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2022年11月07日

<ジャパニーズスタイル>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

<ジャパニーズスタイル>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

第3話ストーリー&レビュー

第3話のストーリー

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「虹の屋」のロビーでUNOに興じる寺門・ルーシー・数子(市川実日子)と浮野奏太(KAƵMA)。そこに、柿丘哲郎(仲野太賀)の高校時代の同級生で、バレー部キャプテンだった小野(菅田将暉)が訪ねてくる。3人は、哲郎の高校時代のバレー部顧問とのエピソードや当時の彼女の話で盛り上がるが、やがて、ルーシーの名前の由来にまで話は広がって…。小野は浅月凛吾郎(石崎ひゅーい)とともに、現在、哲郎が寝泊まりしているというウサギ小屋に向かうのだった。梅越一二四(柄本明)の話によると、小野は同級生の中でも一番の出世頭で、現在は地元のテレビ局に勤務。今回、「虹の屋」に訪れたのも取材のためではないかと推測するが…。

やがて、ロビーで打ち合わせをする浅月桃代(檀れい)と影島駿作(要潤)のもとに哲郎がやってくる。彼の話によると、小野が来た理由はやはりテレビ番組の取材目的で、「虹の屋」にある汚い池を掃除し、そのビフォーアフターを紹介したいのだそう。「虹の屋」の宣伝にもなり、旅館の未来を左右する良い話に桃代も影島も乗り気だが、池の水質を管理する梅越は生態系が崩れると反対。そしてなぜか、ルーシーも池の掃除には反対で…。凛吾郎はルーシーが反対する理由を知っていると言うが、その理由が衝撃的で!? 2時間ドラマオタクの影島は、またもや《迷推理》のモードに入るのだった――。

紆余曲折ありながらも、池の掃除は遂行。すると、小野は池の底から見つかった《あるモノ》のせいで、なぜか哲郎に激怒!? いったい何が――!?

第3話のレビュー

誰もが待ちに待った「ジャパニーズスタイル」第3話。なぜなら今回、仲野太賀と菅田将暉が共演を果たすからだ。

2012年のドラマ「ブラックボード〜時代と戦った教師たち〜」で出会い、以降は2019年の映画「タロウのバカ」、2021年のドラマ「コントが始まる」(日本テレビ系)と数々の作品で共演を果たしてきた仲野と菅田。

「20代の俳優の中で演技力が高いと思うのは誰?」というアンケートをとったら、一二を争うであろう演技派の二人はどの作品でも恐ろしいほどの憑依力を見せつけてきた。二人自身も互いの才能を認め合っており、プライベートでも仲が良い。なお菅田は自身が初めてメガホンを取ったショートフィルム「クローバー」で主演に仲野を抜擢している。

そんな二人が今回共演する本作について改めて説明すると、テレビ朝日初のシットコム。ジャンルとしても日本では珍しい上に、キャストたちはリハーサル1日、本番1日、週2本収録という過酷なスケジュールをこなしており、本番当日は実際の観客の前でほぼ一発勝負の演技合戦を繰り広げている。

一体その中で、互いに全幅の信頼を寄せる菅田と仲野がどんな息の合ったやり取りを見せてくれるのか。前置きが長くなってしまったが、今夜も「ジャパニーズスタイル」の幕が開ける。

相変わらず、実家である「虹の屋」には気軽に足を踏み入れられない哲郎(仲野太賀)の元にある人物が訪ねてくる。それは哲郎の同級生であり、バレー部のキャプテンだった小野(菅田将暉)。

地元のテレビ局に勤務している小野は、池の水を綺麗にするという番組の企画に「虹の屋」の池を使わせてほしいと哲郎に頼みに来たのだった。旅館の宣伝にもなると、桃代(檀れい)と影島(要潤)は大喜び。悪知恵だけは働く哲郎は、今回もこの話を武器に二人に取り入るつもりらしい。

しかし、水質管理役の梅越(柄本明)は池の中の生態が崩れると猛反対。なぜか、ルーシー(市川実日子)も反対の姿勢を取る。すると、どうやらルーシーが元旦那を池に突き落として殺害し、その遺体が見つかることを恐れているのでは?という憶測が広まり始め……。

自分の計画を邪魔されたくない哲郎はルーシーを責めるわ、責めるわ。なんだかこれ、桃代の地位を脅かすために浮野(KAƵMA)の過去を暴こうとしたが、結局勘違いだった前回の展開を思い出すぞ?フラグか?と思ったら大正解だった。

池の水を抜いて出てきたのは、ルーシーの元旦那の遺体でもなく、梅越が心配していた生き物でもない。高校時代、盗撮で捕まったバレー部の顧問から哲郎が買ったと見られる女子更衣室の盗撮動画だった。

そこには現妻である明子(大西礼芳)の姿も映っており、小野は大激怒。ひたすら言い訳を重ねる哲郎に容赦なく怒号を浴びせる。その真剣かつ迫力のある菅田の演技が、仲野のコミカルな動きを際立たせていた。

約5分間に渡って、ノンストップで二人芝居を繰り広げた菅田と仲野。セリフ量も多く動きも激しいのに、一度も噛むことなく、セリフがかぶることもなく、間の取り方も完璧。本当にリハーサルは1日だけ?と疑いたくなるほど、完璧なやり取りに二人の信頼関係がうかがえた。

特に哲郎と小野が、明子の入れているタトゥーの絵柄で盛り上がるラストシーンの微笑ましさたるや。高校の同級生に再会して昔のノリを思い出す、あの感じを自然に出せるのは、二人の演技力あってこそだなと感じた。

本作の裏側に迫るTELASA(テラサ)オリジナルコンテンツ「ウラジャパニーズスタイル」で、仲野が「僕と将暉の間で新しいページができた」と語っていたように、今回の共演は仲野と菅田の絆をさらに深めたに違いない。

※この記事は「ジャパニーズスタイル」の各話を1つにまとめたものです。

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