<嵐・二宮和也>『ARASHI 5×20 FILM』の魅力
収録日2019年12月23日に演じたのは「メンバーに見せたい嵐の二宮和也」
持ち前のセンスの良さで状況を掴み、繊細な演技ができる二宮和也が、2019年12月23日の映画撮影のためのコンサートで普段より熱っぽいパフォーマンスをしたのはなぜか。
自身の魅せ方を知り尽くしている彼のことだ。「コンサートで気持ちが高まってしまっただけ」であるとは考えにくい。あれは、嵐のメンバーに見せるためではなかったのではないか。
2021年12月31日。グループ活動休止前最後のコンサートで彼は、「この21年間発してきた僕の言葉はすべて4人に向けたものだったし、すべて4人が生んでくれた言葉だった」と言っている。活動休止まであと数時間となったタイミングでそう言い切る彼だ。言葉はもちろん、歌もダンスも振る舞いも、すべて4人のためだったとしても、決して大げさではないだろう。
この映画を手がけた堤幸彦監督は、嵐の「人間性」と「表情」が伝わるよう作品づくりを進めたと話していた。きっと「メンバーへの愛にあふれた、グループのために力を尽くす二宮和也」を『ARASHI 5×20 FILM』に残したかったのだと思う。
以上のことから、すべてはグループのためだったというニノが、これまでで一番いい演技をしている映画は『ARASHI 5×20 FILM』だとわたしは思う。「嵐の二宮和也」以上に彼に合う役なんて、きっと他にいないだろう。
(文:荒川ゆうこ)
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