〈新作紹介〉『Shari』レビュー:最北の冬の町に現れた“赤いやつ”は、一体何をしでかすか?
『Shari』作品情報
【あらすじ】羊飼いのパン屋、鹿を狩る夫婦、海のゴミを拾う漁師、秘宝館の主人、家の庭に住むモモンガを観察する人。彼らが住むのは、日本の最北に位置する知床半島。希少な野生動物が人間と共存している稀有な土地として知られ、冬にはオホーツク海沿岸に流氷がやってくる。だが、2020 年、この冬は雪が全然降らない。流氷も、なかなか来ない。地元の人に言わせれば、「異常な事態」が起きている。そんな異変続きの斜里町に、今冬、突如現れた「赤いやつ」。そいつは、どくどくと波打つ血の塊のような空気と気配を身にまとい、いのちみなぎる子どもの相撲大会に飛び込む。
【予告編】
【基本情報】
出演:吉開菜央
監督:吉開菜央
撮影:石川直樹
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(C)2020 吉開菜央 photo by Naoki Ishikawa