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2022年01月30日

<私の正しいお兄ちゃん>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

<私の正しいお兄ちゃん>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

第3話ストーリー&レビュー

第3話のストーリー


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アルバイト先を無断欠勤した理世。心配になった海利は、理世のマンションを訪れる。そこには茫然とした姿の理世が。「お兄ちゃんいなくなっちゃった」という理世に対し、とにかく休もうと部屋に入る海利。2人で布団に入り、眠る。理世は海利にそばにいてほしいと話す。そして、やらなきゃいけないことがあるからと、2人で海利のアパートへ向かう。そこで明らかになる衝撃の真実とは…。

第3話のレビュー


立花(堀井新太)の調べで、幼い頃に生き別れた兄と背中に同じ傷を持つ遺体が2年前に見つかったことが分かった。いつか兄と再会する日を待ち望んでいた理世(山谷花純)は意気消沈し、バイトを無断欠勤。心配した海利(古川雄大)がマンションに駆けつける。

「私の正しいお兄ちゃん」第3話は、山谷花純が演じる理世の変わり果てた姿が凄まじかった。あんなにひたむきで明るかった理世は唯一の希望を失ったことで、心惹かれているはずの海利さえも全力で拒絶する。

しかし、どんなに酷い言葉を投げかけられても、ひるむことなく理世の苦しみを真正面から受け止める海利。孤独感から寒さに震える二人は同じ布団に入り、互いの温度を感じる。

「海利さん、ずっとここにいてくださいね」

その言葉は海利が向き合うべき罪から逃れ続けることを意味していた。



理世はこのまま海利との逃避行に走ってしまうのかと思われたが、それより遥かに予想を超える過酷な運命が待ち受けていた。やらなきゃいけないことがあると二人で向かった海利のアパートで、理世はある真実に辿り着く。

海利に殺されてしまった人が唯一大事にしていたもの。それは両親の離婚で離れ離れになる間際、理世が兄に渡したフェルトの怪獣だった。2年前に富山で人を殺した海利と、2年前に富山で身元不明の遺体として発見された兄。つまり、兄を殺したのは現在目の前にいる海利だったという最悪の結論が導かれる。理世にとってみれば、大切な人を2人同時に失ったようなものだ。



お兄ちゃんを殺して逃げるなんて許さない……。海利を自身の手で追い詰める機会を伺う理世は平然を装うとするが、自然と身体が彼を拒否してしまう。そんな理世の態度に不安になった、海利の気持ちを確かめるような行動が少し切ない。

どんな理由はあっても海利が罪を犯したことには変わりないのに、なぜか放っておけず、つい理世がほだされてしまうのも分からなくはないと思わせるのが古川雄大の魔力。彼の優しい笑顔が今回のタイトル通り、「恋しい兄を殺したのは最愛の人」という頭の抱えるような状況をより複雑にしていく。

だが一方で、時折見せる強引な一面が得体の知れない恐怖を呼び覚ます。特に刑事の立花と親しくしている理世に「どういうつもり?」と詰め寄る海利の必死な表情が印象的だ。古川雄大と山谷花純が全身全霊で演じるノンストップのサスペンスラブストーリーからどんどん目が離せなくなる。

※この記事は「私の正しいお兄ちゃん」の各話を1つにまとめたものです。

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