「鬼滅の刃」那田蜘蛛山編<ざっくり解説/じっくり感想/名ゼリフまとめ>
「那田蜘蛛山編」名ゼリフ・名場面(※筆者の独断と偏見です)
「ほわほわ」
藤の家紋の家のおばあさんに優しくされたり、炭治郎に優しくされたり、てんぷらを食べたときに感じるほわほわした感情に戸惑う伊之助。初めて触れる人の温かさが何かわからず困惑しているようだ。
「とんでもねぇ炭治郎だ」
怖いので行かないと言い、追いていかれた善逸。説得してくれれば行くのに……と面倒くさいことを言っていたが、ふと禰豆子も一緒に連れて行ったことに気づき、このセリフとともに「女の子を危ないところに連れていくなんて!」と全速力で山に向かう。
「俺は俺がいちばん自分のこと好きじゃない。ちゃんとやらなきゃっていつも思うのに、怯えるし、逃げるし、泣きますし。変わりたい、ちゃんとした人間になりたい」
兄蜘蛛に追い詰められた善逸の独白。もう駄目かと思うとき、期待に応えたいのにできない自分のことを思って言った言葉。切実な感情が伝わってくるシーンだ。
「いいんだ善逸、お前はそれでいい。一つできれば万々歳だ。一つのことしかできないなら、それを極め抜け。極限の極限まで磨け。」
善逸の育手の爺ちゃんの言葉。できないことを嘆くのではなく、できることを極めろというエール。この言葉、励まされた人も多いのではないだろうか。
「泣いていい、逃げてもいい、ただ諦めるな」
これもまた、善逸を否定せず励ます言葉。泣いたり逃げたりしても自分を見捨てなかった爺ちゃんに恩返ししたいと思っている善逸もいい。これもまた、励まされた人が多そうな言葉だ。善逸、爺ちゃんに巡り合えてよかったな……。
「俺は鬼殺隊の嘴平伊之助だ!! かかって来やがれゴミクソが!!」
相手の圧倒的な強さ、自分の怪我もあって一瞬もう死ぬと思ってしまう伊之助。その時に思い出したのは炭治郎や「どんな時も誇りを持ってくださいませ」と言った藤の家紋の家のおばあさんの言葉だった。理解できなかった「誇りをもって生きる」を身をもって理解した伊之助があらためて相手に啖呵を切るシーンが、アツい。
「何だコイツ!! わくわくが止まらねぇぞオイ!!」
ボロボロだったのに、義勇の圧倒的な強さを見て大興奮の伊之助、まわりはキラキラしてるしちょっとかわいい。
「己の怪我の程度もわからない奴は戦いに関わるな」
「俺が来るまでよく堪えた 後は任せろ」
義勇が伊之助、炭治郎それぞれに向けた言葉。淡々としているけどきっちり助けて鬼も倒してくれて、かっこよすぎた。
「失礼しました、死んでるからもう聞こえませんね、うっかりです」
助かろうと嘘をついた姉鬼を毒で殺した後のセリフ。しのぶの怖さがにじみ出ている。でもこういうところ、好き。
「全部、全部思い出した、俺は謝りたかった」
過去を思い出し、後悔する累。あまりにも犯してしまった罪が重いが、悲しい過去だった。でも地獄でも一緒に行くという両親の言葉にもらい泣きしてしまう。とっくに絆は手に入っていたのに、それに気づけなかったのか……。
「鬼は人間だったんだから 俺と同じ人間だったんだから」
累を足蹴にした義勇にくってかかる炭治郎。自分より強い相手にも言うべきことは伝えようとする炭治郎の意志が感じられる。
次回は「第五夜 柱合会議・蝶屋敷編」
次なる柱合会議・蝶屋敷編は、いよいよ柱たちが集結する。炭治郎と禰豆子の運命は……? 引き続き楽しみだ。
(文:ぐみ)
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