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2022年11月07日

<ジャパニーズスタイル>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

<ジャパニーズスタイル>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

仲野太賀主演のドラマ「ジャパニーズスタイル」が2022年10月22日放送スタート。

本作はさびれた温泉旅館のセットを舞台に、俳優たちが観客の前で“ほぼ本番一発勝負”の演技を繰り広げるテレビ朝日初の本格シットコム。仲野太賀のほか、市川実日子、要潤、KAƵMA(しずる)、石崎ひゅーい、檀れい、柄本明ら豪華俳優陣が登場する。

CINEMAS+では毎話公式ライターが感想を記しているが、本記事ではそれらの記事を集約。1記事で全話の感想を読むことができる。

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もくじ

・第1話ストーリー&レビュー

・第2話ストーリー&レビュー

・第3話ストーリー&レビュー

・第4話ストーリー&レビュー

・第5話ストーリー&レビュー

・第6話ストーリー&レビュー

・第7話ストーリー&レビュー

・第8話ストーリー&レビュー

・最終回ストーリー&レビュー

・「ジャパニーズスタイル」作品情報

第1話ストーリー&レビュー

第1話のストーリー

▶︎「ジャパニーズスタイル」画像をすべて見る

人里離れた場所にある旅館の跡継ぎを拒んで、家を飛び出し上京した柿丘哲郎(仲野太賀)が、10年ぶりに帰ってくる。社長である父親が入院し、女将である母親が付きっきりで看病しているため、窮地に駆け付けたのだが、変わり果てた旅館の姿に絶句。100年の伝統を誇る老舗旅館の品格やサービスは完全に消え失せ、流しのフラメンコダンサーの寺門・ルーシー・数子(市川実日子)、潔癖症の支配人・影島駿作(要潤)、息子を溺愛するシングルマザーの仲居頭・浅月桃代(檀れい)、その息子・浅月凛吾郎(石崎ひゅーい)、ナゾ多き料理長・浮野奏太(KAƵMA)、水質管理責任者として旅館にしがみつく古株・梅越一二四(柄本明)といった、一筋縄ではいかないクセ者たちが居座っていたのだ。浮野とゲーム《UNO》に興じるルーシーは、一方的に哲郎のことを知っているようだが、いったい何がーー!?

やがて、哲郎は実家である旅館に上がろうとするも、哲郎の親不孝が原因で入院した社長からの「敷居を跨がせるな」という伝言を預かった桃代からかたくなに拒否される。哲郎は、入院中の父親を元気づけるため、以前のように繁盛している旅館の復活を目指すべく戻ってきたと主張するが、桃代の調べでは、彼は東京で《車関係の仕事》をしていたが多額の借金があり、戻ってきたのも財産が目当てだと推測するのだった。

哲郎は、あの手この手を使って家に上がろうとするも、鉄壁の守備に跳ね返され玄関で泣き崩れることに。そこに、謎の大男が現れて…。

第1話のレビュー

仲野太賀が主演を務めるドラマ「ジャパニーズスタイル」はさびれた温泉旅館のセットを舞台に、俳優たちがほぼ一発勝負の演技を繰り広げるシットコム。

ちなみに“シットコム”とは、シチュエーションコメディの略で、限られた場面設定と登場人物で繰り広げられる連続ドラマのことだ。

最近でいえば三谷幸喜脚本・演出、香取慎吾主演の「誰かが、見ている」なんかを思い浮かべるが、日本ではまだ珍しいジャンルでテレビ朝日としては初。しかも、キャストが豪華で放送開始前から期待が高まっていた。

そんな本作の注目の第1話がついに放送された。物語は100年の伝統を誇る旅館「虹の屋」の跡継ぎを拒み、家を飛び出した柿丘哲郎(仲野太賀)が10年ぶりに帰ってくるところから始まる。

しかし、社長である父親が入院。女将である母親が父親に付きっきりで看病している間に、哲郎の知る「虹の屋」は変わり果てていた。従業員もほとんど一新されており、哲郎を待ち受けるのはひと癖もふた癖もある人たちばかり……。

ちなみに本作は「ジャパニーズスタイル」というタイトルにもあるように、毎回日本の風習や習慣がサブタイトルとなっている。第1話では「靴を脱いで上がる」と題して、なかなか靴を脱いで旅館に上がれない哲郎の姿が描かれる。個性豊かな俳優たちがボケまくり、暴れまくり、それに対して仲野太賀が必死でツッコミを入れる様が愉快でたまらない。

市川実日子演じる奇をてらったジャージ姿も素敵に着こなし、女王様のごとく振る舞うルーシー。KAƵMA(しずる)ならではのキャラクターとも言える今一つかっこのつかない浮野。

石崎ひゅーいが自由自在に操るキュートで狂気に満ちた凛吾郎。そんな彼を母親として飼いならす、檀れい演じる仲居頭の桃代。要潤演じるスタイルが良くてクールなのに、やたら変な髪型の影島。柄本明演じる自由気ままで掴み所のない古株の梅越……。

ツッコミ役の哲郎さえもお金にも女にもだらしないクズ男ときた。もはや収拾がつかないくらい、全員が全員変人。そして、そのキャラクターを役者たちが見事にものにしている。30分間、息つく間もなく演技の応酬が繰り広げられた。

その合間には実際にスタジオに入っている観客の笑いと拍手が聴こえてくる。まるで生の舞台を観ているかのような緊張感があった。要潤が小銭を落としたり、アドリブで柄本明にしばかれた石崎ひゅーいに一瞬ガチの笑いがこぼれたり、仲野太賀が開けたビールから泡が吹き出したり。一発勝負だからこそのハプニングと、それに伴う俳優たちの反応もまた見どころである。

ドラマと舞台の中間をいく本作。なんだか癖になりそうだ。

※この記事は「ジャパニーズスタイル」の各話を1つにまとめたものです。

→元記事はこちら

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(C)テレビ朝日

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