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2022年01月31日

<ファイトソング>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

<ファイトソング>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

第7話ストーリー&レビュー

第7話のストーリー



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ずっと抱えていた自身の病気のことを打ち明けようと決意した花枝(清原果耶)だったが、いざ帰ってくると皆が勢ぞろいで楽しそうに過ごしている姿に直面し、及び腰になってしまう。
しかし花枝の様子がいつもと違うことを察知した直美(稲森いずみ)は、花枝の話を聞き出そうとする。
逃げ回る花枝だが、とうとう観念して自ら抱えてきたことを語り出す。“家族”同然の皆の前で初めて涙を見せる花枝。そして直美も慎吾(菊池風磨)も、泣きながら花枝の告白を受け止める・・・。

一方、花枝の様子が心配だった芦田(間宮祥太朗)は、あさひ学園を訪れる。するとそこにはすっかり元気になって何故か鬼のコスプレをした花枝が!?一体どういうこと……?
慎吾と凛(藤原さくら)は、花枝の「思い出作りの恋」に少しでも協力しようと盛り上がり、芦田も巻き込み4人で花枝の部屋で鍋パーティをすることに!
初めての花枝の部屋に緊張する芦田と、楽しむ花枝。芦田へのライバル心に火がついた慎吾は、トランプや腕相撲などありとあらゆる勝負を仕掛ける。男同士のしょうもないバトルが勃発!?
楽しい時間を過ごす一方で芦田は、花枝・慎吾・凛の幼馴染3人の気心知れた雰囲気を羨ましく思う。しかしそんな芦田の嫉妬心が思わぬ展開に転がっていき――!?

第7話のレビュー

自分が置かれている状況を、あさひ学園のみんなに話そうと決めた花枝(清原果耶)。
ところが、いざ帰宅してみると、楽しそうに談笑する慎吾(菊池風磨)や凜(藤原さくら)たちを見て、その決意が揺らぐ。

みんなが心配そうに見守る中、花枝はああでもないこうでもないともごもごしている。取り繕おうとすればするほど、いつもの自分がどんな顔をして、どんな声で話しているのか分からなくなっちゃうあの感じ。困った挙句、涙よりも笑顔が出てきちゃうのが、痛々しいくらいリアルだった。

一旦は自室に引っ込んだ花枝だったが、もう誰も放っておいてなんかくれない。花枝の部屋に全員集合し、ついに事の次第を話し始めることになる。

両耳に聴神経腫瘍という腫瘍があること。
手術で摘出しないと命に関わること。
でも、それにより耳が聞こえなくなる可能性があること。

そして、黙ったままでいるのは間違いだと分かっていたこと。
どうせ自分にはいいことなんか起きないんだと思っていたこと。
でも、みんなに同情はされたくなくて、言い出せなかったこと。

花枝は黙っていたことを“間違ったこと”と表現したけれど、果たしてそうだろうか? ここに正解や不正解なんて、もはやない気がした。「正しいことばっかりじゃいられないよな」という迫(戸次重幸)の言葉の通り、大事なのは花枝の意思と気持ち、それでいいんじゃないかな。

花枝のこれまでの苦しみに寄り添うかのように涙を流す慎吾、直美(稲森いずみ)、迫に対し、凜はすべてを包み込むような表情で花枝を見守っていた。凜にとって、どこまでも花枝は“守るべき対象”なんだろう。

芦田(間宮祥太朗)には耳のことは言わない、わがままで間違ってるけど、協力お願いします、と頭を下げる花枝。

それを聞いた慎吾は涙をぬぐい、いつものノリで「すべて了解しました~!」と空気を一変させ、「応援するよ、お前のその思い出作り」と優しく微笑む。そうかと思えば、黙っていた罰ゲームとして、「俺と結婚するとか?」とおどけても見せる。花枝を笑顔にすることにかけて、慎吾は天才だ。

結局罰として、鬼のコスプレで掃除をさせられる花枝。そこへ、実家から送られてきた海鮮を持って芦田が登場。さすがの芦田も、かわいい赤鬼に見惚れていた。分かる、分かるよ、芦田さん……。

慎吾の提案により、4人は花枝の部屋で鍋パーティーをすることに。
みんなで鍋をつつく(ずっと慎吾がうるさい)のも、真剣にトランプをするのも、1つ1つのシーンすべてが微笑ましい。花枝の告白を聞いたのと同じ部屋が、今日は笑顔で埋め尽くされる。間違いなく大事な思い出のひとつになるだろう。



宴会がひと段落し、花枝と芦田が2人になったときのこと。花枝と慎吾、凛の関係に嫉妬し、「いいなぁ」と呟く芦田に、こみあげてくる愛おしさを隠しきれない花枝。そして「キスしてもいいですか? します」。2人の関係が、また少し前に進んだ。

一方、慎吾と凜にも変化が。自分のことをふざけて「捉えどころのないところが魅力」と表現する慎吾に、「そうかもね」と真顔で応じる凜。その様子に、慎吾も真顔になり、2人は無言で見つめ合う。万年幼馴染で終始するのかと思いきや……これはまさかの展開もあり得る? 期待せずに期待したい(?)。

そんな折、芦田のもとにラジオ出演の依頼が舞い込む。しかし、それは一発屋をネタにするコーナーだった。マネージャーの弓子(栗山千明)は、無理に出なくてもいいと言ったが、芦田は出演を決意。花枝との恋の取り組みにより、芦田の仕事への取り組み方にも変化が生じてきている。

芦田から「今日はラジオに出ます。生歌もある」という連絡をうけた花枝。「行きたかった」と送っても、返信はない。そこで、迎えに来た慎吾に頼み、芦田のもとへ連れて行ってもらうことに。「お前の恋に協力するって言っただろ」という慎吾、いい奴すぎないか……?

ところが、芦田が歌い出したタイミングで、花枝は耳鳴りに襲われる。倒れかけたところに走ってきて、すかさず支える慎吾。

そう、ここで花枝を受け止めるのは慎吾なのだ。
花枝の病の告白からの空気の変え方といい、思い出作りへの協力体制といい、今回は慎吾のいいところがぎゅっと凝縮されていた。残念ながらヒロインとは結ばれるには程遠い立ち位置にいながら、なんという存在感だろう。慎吾をここまで体温のあるキャラクターに昇華させている菊池風磨を絶賛したい。

花枝に何かあることは薄々勘づきながらも、芦田だけがまだ耳のことを知らない。刻一刻と手術の日が迫る中、芦田が事実を知る日はくるのだろうか。そしてそのとき、芦田はどんな行動を起こすのだろう。



※この記事は「ファイトソング」の各話を1つにまとめたものです。

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