『名もなき歌』作品情報
【あらすじ】1988年、政情不安に揺れる南米ペルー。貧しい生活を送る先住民の女性、20才のヘオルヒナ(パメラ・メンドーサ)は、妊婦に無償医療を提供する財団の存在を知り、首都リマの小さなクリニックを訪れる。数日後、陣痛が始まり、再度クリニックを訪れたヘオルヒナは、無事女児を出産。ところが、その手に一度も我が子を抱くことなく院外へ閉め出され、赤子は何者かに奪い去られてしまう。ヘオルヒナは夫のレオ(ルシオ・ロハス)と共にクリニックを訪れ、激しくドアを叩いて呼び出すが、中はもぬけの殻。その足で警察や裁判所に訴え出るが、有権者番号を持たない夫婦は取り合ってもらえない。そんななか、新聞社に押しかけ泣きながら窮状を訴えるヘオルヒナから事情を聞いた記者ペドロ(トミー・パラッガ)は、その事件を追い始める。やがて、権力の背後に見え隠れする国際的な乳児売買組織の闇へと足を踏み入れるが……。
【予告編】
【基本情報】
出演:パメラ・メンドーサ・アルピ/トミー・パラッガ/ルシオ・ロハス/マイコル・エルナンデス
監督:メリーナ・レオン
製作国:ペルー/スペイン/アメリカ
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