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2021年10月17日

益田ミリ原作ドラマ「僕の姉ちゃん」キャストも衣装も小道具も音楽もすべてが極上の日常ドラマ:一話ずつ名言をピックアップ!

益田ミリ原作ドラマ「僕の姉ちゃん」キャストも衣装も小道具も音楽もすべてが極上の日常ドラマ:一話ずつ名言をピックアップ!



​​6話の名言:「自由」


6話「わたしが別れる理由」。このドラマでは一切姿が明かされない「ちはるの彼氏」だが、今回でついにお別れしてしまったようだ。その理由も気になるところだが、ピックアップしたいのは別の名言である。

お決まりの順平の問い「運命の反対語ってなんだと思う?」に対するちはるの回答。

「自由」

なんとシンプルで納得感のある言葉だろう。運命って「運に命じられる」と書く。物事を運命だと受け入れ、流れに身を任せるのは一見楽なことだ。しかし、それは決して「自由」ではない。すでに決められた運命にとらわれるか、楽ではないが自由な道を選ぶか。

ちはるは自由気ままに、奔放に物事を選んでいるように見える。けれど、確実に責任を背負ってもいるのだろう。

7話の名言:「長い時間をかけて、自分の売りにしていくわけさ」



7話「自分の売り」。恋愛の名言のみならず、仕事の名言まで飛び出すのがドラマ「僕の姉ちゃん」の魅力。営業の仕事に対し頻繁に悩みを抱える順平に対し、ちはるは実体験からアドバイスを提供する。それが押し付けがましくなく、納得感もあるから好きだ。

上司とそりが合わず、不機嫌な順平。普段は食事をしながら他愛のないことを話す姉弟なのに、さっさと部屋に引っ込んでしまう。「何かあった?」と気にかけながらシュークリームを買ってくるちはる。

しつこく聞き出そうとするでもなく、「コンビニのシュークリームも美味しいね」などと言いながら、順平が話し出すのを待つ。気づいてはいたけれど、この姉、優しすぎないか……?

正論ばかり言ってくる上司ってどうなの、と愚痴をこぼす順平。その上司はあんたの上司でもあり私の上司でもある、と請け合うちはる。「正論だけど、正解ではない」と。弟の言葉を淡々と受け止める姉の姿に、全視聴者が感動するのではないだろうか。

「俺、自分の売りがわからないんだよね。俺にしかできないことってないし」と言う順平に、ちはるはこう言う。

「絶対にやらないことを一つ決める」
「長い時間をかけて、自分の売りにしていくわけさ」

筆者はこの言葉を反芻しながら考えた。これから自分の売りにしていきたいことって、なんだろう。順平と同じく「正直であること=(嘘を言わないこと)」にしようか。

それは、自分を大きく見せないと決めることだ。翼を持っているのに、飛べない鳥もいるのだから。今の自分にできることをできる範囲でやる。それが自分だ、と受け止めることで、自分を好きになれるかもしれない。


8話の名言:「返信がないのは私のせいじゃないもん」


8話「尽くさない女」。タイトルからして興味をそそられる。意中の相手をデートに誘うものの、返信が来ないちはる。しかし、それを気に病む様子はない。



順平は問う。「姉ちゃん、あんまり落ち込んでないね」と。ちはるの答えがこれだ。

「当たり前じゃん。返信がないのは私のせいじゃないもん」

ちはるいわく、「デートに誘った勇気までが私のもの。返信の有無までは知らんがな」とのこと。筆者はこの言葉を聞いて、まさに雷に打たれたようになった……。

そうだよな、返信する・しないは完全に相手の裁量でしかないし、返信がないからといって自分の価値が揺らぐこともないし、そもそも人に「価値」なんて存在しないのだ!

恋愛関連のメッセージに限らず、家族や友人同士のやりとりにも当てはまる。返信がないのは自分のせいではない。「お風呂に入ってるのかな?」「飛行機に乗ってるのかな?」などといくらでも想像を広げられる。

ちはるの言葉は、精神にダイレクトに効く薬だ。

9話の名言:「問題ない!」


9話「ハイヒールを履く」。相当嫌なことがあったらしく、だいぶ酔って(荒れて)帰ってきたちはる。順平にソファへと介抱されながら「人は全人類に好かれなくても生きていけるよな?」と確認する。それに対する順平の答えがこれだ。

「問題ない!」

そう、あえて9話では順平の言葉をピックアップする。姉にどんなことが起こったのか気にかけつつも、具体的なことは聞き出さない弟の太鼓判は、視聴者の胸にも届くだろう。

全人類に好かれなくったっていい、嫌われた人には嫌われたままでいい。好きな人に嫌われたら少しだけ悲しいかもしれないけれど、ちはる風に言うならそれだって「知らんがな」だ。

自分は誰が嫌いで、誰が好きなのか。誰の苦手な部分を知っていて、誰の良いところを知っているのか。それを忘れないようにしたい。

ちなみにこのドラマ「僕の姉ちゃん」は音楽も素晴らしい。9話でちはるが新たな恋の予感に気づくシーンで流れる軽快な音楽がとくにテンションが上がる。ぜひ音楽にも意識を向けつつ観てもらいたい。

10話の名言:「形なきものを手に取って捨てられたら、ノーベル賞間違いないね」


10話「手巻き寿司」の日。海外出張に行っていた両親が帰ってくるとあって、束の間の姉弟ふたり暮らしも終わりを迎える。両親を迎えるために「サプライズでもどう?」という、ちはるの思いつきで手巻き寿司パーティを計画することに。



両親のために家中を掃除する順平。「なんか捨てるものある?」と姉に聞く姿がなんともかいがいしい。当のちはるは「……頑張りすぎる心」と、なんとも風流な答えを返す。最初は呆れる順平だが、「心の内のモヤモヤを、捨てた!って確実に確認できると、安心できるんだよね」と言う姉に、段々と乗ってくる。

「形なきものを手に取って捨てられたら、ノーベル賞間違いないね」

形なきもの。捨てられるとしたら、何を捨てたいだろうか。

悩む心。
踏み出せない一歩。
つい口にしてしまった失言。

挙げれば挙げるほどキリがないと思えてくる。ちはるの「捨てたことを確認できないから、人は苦悩するわけよ」という言葉に同意しすぎて首の後ろが痛い。形あるものも、ないものも、要らないものは綺麗さっぱり捨てられたら、人はもっと身軽に生きられるのかもしれない。

ちはるの名言と姉弟の暮らしぶりに癒される

全10話を通し、ピンときた名言をご紹介した。1話30分と短いドラマだけれど、見れば見るほどに発見と癒しがあるドラマである。あなたはどんな名言をメモしたくなるだろうか。

この姉弟の暮らしぶりを見ていると、生きているだけでえらいんだ、無理に変わろうとしなくてもいいんだと思える。外に出れば誰かと比べられたり見下されたり、何かと殺伐としている世の中に思えるけれど、落ち込んだ時こそ「私には、僕の姉ちゃんがある!」と支えにして過ごしていきたい。

ぜひあなたにも、このドラマでお気に入りの名言を見つけてほしい。


(文:北村有)


「僕の姉ちゃん」作品情報


■配信: Amazon Prime Videoにて2021年9月24日(金)より全話一挙先行配信

■テレビ放送: テレビ東京にて2022年放送予定

■出演:黒木華/杉野遥亮 / 久保田紗友/若林拓也 春原愛良 藤間爽子 大場みなみ 岩谷健司 / 湯川ひな 遊屋慎太郎 渡辺大知 片桐仁 / 平岩紙

■原作:益田ミリ「僕の姉ちゃん」シリーズ(マガジンハウス刊)

■公式HP:https://www.tv-tokyo.co.jp/bokuane/ 

■公式Twitter:@tx_bokuane  

■公式Instagram:@tx_bokuane  

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