<夕暮れに、手をつなぐ>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第2話ストーリー&レビュー
第2話のストーリー
▶︎「夕暮れに、手をつなぐ」画像をすべて見る「とっくに恋に落ちているのに、なかなか恋が始まらない」
運命的で衝撃的な出逢いを果たした浅葱空豆(広瀬すず)と音(永瀬廉)。それっきり、もう一生会うことはないと思っていた2人だったが、不思議な運命の巡り合わせから、空豆と音は共同生活をおくる事に。そして、まさかの恋が始まる!
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第2話のレビュー
関係性が近いからこそ、お互いのことに気づけない。とくに日本では、恋人や夫婦になった途端に「言わなくてもわかるでしょ」理論が通用すると思ってしまう節がある。距離が遠ければ慮れることが、近くなればできなくなるのだ。一緒の下宿で生活することになった空豆(広瀬すず)と音(永瀬廉)。憎まれ口を叩きあったり、お手玉を投げ合って遊んだり、まるで幼馴染のようだ。昨日今日会ったばかりのふたりとは思えない。
まだ関係性が浅いのに、まるで子供同士のように戯れることができるのは、ある意味、稀有とも言える。それに、マッチングアプリで婚活を始めた空豆がドレスアップしたのを見て、「似合ってる、見違えた」なんて、嬉しいことを言ってくれる音。
ふざけ合うこともできるし、真面目なムードにもなれるなんて、傍から見れば相性バツグンのように見えるけれど……。でも、互いの恋心に気付くのは、まだまだ先のよう。このまま家族のようになってしまわないといいけれど。
だって、空豆と音、世界にはふたりしかいない……わけじゃない。空豆は、下宿のオーナー・響子さん(夏木マリ)の息子である爽介(川上洋平)に惹かれている様子。いや、惹かれているのではなく、爽介から空豆への矢印が動きはじめている感じ。
音も音で、所属する音楽事務所「ユニバースレコード」の看板ユニット・ズビダバのアリエル(内田理央)にわかりやすく求愛されたり、アルバイト先のカフェで出会った美女・セイラ(田辺桃子)に一目惚れされたりしている。
空豆は未だ翔太(櫻井海音)への未練を晴らしきれていないようだし、音も過去を引きずっていて恋愛へのモチベーションは低いよう。
早く、空豆と音が互いに矢印を向け合ってくれますように……と願う視聴者にとって、音がセイラに連絡してしまう展開は衝撃だったのでは。一目惚れでいきなり連絡先を渡すセイラの行動力もすごいけれど、迷ったすえに連絡する音もすごい。
2話にして交錯し合う糸は、どう繋がっていくのだろう。
恋愛は、人を強くもするし、弱くもする。
翔太に振られてしまうまでの空豆は、彼と結婚するためだけに、意気揚々と東京へやってきた。その活力は、翔太への恋心から生まれていたはず。
だけど、「ほかに好きな人ができた」と言われてしまってからは、エネルギーが萎んでしまったよう。彼女自身が「思う人がいれば、人間は強くなれる。嫌なことがあっても落ち込んでも、その人のことを思うと強うなれる」と言っていたけれど、まさに、そのとおり。
恋愛には、人を変える力がある。そうじゃなきゃ、空豆に対して「人を好きになる能力値高そう。基本的に人を信じてるから」と言った音が、一度しか会っていない、名前も知らない女性に連絡したりしないだろう。たとえ、疑いながらであっても。
ふたりを繋ぐキーパーソンとなるのは、もしかしたら、響子さんかもしれない。
ちょっと引いたところで、ふたりの若者を眺める響子さん。これまでの経験に裏打ちされたアドバイスを、ここぞというときに与えてくれるのでは? 実の息子(爽介)に対しては、盲目になってしまいそうだけど。
※この記事は「夕暮れに、手をつなぐ」の各話を1つにまとめたものです。
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