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2022年08月01日

<ユニコーンに乗って>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

<ユニコーンに乗って>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

第9話ストーリー&レビュー

第9話のストーリー


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念願の「スタディーポニーキャンパス」ローンチの喜びも束の間、早智(広末涼子)から、ドリームポニー買収を持ちかけられた佐奈(永野芽郁)は、戸惑いを隠せない。大切な会社を手放すことなど考えられない佐奈。功(杉野遥亮)と栗木(前原滉)も同じ想いであることを確認し、買収の話を断ることに。しかし、早智の「もっと先の未来は想像できているか」という言葉にひっかかりを覚えてしまい……

一方、父・征一(利重剛)の会社が、顧客情報流出トラブルに見舞われたことを知った功は、父の助けになりたいと願い、あるスタートアップ企業が開発した最先端のセキュリティーシステムの導入を提案。しかし父に無下に却下され、旧態依然とした大企業の姿勢にもどかしさを感じていた。

それぞれモヤモヤを募らせる佐奈と功。しかし2人は、小鳥(西島秀俊)の助言もあり、互いの悩みに共通点を見出す。そして解決に向けて道を切り拓くことを決意! そして、そんな2人の決断が、ドリポニとそれぞれの運命を大きく動かしていくことに──

第9話のレビュー

(C)TBS/撮影:加藤春日
(C)TBS/撮影:加藤春日

ドリポニに変化の時が訪れた「ユニコーンに乗って」第9話。

佐奈(永野芽郁)は早智(広末涼子)から提案された会社の買収を受け入れ、功(杉野遥亮)は父・征一(利重剛)の会社へ参入する決意を固め、ドリポニを去る。二人はそれぞれの夢に向かって、走り出した。

(C)TBS/撮影:加藤春日
(C)TBS/撮影:加藤春日

大手企業によるスタートアップ企業の買収に当初は良いイメージを抱いていなかった佐奈たち。会社が乗っ取られる、ドリポニがドリポニではなくなる。そんな負の側面ばかりが目に入り、誰もが買収には反対の立場を取っていた。

しかし、このタイミングで海外からも「スタディーポニーキャンパス」の需要があることが分かる。自分たちの持つ資源では対応に時間を要することにもどかしさを覚えた佐奈は大手企業の技術や経験、ノウハウを取り入れられるM&Aに前向きな姿勢を見せていくが、創業メンバーの一人である次郎(前原滉)と真っ向から意見が対立する。

(C)TBS/撮影:加藤春日
(C)TBS/撮影:加藤春日

一方、功は父親の会社が古い体制が災いし、顧客情報流出トラブルに見舞われたことを知る。あるスタートアップ企業が開発した最先端のセキュリティーシステムの導入を提案するも、確実性の低さから征一は聞く耳を持ってくれない。

つまり、佐奈と功の悶々とした気持ちは対になっていることが分かる。大手企業もスタートアップ企業もお互いの体制をよく知らないから、いまいち信頼できないということだ。

(C)TBS/撮影:加藤春日
(C)TBS/撮影:加藤春日

それでも全く異なる企業同士が手を組むことにメリットがあると、佐奈と功が考えるのは身を以て新しい風を取り入れる大切さを知っているからだ。佐奈と功、次郎の3人でスタートした会社に恵実(青山テルマ)が加わり、そこに海斗(坂東龍汰)と小鳥(西島秀俊)がやってきた。

特に自分たちとは年齢もタイプも大きく異なる小鳥を仲間に加えることに、誰もが最初は不安を抱いていたが、その人生経験値と本質に立ち帰る力はドリポニを良い方向に導いてくれた。でも、それだけじゃない。佐奈たちの柔軟なアイデア力や、海斗をはじめとするエンジニアの確かな技術力が合わさってドリポニはここまで来れたのだ。

(C)TBS/撮影:加藤春日
(C)TBS/撮影:加藤春日

それと同じように大手企業とスタートアップ企業も足りないところを補い合い、より高みを目指すことはできないか。そう考えた佐奈と功はそれぞれの決断を下す。

佐奈は変化を受け入れ、早智の会社と共に「全ての人が平等に学べる場所を作る」という夢を追いかけていくことを。功は父の会社で、「大企業とスタートアップをつなぐ架け橋になる」という自分だけの夢を追いかけていくことを。

二人が別々の道を歩むことになったのは物悲しいが、会社のため、お互いの人生を守るため、自分たちに課した「最強のビジネスパートナーでいる」という鎖はここで解き放たれた。別れのハグで改めて気づいたであろう、仕事のパートナーとして以上の気持ちを二人が打ち明けられますように。「ユニコーンに乗って」は次週、ついに最終回を迎える。


※この記事は「ユニコーンに乗って」の各話を1つにまとめたものです。

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