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2022年06月03日

<金田一少年の事件簿>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

<金田一少年の事件簿>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

第5話ストーリー&レビュー

第5話のストーリー

>>>「金田一少年の事件簿」第5話の予告をYouTubeで見る

佐木(岩﨑大昇)が、親戚のやっている民宿に一(道枝駿佑)と美雪(上白石萌歌)を連れて行った。民宿には、合宿中の美大生が4人いて、一達は肝試しに誘われる。
二人の仲を近づけようとする佐木は、いい機会だと一をけしかけ参加することに。

肝試しの舞台は、30年前に閉鎖された病院。
そのトイレには、入院患者だった少女『花子』の霊がいて、声をかけた者は殺されるという怪談があった。ルールは、10分間隔でそれぞれが女子トイレの奥にある花子さんの個室へと向かい、「花子さん遊びましょう」と言った後、缶の中のピンポン球を取ってくるというもの。

クジの順番通りに肝試しは進むが、最後に出発した伊能(中川大輔)が帰って来ない。
伊能は、高圧的な態度で鳴沢(小野寺晃良)を振り回していたほか、恋人だった真紀(田辺桃子)をめぐり獅子島(篠原悠伸)とは三角関係だった。

トイレの床に花子さんの墓まで続く血の跡があったが、それはインクだと判明し、脅かすのが好きな伊能のイタズラだと思う一同。

しかし翌朝、伊能の死体が発見される…!
通り魔の犯行が疑われる中、一は、花子さんの亡霊の影に隠れた狡猾な殺人犯がこの中にいると睨んで…。


第5話のレビュー

美雪(上白石萌歌)の気持ちにまったく気づかない一(はじめ・道枝駿佑)。二人の仲を近づけようと、親戚のやっている民宿に誘う佐木(岩﨑大昇)。佐木、何て気がきく素晴らしい後輩なんだ……おまけに顔もいいし、できる子すぎる。

だが民宿にはガラの悪い美大生たちがおり、卓球台を占領している(卓球台としては使っていない)うえに、強引に肝試しに誘われる。肝試しの舞台は30年前に閉鎖された病院。くじを引いた順に10分おきに出発し、花子さんがいるという女子トイレを一人ずつ訪れてあらかじめ置かれたピンポン玉を取ってくるというもの。……絶対やりたくないシチュエーションだ。

一ちゃん、殺人事件は涼しい顔で解決するのに怪談は大の苦手らしい。悪ふざけで脅かされて佐木の膝の上に抱きついてしまうくらい(かわいい)。肝試しでもビビりまくって美雪に顎で「行きなさい」と指図されていて笑ってしまった。

佐木が「吊り橋効果」を狙って一と美雪を二人で歩かせようとするも、ビビりまくっている一は佐木にひっついて「美雪、先導は任せた」という。な、情けな……! そして「佐木ってかっこいいな」吊り橋効果は佐木に対して発動していた(確かにというかもともと本作の佐木はかっこいいけれども)。駄目すぎるんだけど、道枝くんがかわいすぎた。

肝試しの順番が最後の伊能(中川大輔)が帰ってこない。みんなで探しに行くと、トイレの床から花子の墓まで続く血のあとが。インクだと判明し、伊能のいたずらだと思う一同。だが翌朝、伊能の遺体が発見された。

伊能にパシリとして使われ振り回されていた鳴沢(小野寺晃良)、伊能の元カノで恨みがあるらしい真紀(田辺桃子)、真紀と今付き合っている獅子島(篠原悠伸)。みんな動機はゼロではなさそうだが……。

現地の警察は通り魔を疑うが、剣持に調べてもらった結果、伊能の死因は毒殺だった。指に毒針を刺されて即死したらしい。通り魔が毒殺するとは考えづらい。しかし、死亡推定時刻、伊能以外のメンバーは全員一緒にいたのだ。伊能は確かに嫌なやつだが、さすがに気の毒だ。それともここまでのことをされるような理由があったのだろうか。

だが、トイレの壁にあった白い跡から謎は解けた。一たちも間違えた、一番奥のドア=物置。犯人はそれを見越して、肝試しの順番が最後だった伊能が来る前に物置に石膏で作ったにせの便器と毒針の刺さったピンポン玉を置いたのだ。一たちがトイレに探しにきたとき、伊能は奥の物置きでこと切れていた。血に見立てたペンキをたらすことで、みんながトイレから出ていくように仕向けたのだった。

でも、どうやって順番を操作できたのだろうか。くじを引く時間に伊能のスマホに非通知で電話をかけて席を外させ、他のメンバーが引き終わったあとに自分の6番のくじと7番のくじを入れたのだった。それができた犯人は……肝試しの順番が6番で、ふだんから伊能にスマホを充電させられ、わざと充電器を忘れて民宿の廊下にある充電器を使わせた鳴沢だった。

パシられていたのがそんなに嫌だったのか、何も殺さなくても……と言われ、鳴沢はそんなことはどうでもよかったという。大学で入賞した伊能の絵は、女性のヌードを描いたものだった。真紀が伊能を恨んでいたのもこれが理由で、伊能は付き合った女性の裸を写真に撮っており、真紀は自分の写真を使われたと思ったらしい。

だが実際は、描かれていたのは鳴沢の妹だった。伊能にもてあそばれた妹は悩み、車に飛び込んで自殺してしまう。伊能はそんなことも知らず、鳴沢に「絵に描いたのは真紀じゃなくて遊んだ女だ」と言う。鳴沢に無理やり妹を紹介させたのにだ。前言撤回、これは同情できない……。しかしもてあそんだ女のことを紹介させた相手に言ったりしなければ殺されずに済んだのかもしれないのに、愚かだ……。

鳴沢ははじめ、肝試しをやめさせようとしていた。一は「本当はこんなことしたくなかったんじゃないのか?」と聞くが、鳴沢は「ああ言えば伊能は絶対に肝試しを実行すると思ったからだ」と否定する。実際どちらだったのかはわからないが、一は人がいいんだなと思った。

次回は一が容疑をかけられる……? ジャニーズの先輩・A.B.C-Zの戸塚くんが出演するので、絡みにも期待したい。

※この記事は「金田一少年の事件簿」の各話を1つにまとめたものです。

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