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<徹底解説>バットマンの魅力:過去作品から紐解く人気の"謎"


アニメ映画版(3作品)

ここからは、隠れた名作の多いアニメ映画版バットマンの3作品をご紹介。 

ニンジャバットマン




悪役との戦いの末、戦国時代にタイムスリップしてしまったバットマンという荒唐無稽な設定で作られたシリーズ最大の異色作。

劇団新感線による人気公演『髑髏城の七人』シリーズで戦国時代を、『天元突破 グレンラガン』シリーズでロボットバトルを描いた脚本家・中島かずきさんのカラーが大爆発しています。

ハイテンションな作風と息つく暇もないスピーディーな展開、その独創性には賛否も分かれますが、原作コミックの人気キャラクターたちを、これでもかと盛り込んだ脚本は見事。

CG、水墨画風、2次元と多彩なアニメーション表現を用いた作風にも圧倒される一作です。

レゴバットマン ザ・ムービー




『LEGO(R) ムービー』で初登場となったレゴバットマンのスピンオフ映画。

一見、子供向けに見える作品ながら、過去のバットマンシリーズを総括するような見事な脚本に、初心者もファンも圧倒される隠れた大傑作です。

孤独なヒーロー・バットマンというイメージや、共依存に近い名悪役・ジョーカーとの関係性など、過去作を分析した上で思わぬ着地を迎える展開が見事。

ワーナーブラザーズ制作という名のもとに、「レゴであれば、どんなキャラクターでも登場させることができる」と言わんばかりに、思わぬキャラクターが集結するサプライズ要素も嬉しいお祭り映画でもあります。

DCスーパーヒーローズ vs 鷹の爪団




日本を代表する(?)人気アニメーション・秘密結社鷹の爪と、DCコミックスのスーパーヒーローたちが、まさかのコラボレーションを果たしたのが本作。

制作予算が少なくなると広告やスポンサー企業の重役が登場する鷹の爪団の映画らしく、本作では膨大な予算を持ったバットマンが重要な存在になります。

ジャスティス・リーグを脱退したバットマンを追いかけ、鷹の爪団のメンバーが思わぬ作戦を実行することに……。

バットマンの声を山田孝之が担当しているほか、無駄に(?)豪華な声優陣にも注目です。


以上、過去に作られたさまざなバットマン映画を紹介してきました。

それぞれに異なる魅力があり、どの作品から見ても楽しむことができるバットマンシリーズ。

まずは、最新作『THE BATMAN-ザ・バットマンー』を鑑賞して、その人気に隠された"謎"を解いてみてはいかがでしょうか。

(文:大矢哲紀)

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