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2021年11月14日

<和田家の男たち>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

<和田家の男たち>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

第7話ストーリー&レビュー

第7話のストーリー


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『週刊アスタ』の“家族の肖像”グラビアをきっかけに、和田家の周辺は再び慌ただしさを見せ始める。
秀平(佐々木蔵之介)は岸文子と付き合い始めることになり、優(相葉雅紀)のもとにはグラビアを見たという戸倉ほのか(宮澤エマ)から「今度またおうちにお邪魔したいな」という連絡が…。自分のことを振った彼女がなぜ今さら…、と思う間もなく、さっそくほのかが和田家を訪ねてきてしまう!

“いろいろあった”ほのかの突然の来訪に戸惑う優、秀平、寛(段田安則)。優の恋心は、ほのかと志麻さと美(石川恋)の間で揺れ動くことに…?

そんな中、『週刊アスタ』のスクープで清宮恭介国土開発大臣(高橋光臣)に、違法献金疑惑が持ち上がる!『フロンティアニュース』で清宮の疑惑を追い始めた秀平は、26年前から続く清宮との因縁に、再び向き合うことに…。
やがて秀平は26年前のりえ(小池栄子)の死の真相を知る人物にたどり着く。そして、秀平と優は、ついに衝撃の事実を知る!

第7話のレビュー

最終回を目前に控えた第7話。正直、これまでのどの話よりも緩急の差が激しくて、まるでジェットコースターに乗っているかのように急展開を迎えた。

7話の前半で優(相葉雅紀)や秀平(佐々木蔵之介)の恋バナでホクホクしていたかと思いきや、週刊アスタが国土開発大臣・清宮恭介(高橋光臣)の不正疑惑をすっぱ抜いたことをきっかけに物語は大きく動く。

清宮との因縁は気になりつつも、最近の「和田家の男たち」は比較的安心した気持ちで観ていた。記事の炎上を乗り越え、成長した優を見守りながら彼の作る料理をじっくり観察する余裕もあった。(“塩ひとつまみ”を“塩ひとつかみ”と勘違いしていた相葉雅紀が、今やすっかり料理姿が板についていることにしみじみする余裕すらあった)



優のことをひどく振っておきながら、「今度またおうちにお邪魔したいな」とアポなしで家を訪ねてきた戸倉ほのか(宮澤エマ)には若干嫌気が差したが、恋愛面でも優の成長を確認できたと思う。ほのかの強気で大胆な行動に“いつも通り”押され気味だったが、最終的には「気になる人がいる」とほのかに告げたのだ。お人好しすぎる優の性格を考えれば、ほのかの大胆な行動に流されなかっただけでも成長したと思う。

しかし、肝心の意中の相手である志麻さと美(石川恋)との恋路はまだまだ道半ばらしい。成長したとはいえ、恋愛面ではまだまだ不器用なようだ。お願いだから、最終回はぜひハッピーエンドで恋も報われてほしい……!

第7話後半の急展開も目が離せなかったが、今回しっかり注目したいのは優が秀平のもとにお弁当を届けたシーン。優は父親のために、父が大好きなおかずをお弁当に詰めて、温かいお茶や汁物とともに届けた。あまりにも健気……100万点!
また父・秀平が岸文子(堀内敬子)の電話のために席を外している間、お弁当と汁物に蓋をして水筒のお茶を淹れて秀平を待っていた。秀平が席に戻るとさりげなくお弁当の蓋を外し、父がすぐに食事を再開できるように計らったのだ。

100億点……! この一瞬のお弁当のやり取りに“和田優”という存在がぎゅっと凝縮されていた。そんなことされたら惚れてしまう。


清宮恭介の秘書の居場所を突き止め、話を聞きに向かう秀平と優。このあたりから雰囲気はずっしりと重い。前半と後半で全く色が違う。
清宮恭介の秘書の口から語られたのは、現在の清宮の“不正”と過去の清宮の”罪”だった。不正については憔悴した様子ながらも淡々と語っていた秘書だが、清宮の罪を語る際は震えて辛そうだった。

優の母・りえ(小池栄子)は清宮隆三の政治不正を追って消されたのではなかった。真相は、若き日の清宮恭介が起こした事故について本人に迫った結果、殺されてしまったのだった……。決して計画的犯行ではなく、突発的な感情の爆発による犯行だったように思える。

りえの死の真相が語られ、詳細を記録するためにカメラを回した際の様子が印象的だった。カメラを回す秀平の隣に、りえがいた。秀平はりえの代わりに彼女の思いを継ぐ存在であり、秀平とりえは一緒にいるということでもあった。あの瞬間、秀平とりえは夫婦として、そして同じ報道人として一緒にいたのだ。

真相を知った和田家の男たちが気持ちにどのように向き合っていくかとともに、清宮の今後も気になる。彼は今度こそ罪を償おうとできるのだろうか……(ここで思い返しておきたいが、このドラマはホームドラマである)。

りえの死の真相を知り、視聴者としてもしんみりとした気持ちでいたところ、ドラマはいつもの朝食シーンを迎える。正直緩急の差があまりにも大きすぎてついていけない。朝食のメニューが頭に入ってこない。

「どんなことがあっても食卓を囲む瞬間は平和である」というのは、ある意味和田家の家族としての絆がかなり強まっていることを示すものでもある。

和田家の男たちが家族としてどのような最終回を迎えるのか、それぞれの男がどんな結末を迎えるのか。ぜひとも最終回はハッピーエンドを期待したい。


※この記事は「和田家の男たち」の各話を1つにまとめたものです。

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