『トップガン マーヴェリック』には“やりたいこと”を見つけられる熱さがある!
『トップガン マーヴェリック』には“やりたいこと”を見つけられる熱さがある!
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悩める皆様、映画を観ればそのお悩みは解決できるかもしれません。
このコーナーでは映画ソムリエの“東 紗友美”と映画好きタレントの“加藤るみ”がストレス社会を生きるみなさんのお悩みにお答えしながら、同時に厳選した“人生に効く映画”も処方するという、一粒で二度美味しい(?)そんな連載をお届けします。
ズバッと優しくモノ申す20代の加藤、30代の東からのメッセージとともに映画との出逢いを見つけてくれたら嬉しいです。
連載第10回目のお悩みは……?
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今月の質問・お悩み
自分の本当にやりたいことが見つからない焦りがあります。お二人はどうやって好きなことを見つけましたか?好きなことを見つける方法教えてください。
(20代男性)
Sayumi’s ANSER
A.いつもの日常を抜け出してみる!
映画と出会い、これまでの自分とは異なる価値観が血肉となったり、言語が異なる国の人々の生活や文化に触れ、感情移入したりすることで、私の世界は確実に豊かになりました。
映画が好きになって、本当に良かったです。
でも1つだけ伝えさせてください。
昨今やりたいことがあった方が良いという考え方が主流になってきましたが、正直やりたいことがなければないでもいいと思うんです。
大事なのは、やりたいことがないことに対するモヤモヤを抱えて生きるよりも、いつか絶対出会うと信じて、いろんな経験をしてみるというスタンスで日々を過ごすこと。その方が楽しいと思いませんか?
やりたいことを見つけたいときは、いろんな場所に出かけたり、いつもとは違う人たちのいる集まりに行ったり、日常を抜け出してみる行動をしてみることをおすすめします。
とにかく自分の内側にある「ふだん」の過ごし方を変えてみること、やってみてください。
今の自分と新しい刺激をブレンドさせ続けていくと、また違った景色が見えててくるはず。
その中に、どうしても追求したくなる何かがあると思いますよ!
だから、レッツ・ムーブ!!
Sayumi's シネマアンサー『アプローズ、アプローズ! 囚人たちの大舞台』
囚人を輝かせるために奔走した崖っぷち俳優の驚きの実話
本作は刑務所の囚人たちのための演技のワークショップ講師となった売れない俳優の奮闘を描いたフランス映画界の生んだ、スウェーデンの俳優ヤン・ジョンソンの体験談を基にしたヒューマン映画です。
最初はなかなか心を開かない囚人たちと関係性を築き、不条理演劇の不朽の名作「ゴドーを待ちながら」の上演に見事成功したが、再演依頼が相次いで、囚人たちとともに大舞台からの出演オファーをもらうようになっていく・・・というお話です。
主人公は、多かれ少なかれ強制的に刑務所で演技講師として働くことになりますが、それがこれまでの日常を変えるきっかけとなっていく。
演者の身から教える立場となり、自分を再発見していく主人公が葛藤しながらも「いつも」の状態を抜け出していきます。そして、彼の情熱に荒々しかった囚人たちにも徐々に変化が訪れていきます。
あらためて飛び出してみることの大切さよ!
自分が本当はどうありたいか、何をしたかったか。環境を変えることで、気付けることって実はたくさんあると再認識しました。
物語は驚きの結末を迎えますが、どんな出来事にも”光の側面”があると思える展開と主人公の情熱的なスピーチはまるでヒーロー映画のようで感動させられてしまう映画です。
実在する人物のたくましい人生譚に触れると、自分の意欲も静かに燃え上がってくるんです!やりたいことを見つけたいと、上向きな心をお持ちのアナタには『アプローズ、アプローズ! 囚人たちの大舞台』をおすめします!
Rumi’s ANSER
A.続けていて苦じゃないこと。
アイドルグループに属していた頃、いわゆるアイドル戦国時代、48グループの全盛期で“一生分働いた”と言えるほど、いかついスケジュールの日々を過ごしていました……。
今振り返ると、笑っちゃうくらいなんですが、当時はとにかく目の前に現れた試練を乗り越えるのに一生懸命で、趣味や好きなことを楽しむ余白がなかったように感じます。
けれど、日々の忙しさが段々落ち着いて、自分の時間ができたときに唐突に焦りが襲ってきたんですね。
やはり、たくさんの女の子がいるグループの活動や肩書きだけじゃなくて、自分という存在は一体なんなんだろうと、思ったことがきっかけで自分を見つめ直しました。
アイドルグループとして活動している頃から好きなことはたくさんありましたが、当たり前のように続けていることが、映画鑑賞でした。
仕事の移動中や仕事から帰って寝る時間を削って、とにかく映画を観ていました。
それからは、好きを語れるようにならなくちゃと、レンタル屋さんでDVDを鬼借りしたり、映画館に行きまくったりして、とにかく映画に熱中しました。
でも、ぜんっぜん苦じゃなかったし、映画鑑賞の経験は、今のわたしを支えてくれていると言っても過言ではありません。
多分、続けていて苦じゃないことが、本当に好きなことなんだと思います。
長い目で人生を見たときにその方がきっと人生が楽しいと思えるはずだから、無理に探すんじゃなくて、自分を見つめ直してみるといいでしょう。
それまで気づいてなかったけど、今まで当たり前のように続けていた日常にあったモノやコト。
もしかしたら、あなたが気づいてないだけで、日常の中に好きなことや自分のやりたいことが隠れているかもしれません。
Rumi's シネマアンサー『トップガン マーヴェリック』
(C)2022ParamountPicturesCorporation.Allrightsreserved.
手には汗、目には涙。トム・クルーズという男。
1986年に公開され、全世界が熱狂したアクション超大作『トップガン』。
『トップガン マーヴェリック』は50年以上に渡るキャリアの中で俳優、プロデューサー、慈善家として類を見ないほどの成功を収めてきたトム・クルーズの伝説的代表作の待ちに待った続編です。
エリートパイロットのマーヴェリック(トム・クルーズ)が、失った同志グースの息子ルースター(マイルズ・テラー)と共に大空を駆け抜ける……。
前作をリアルタイムで観た人はもちろん、前作を知らなくても感動できるのが本作の素晴らしいところ。
シンプルなストーリー展開は初心者にもわかりやすく丁寧で、旧世代であるマーヴェリックと新世代のルースターの交流は、ドラゴンボールでいうピッコロと悟飯のようなアツすぎる師弟関係を描いています。
また、エンターテイメントとしてのアップデートが見事です。80's映画のノスタルジーを残したまま描かれる戦闘シーンの臨場感やリアリティーはまさに体験型アトラクションの最高峰!
本作の見どころはやっぱりトム・クルーズです。彼の勇姿をぜひ目に焼き付けてほしい。ただでさえキャリアの継続が厳しいハリウッドの世界で、50年以上も第一線で活躍し続けるトム・クルーズ。
前作から36年経った今も異次元な若さをキープして、圧倒的なアクションを見せつけてくれたトム・クルーズに勇気をもらうこと間違いなし!
また、トム・クルーズはプロデューサーとして製作にも携わっています。脚本の構成からストーリーを伝えるための工夫、照明、セット、衣装、撮影用レンズなど細部までとにかくこだわっています。役者だけでなく、プロデューサーとしても最高のカムバックを成し遂げたトム・クルーズには最大の敬意を表したい。
本作に特別な思いを抱いたトム・クルーズの期待に応えるキャストたちの全身全霊をかけた演技を見たら、明日から自分も何か熱くなれるものを探したくなる、きっとそんな気持ちになれるはず!
6月のお悩みと回答、いかがでしたか?
私たちのアンサーが、少しでも力になれたら嬉しいです。この連載では、“仕事"や“恋愛"、“人生"といった、お悩みを募集しております。
心のモヤモヤをスッキリしたいみなさん。ぜひ、私たちにご相談くださいね。映画とともに、人生をもっと素敵に!
(文:東 紗友美&加藤るみ)
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