アニメ「呪術廻戦」18話:伏黒VS加茂!それぞれの矜持とは
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テレビアニメ「呪術廻戦」第1期が2022年4月3日(日)より放送スタート。
『劇場版 呪術廻戦 0』は大ヒットし、2023年にはテレビアニメ第2期の放送が予定されている。
本記事では、第18話をcinemas PLUSのライターが紐解いていく。
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呪術廻戦 第18話「賢者」レビュー
交流会、伏黒が対峙していたのは加茂。御三家のひとつ・加茂家の嫡男だが、実は正室が術式を継いだ男児を産めなかったため嫡男として迎え入れられたという経緯があった。彼が幼い頃に家を追われたが、最後まで自分の身を案じ続けてくれた母のこともあり、「加茂家の嫡男としてふさわしい行動をしなければ」と気負っている加茂は、虎杖を殺そうと思っている、学長に言われたからではなくそれが御三家……加茂家の人間として正しい判断だからだ、と言い出す。
伏黒に「君と私は同類だ」と言い放つ加茂に「違います」と返し「急に怖いこと言い出したな」と感じる伏黒、冷静で正常だ。伏黒は俺は自分が正しいと思ってない、いや、自分が正しいとか間違ってるとかどうでもいいんです、ただ俺は自分の良心を信じてる、自分の良心に従って人を助ける、と言う。頭に浮かんだのは津美紀のこと。考え方は違うし、加茂はとらわれているものが多そうだが、大切な人への想いがそれぞれのポリシーにつながっているという点は一緒なのだなと思った。
「自分の良心に従って人を助ける、それを否定されたら後は、呪い合うしかないですよね」
この交流会、東京VS京都の戦いが進む中で、高専生たちそれぞれの人となりやどういう主義のもと生きているかが明かされていくのが非常に面白い。高校生にしてポリシーが確立しているのもすごいが、東堂は置いておいくとして、それ以外だと東京校の生徒は自分を基準にしており、京都校の生徒は家柄や一般的な価値観に縛られている人が多いなと感じた。そして「御三家」が呪術師界でいかに重きを置かれているか、そこにいる人たちの苦しみも強く印象付けられた。
2人の戦いが激化したが、横から別の呪霊らしき攻撃が現れる。近くには棘がいて、「逃げろ」と言葉を発したことから、2人は非常事態だと悟る。
棘はメカ丸のスマホから三輪に電話をかけ「眠れ」と言って寝かせた後(呪言って電話越しでも有効なんだな……)、楽巌寺が虎杖を殺すために放った準1級呪霊と遭遇。だが次の瞬間、準1級呪霊の首が転がる。そこに現れたのは、以前漏瑚(じょうご)が五条を襲おうとした際助けに来た花御だった。
交流会を中断し、花御の攻撃から逃げる3人。圧倒的なパワーで、攻撃はほどんど効かない。何を話しているのかわからない言語を使うが、意味は頭に流れ込んでくる……という奇妙な状況だ。それどころじゃないのに棘の言葉がわかる伏黒に驚き「ちょっと待て、君は彼が何を言っているか分かるのか?」と聞いて「今そんなことどうでもいいでしょ」と言われちゃう加茂、ちょっとかわいい。
花御から流れてくる言葉によると、「私はただこの星を守りたいだけ」だと言う。そのためには「人間のいない時間が必要」、つまりこの星のためには人間は全滅したほうがよい、「死して賢者となりなさい」と語り掛ける花御の言うことは、到底受け入れられるわけがなかった(本当にこの星のためになるのがどちらなのかというとわからないが……)。
真人と初めて見る呪詛師も近くに来ており、呪詛師は五条悟だけが入れない結界を作った。この呪詛師、五条を殺してハンガーラックを作りたいと言っていて危険な奴だ……。
楽巌寺、いけ好かないジジイだけど攻撃がエレキギターなのは意外すぎてちょっとかっこいい。圧倒的なピンチ、どう乗り切るのか(乗り切れるのか)、この後の展開が気になる。
呪術廻戦 第18話「賢者」ストーリー
各所で勝敗が見え始めた交流会1日目。伏黒は御三家の嫡男・加茂と対峙していた。自身の血を操る「赤血操術」を使う加茂に、伏黒は式神と体術で対抗する。同じ頃、狗巻は言霊の増幅・強制術式である「呪言」を生かして場を進めていく。その狗巻が突如感じた不穏な気配に振り返るとそこには――。想定外の事が起こり始める交流会。戦いの行方は――。(文:ぐみ)
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©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会