(C) Studio Ghibli
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2022年01月28日

ジブリパークに行ってきた!<発表会徹底レポート>宮崎駿が「吾朗に任せる」と言った理由

ジブリパークに行ってきた!<発表会徹底レポート>宮崎駿が「吾朗に任せる」と言った理由

愛知県の愛・地球博記念公園に開園する、ジブリパークのメディア向け発表会が行われた。


開園日は11月1日に決定。三鷹の森ジブリ美術館と同じく事前予約制になる。大村秀章愛知県知事によると、予約の開始時期は現在調整中ではあるものの、夏ごろには可能になるかもしれないとのこと。入園料金も未定だが、公営事業により作られていることもあって、リーズナブルな価格にはなるそうだ。

そのジブリパークは、名前通りにスタジオジブリ作品の世界観を現実で表現した公園。開園日の11月1日には「青春の丘」「ジブリの大倉庫」「どんどこ森」という3エリアがオープンとなり、1年後の2023年には「もののけの里」「魔女の谷」の2エリアも完成する予定だ。

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大村知事は、今はまだコロナ禍で大変な状況であることを踏まえつつ、「アフターコロナのもっとも明るい話題となるように盛り上げて行きたい」と意気込みを語っていた。宮崎吾朗監督、鈴木敏夫プロデューサーも登壇した発表会の内容からさらに興味深いことがわかってきたので、レポートしよう。

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(左:大村秀章愛知県知事、右:鈴木敏夫プロデューサー)

「これは吾朗に任せる」と言ったはずの宮崎駿はこっそりと……?

このジブリパークの企画を発注した鈴木敏夫は、宮崎駿が普段から「他の誰かがやっていることに口を出さずにはいられない」性格の持ち主であることを踏まえ、ジブリパークの見学時の宮崎駿にも「とにかく文句を言ってやろう」という雰囲気を感じ取っていたそうだ。

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だが、雨が降っていたことでかえって雰囲気が良かったためか、実際に工事中の現場を観た宮崎駿は、なんと「決めた! これは(宮崎)吾朗に任せる! 俺が口を出すことじゃない!」と言い切ったのだという。

宮崎吾朗はジブリパークの企画について「いわゆる(普通の)テーマパークではない。基本、公園であることを崩してはならない。でも、来たら楽しい場所にしたい」と意気込んでいたこともあったが、鈴木敏夫はその時点では「絵に描いた餅」に思っていたそうだ。だが、そんな鈴木敏夫であっても、工事中の現場を観た時点で「手前味噌ですが、この仕事をやって本当に良かった」と心から思ったのだという。

さらに鈴木敏夫は、三鷹の森ジブリ美術館の精神も生きていた、その発展系があり、それでこそ手応えを感じたとも語っていた。さらに「百聞は一見にしかず」であり、工事中の一部しか見学できない現状でも、完成系を想像することで見えてくるものもあるはずだと強調した。

さらに、「吾朗に任せた」と言ったはずの宮崎駿は、アトリエでジブリパークの自分の案を内緒で考えていて、それを書いた紙をサッと隠したそうで、それを見た鈴木敏夫は「本当に性格が悪い」と思ったという。「もしかしたら将来、吾朗くんがその案を活かして何かをするかもしれません」「ぜひ、ジブリパークに期待をしてください」と鈴木敏夫は締め括った。

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