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2022年01月31日

<ファイトソング>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

<ファイトソング>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

第5話ストーリー&レビュー

第5話のストーリー


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今まで、ありがとう──」
コンペに落ちた芦田(間宮祥太朗)から、電話でそう告げられた花枝(清原果耶)。
翌日、何食わぬ顔で慎吾(菊池風磨)や直美(稲森いずみ)たちに恋の終わりを報告するも、花枝は芦田との別れに自分でも驚くほど落ち込んでいた。そして芦田への想いは募るばかり……
そんな花枝を見つめる慎吾は、花枝を元気付けるため、凛(藤原さくら)も誘って幼馴染3人でキャンプに行くことを提案!慎吾は密かにある決意を固めていた───

 一方芦田は、コンペには落ちたものの、音楽への手応えを取り戻し始めていた。そして、それは花枝との出会いのおかげだったことに気付く芦田。そして衝動的にある行動に出る……

その頃、幼馴染み3人でのキャンプは大盛り上がり!笑顔を見せる花枝。その横で慎吾はどこか緊張気味。そして複雑な思いを抱えて二人を見守る凛。実は慎吾は、このキャンプでチャラい幼馴染の殻を破り、花枝に真剣に思いを伝えようとしていたのだ……!
しかし、いよいよ告白しようとしたその時、思いもよらぬ事件が起きて──!?
第5話のラストは怒涛の展開!ラスト1秒まで見逃すな!!

第5話のレビュー



楽曲がコンペに落ちてしまったことで、唐突に終わった花枝(清原果耶)と芦田(間宮祥太朗)の“恋の取り組み”。

バーバーサッコに集まる慎吾(菊池風磨)や凜(藤原さくら)にそのことを告げる花枝は、いつもと変わらない風に見えて、普通じゃない空気をびんびんに発していた。明らかに落ち込んでいる。清原果耶の繊細な表現力、おそろしや。

話を聞いていた直美(稲森いずみ)は、こんな展開になったらいいのに、と妄想を語りはじめる。ずっとツッコミ続ける慎吾はやや不憫だが、軽やかなテンポが心地よい。このメンバーのやりとりが、実は毎話の楽しみだったりする。

一方、花枝に別れ(?)を切り出した芦田は、コンペには落ちたものの「好きな曲ができた」とうれしそう。花枝との“取り組み”を経て、自分の中の何かが変化していることを実感しているらしい。思いもひとしおだろうから、その曲、いっそ芦田が歌って世に出してみるというのはどう? なんて思ってしまった。

芦田の家へ、また掃除をしに行く花枝。それは、「ときどきあの歌を聴かせてください、わたしの耳に」という2話で交わした約束を果たしてもらうためでもあった。

1話ではピアノ、今回はギターに乗せて、芦田、もとい間宮祥太朗の歌声を堪能する。時に飛び跳ねながら、時に芦田の隣に座りながら、終始笑顔で聴く花枝もかわいく、なんとも贅沢な時間だった。

そして、曲の終わり。それはすなわち2人の時間が終わる合図でもあった。芦田から差し出して握手をし、そのまま花枝を抱き寄せる。お互いに離れたくないと思っているはずなのに、このままサヨナラしてしまうのか。再び向き合ったとき、芦田のほうが泣きそうな顔をしているのが切なすぎた。

花枝がマンションの下へ行くと、芦田の歌声を聴いていた慎吾はすべてを察し、花枝に深く帽子をかぶせる。人の涙を、理由も聞かずに隠してくれる人に悪い人はいない。慎吾、最高!!! 

さらに、数日経っても落ち込んでいる花枝を見かねて、慎吾はキャンプへと誘い出す。うれしそうな花枝を見る優しい目が印象的だった。

しかしこの後、慎吾は自らの言動で首を絞めることになる。
それはキャンプ道具を買いに行ったときのこと。偶然、芦田が事務所の社長に「もう1度チャンスをください」と直談判する場面を目撃してしまう。それを取り繕おうとしたのか、はたまた本当にただのいい奴なのか、わざわざ「花枝と土曜日に秩父でキャンプをする」と宣言する慎吾。しかもご丁寧にキャンプ場の名前まで添えて。これでもう、完全に芦田がやって来るフラグが立ってしまった。



そして、キャンプ当日。慎吾は花枝に自分の思いを伝えるつもりでいた。「家族より強い絆を持ってしまっているわけだから」と、自分たちの関係を語り弱音を吐く慎吾に、今日もしっかり喝を入れてくれる凜。いや、もう本当にこの人かっこいい。そんな凜のアシストもあり、なんとか2人で話すことになるが……

その頃、芦田は薫(東啓介)に「諦めたくないんじゃねーの、あの女の子との取り組み」とけしかけられていた。そこへ弓子(栗山千明)が、執行猶予延長のお知らせを携えてやって来る。芦田(と弓子)の熱意が社長に通じ、もう1度チャンスをもらえることになったのだ。

話を聞くや否や、芦田は家を飛び出し、秩父へ。
“取り組み”が唐突に終わってしまい傷付いているならば、自分が……と、慎吾がまさに切り出そうとしていたところだった。言いあぐねていたのは、告白が失敗して気まずくなる恐怖もあっただろうが、花枝の気持ちが芦田にあることを知っているからだろう。無理に自分のほうをむかせたいわけじゃないのだ。

結局、慎吾が言い切る前に、芦田が「あの……!」と飛び込んで来る。花枝との“取り組み”で自分の心が動いたこと、また音楽を好きになれたこと、とにかく会いたかったことを、不器用ながら伝える芦田。だが、今日も面と向かって花枝の名前は呼ばない(正直、これが結構“なんなん”ではある)。勢いのまま、もう1度“取り組み”をしたいと言う。これを目の前で見せられる慎吾の気持ちよ……。

ここから、衝撃の展開。
なんと慎吾が花枝と芦田の間に割って入り、「お断りします」と頭を下げたのだ。花枝にこれ以上傷付いてほしくないからこその行動、どこまでも花枝ファーストな慎吾に涙が出そうになる。

次週予告で、花枝をバックハグする慎吾の姿が写った。叶わなくてもいいから、せめて気持ちを伝えるチャンスだけでも巡ってくるといいのだが……。



※この記事は「ファイトソング」の各話を1つにまとめたものです。

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