カゲとボッジの再会。冥府騎士団隊長はいいヤツ！

ボッジは生きていた！ドーマスによって冥府に通じる穴（別名「地獄の門」）に突き落とされたが、カバンの中に潜んでいたカゲによって炎の中に落ちずにすんだ。カゲはベビンの依頼により、ずっとボッジの危機を救ってきたのだ。

「俺はこれからどんなことがあってもお前の味方になりたいんだ！」

カゲは約束を果たし続けてきた。お互いに涙でぐしゃぐしゃになりながら、再会を喜ぶカゲとボッジ。ドーマスの裏切りの後だけにカゲの誠実さが本当に嬉しい。二人はこの後、呪いガスで気絶しても手を離さなかった。

カゲはボッジを最強にしようと、「人並みの力しかない男を王様までにした人物」に会おうというのだ。世の中にはいろんな人間がいる。二人をからかう冥府の王デスハーもいれば、ボッジの成長を見てみたいと助言をくれる冥府騎士団隊長もいる（いいヤツ！）。ボッジとカゲの手がこの先もずっと離れずにいてほしいと思わずにはいられない。

ダイダを想うベビン

王として即位した第二王子のダイダ。道化のような格好をした王様ランキング協会の審査員により、ランキング転落が告げられる。憤慨するダイダの心の隙をつくように鏡は誘惑を仕掛ける。父王の遺骸を粉々にして作った液体を飲めば、父王の力が得られるというのだ。迷いもしたけど、ダイダはそれではダメなんだと誘惑を突っぱねる。



剣術の師匠ベビンは、ダイダを守りたくて厳しく鍛えてきた。「ダイダ様、何事も決して楽な道などありませぬ。この時間こそがあなたを作る。周りにもそして自分自身にもだまされないように」と。ダイダ自身が努力してきた時間は、鏡の誘惑を拒絶する強さとなって彼自身を守った。ヒリングのように優しく包み込む守り方もあれば、ベビンのように相手を鍛える守り方もあるのだ。

兄ボッジに対し対抗心を燃やし、手加減なしでひどい怪我を負わせたり、ドーマスにボッジ暗殺を命じたりと、冷酷さをもつダイダ。一方であくまで自力でランキング一位を目指そうとする気骨のある人物でもある。鏡（ミランジョと判明）の罠に落ち、ボッス王の液体を飲まされてしまった今後が気になる。

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ここまで印象的な人物を取り上げてきたが、結論としてはどの登場人物も多面的で一筋縄ではいかない。人間って興味深い。王様ランキングはAmazon Primeビデオを初めとした動画配信サービスでも視聴できるので、興味をもった方はぜひチェックしてほしい！

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（文：ささのは）

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