<スタッフドン引き!?>庵野秀明が『風立ちぬ』の声優に決まる過程、衝撃的だった!
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2021年8月27日放送の「金曜ロードショー」で宮崎駿監督の『風立ちぬ』が放送される。
(一応の)引退作品ということで、興行収入は120億円を超える大ヒット、超話題作となった。その中でも話題となったのが、主人公堀越二郎の声に関してだ。
実際のところ賛否両論ではあった堀越二郎の声だが、これは声優や芸能人ではなく、『エヴァンゲリオン』シリーズの庵野秀明監督が務めている。そう、声優でも芸能人でも無いのだ。映画監督が声優を務めたのである。
本記事では堀越二郎の声が庵野秀明監督に決まるまでの衝撃的な過程を整理して記していく。
事の真相はドキュメンタリー映画で明かされている
スタジオジブリに関してはネット上に作品トリビアから都市伝説までとにかく大量の情報で溢れかえっている。正直デマなものもそれなりにある。そのため本ネタに関してもまずは、エビデンス(証拠)の提示からすべきである。
本ネタはスタジオジブリを追ったドキュメンタリー映画『夢と狂気の王国』の中で明かされている。
2021年8月27日現在、有償購入含む全ての動画配信サービスで取り扱われておらず、気軽に今すぐご覧いただけないのが残念だが、ジブリファンなら一見の価値あるジブリの裏側ムービーである。
堀越二郎の声優候補に宮崎駿監督は納得しなかった
『風立ちぬ』の制作も終盤に差し掛かり始めたある日、声優のキャスティング担当者3名と、鈴木敏夫プロデューサー、そして宮崎駿監督らで主人公堀越二郎の声優を誰にするかの会議が開かれた。宮崎駿監督は堀越二郎の人物像、声のイメージを以下のように説明した。
宮崎駿監督
「堀越二郎は昔のインテリ。昔のインテリって声がハッキリしてて高いんですよ。はっきり言って言葉数少ないだけなんですよ。頭が良過ぎてあんまり余計なことを言わないだけなんですよ。内気な性格ではない。そういう人物を演じてもらうしかない。ここの出てる(候補リスト)ラインナップ見ても違うと思うんですよね」
それに見合う候補を皆で考えるが答えに辿り着かない。
そんな中、鈴木敏夫プロデューサーが一言。
鈴木敏夫プロデューサー
「素人がやった方がまだ感じ出そうですよね」
スタッフは難色を示し、少し会話が繰り広げられるが、そこで鈴木敏夫プロデューサーがボソッと…
鈴木敏夫プロデューサー
「庵野…」
宮崎駿監督
「庵野…庵野おもしろいね。庵野にやらせるわけいかないけど…」
少し考えてから、編集はされているが以下のように宮崎駿監督は言葉を続ける。
宮崎駿監督
「庵野、やったらどうなるんだろうね?」
宮崎駿監督
「庵野の声ね…」
宮崎駿監督
「庵野、どうなんだろうね…ちょっと真面目にやってみたいね。変な声だもんね、あれね」
そして皆で庵野秀明監督のインタビュー動画から声を聴き、宮崎駿監督はだんだん乗り気に。
愛弟子であるからこそ以下のような熱弁も。
宮崎駿監督
「これはもすごく誠実な男ですから。嘘つかない男ですから」
宮崎駿監督
「庵野がアフレコやったらどうなっちゃうんだろうね」
鈴木敏夫プロデューサー
「すごく違和感はあるけど、喋ってるうちに慣れてくるんですよ。あいつが言ったらリアリティ出ますよ」
宮崎駿監督
「ちょっと魅力を感じてるんだけど(笑)」
こうして、庵野秀明監督が候補に上がりました。
文字では伝わりにくいが、このシーン最大の見どころはこの後。
キャスティング担当の3名が下をうつむいてお通夜状態に。
様々な感情が推測されるが、その後庵野秀明監督をオーディションに呼ぶことになった。
宮崎駿監督「やって!!」
その後、実際に脚本を使ってオーディションが開かれるが、少し話して宮崎駿監督はニヤリで即断オファー。宮崎駿監督
「やって!」
庵野秀明監督
「まあ、宮さんに言われちゃ断れない」
こうして庵野秀明監督が堀越二郎の声に決定したのであった。
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