<ジャパニーズスタイル>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第5話ストーリー&レビュー
第5話のストーリー
▶︎「ジャパニーズスタイル」画像をすべて見る霊媒師の尾崎夜余代(宮澤美保)から、《別れの時近し。ハンカチのご用意を》とのお告げをもらったという浅月桃代(檀れい)。誰かが「虹の屋」から居なくなる…と解釈した寺門・ルーシー・数子(市川実日子)は、いがみ合う《もう一人のルーシー》である久能イチ子(モトーラ世理奈)であってほしいと願うも、イチ子は貴賓室に連泊している大事な客であるばかりか、桃代をはじめ浅月凛吾郎(石崎ひゅーい)、梅越一二四(柄本明)、浮野奏太(KAƵMA)、そして影島駿作(要潤)までも、巧みな話術と魅力で味方につける。柿丘哲郎(仲野太賀)によると、イチ子の目的は自分と結婚し「虹の屋」を乗っ取る気だという。哲郎は皆に「一緒に立ち向かって下さい」と懇願するが、当の本人がイチ子のアプローチに揺れるハメに…!?
そんな時、哲郎の父親である、「虹の屋」の社長の看病につきっきりだった女将・柿丘廻瑠(キムラ緑子)が突然帰宅する。廻瑠いわく社長は「もういつ息を引き取ってもおかしくない状態」だそうで、安心して天国に行ってほしいと、哲郎とルーシーが結婚するとウソをつくよう指示。哲郎は、何か裏があると怪しむのだった。しかし、その話を聞いたイチ子が、お見舞いには自分と哲郎で行くと宣言!
「虹の屋」の半纏をまとい、すっかり従業員気取りのイチ子は、そもそも「哲郎が家出したのはアタシが原因」と語るが…はたして、2人の間に何があったのか――!? そして「虹の屋」の未来に関して、良からぬ考えを持つ者が他にも…?
第5話のレビュー
「ジャパニーズスタイル」第5話には、個性豊かな女性3人が初登場となった。哲郎(仲野太賀)の元カノである、もう一人の“ルーシー”ことイチ子(モトーラ世理奈)と霊媒師の尾崎(宮澤美保)。二人はこれまで映像で登場していたが、舞台上に現れるのは今回が初めてだ。そして、哲郎の母で「虹の屋」の女将・廻瑠(キムラ緑子)。いつもよりもカオスな物語になりそうな予感が漂う。怪しさ極まりないにもかかわらず、これまで意外な形で予言を的中させてきた尾崎。そんな彼女の新たなお告げは「別れの時近し。ハンカチのご用意を」というものだった。誰かが「虹の屋」からいなくなるのでは?とざわつく一同。ルーシー(市川実日子)だけは旅館の貴賓室に連泊中のイチ子がそうであってほしいと期待する。
アバンギャルドで危険な香りのするWルーシー。同族嫌悪からなのか、いがみ合う二人のバトルが今回は見どころだ。彼女たちの対立を極めるのは、どちらが哲郎の父親である、「虹の屋」の社長の見舞いに行くかどうかという問題。というのも、女将の廻瑠が突然帰宅し、社長がもういつ息を引き取ってもおかしくはない状況であることを知らせにきたからだ。
廻瑠は社長を安心させるため、哲郎とルーシーが結婚するとウソをつくよう指示する。しかし、哲郎との結婚を狙っているイチ子がそれを妨害。凛吾郎(石崎ひゅーい)、梅越(柄本明)、浮野(KAƵMA)を続々と味方につけ、周りを固めていく。
それにしても、イチ子役にモトーラ世理奈を抜擢した人はすごい。どことなく江口のりこや安藤サクラの雰囲気に似ていると思うのは私だけだろうか。歩く芸術というか、ただ佇んでいるだけで何かを訴えかけてくるような存在感がある。あの瞳に見つめられたら骨抜きにされるのも無理はない。
市川実日子も同じことが言えるのだけど、彼女の場合は独特の安心感があって社長がルーシーのことを気に入るのも納得。哲郎と結婚するフリにも意外とまんざらでもなさそうで胸キュンしてしまった。
それなのに、まんまとイチ子の話術にハマっていく哲郎。仲野太賀の情けない顔がなんとも愛らしい。どうしようもないクズだけど、Wルーシーが自分のおもちゃにしたくなる気持ちもわからなくはない。
だけど、哲郎もついに改心したのか? 最後の最後でイチ子を突き放す。そんな哲郎を「よくやった!」褒めてあげるルーシー、男前すぎやしないか。哲郎と結婚し、尻に敷きながらも良い方向に引っ張っていってくれる未来が容易に想像できる。
一方、イチ子に恋した凛吾郎が「虹の屋」を出て行ってしまった。尾崎が告げた別れとは、浅月親子の別離だったのだ。この二人の過去もかなり謎に包まれているが、どうやら桃代の方はオーナーの影島(要潤)と旅館の乗っ取りを画策している様子。一難去ってまた一難。ようやく少しまともになってきた哲郎は「虹の屋」を守ることができるのだろうか。
※この記事は「ジャパニーズスタイル」の各話を1つにまとめたものです。
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