「VIVANT」第2話:「お前が別班?まさかな…」【考察】野崎が乃木についた「ウソ」とは?
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ベールに包まれていた、日曜劇場「VIVANT(ヴィヴァン)」(TBS系)が2023年7月16日(日)より遂に始まった。
主役の丸菱商事の乃木憂助を演じるのは「半沢直樹」以来、3年ぶりの日曜劇場主演となる堺雅人。タイトルの「VIVANT」(ヴィヴァン)の謎に迫る。規格外のアドベンチャードラマの演出を務めるのは福澤克雄。共演は、阿部寛、二階堂ふみをはじめ、役所広司や二宮和也など”主演クラス”が名を連ねている。
本記事では、第2話をCINEMAS+のドラマライターが紐解いていく。
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「VIVANT」第2話レビュー
誤送金された140億を取り戻すために中央アジアのバルカ共和国に向かった乃木(堺雅人)だったが、地元警察にテロリストだと誤解されたまま、公安刑事の野崎(阿部寛)と、医師の薫(二階堂ふみ)と日本へ向かうことに。「世界中を巻き込む大きな渦に入り込んだ」という野崎の言葉。
大きな渦とは何を意味するのか。
第2話もあっという間に79分が過ぎてしまった。
最初から最後まで瞬きを忘れて…と言うと、少し大袈裟だが、それくらい夢中で視聴した。
第2話でわかったことは、次の通り。
- 駐バルカ共和国・日本大使の西岡英子(檀れい)はバルカ側の人間
- 乃木は別人格が出てくる前は右手の人差し指を「こめかみ」にあてる
- タイトルの「VIVANT」は「別班(BEPPAN)」を指している(野崎談)
- 丸菱商事の中にテロリストと繋がっている人物がいる(野崎談)
- “得体の知れない組織“が存在しており、CIAと野崎が追っている
- ジャミーンは難病指定されている重度の心臓病患者(薫談)
- 乃木の好物は赤飯
頼りがいのある野崎の指示で日本に向かう乃木と薫。
しかし、乃木の別人格は野崎に対して不信感を抱いているよう。
まさかの野崎にBL疑惑!?
壁ドンだけで野崎が乃木のことを好きだとは思えないが、別人格の
「お前に気があるんじゃないの?」
のセリフから野崎の行動が気になって仕方がない。
乃木の好物である赤飯を作り、砂漠では優しく乃木に自分の洋服を掛けていたな……。
たしかに野崎は乃木のことを特別視しているが、それはなにかもっと別の意味で「保護」しているように思う。
「お前が別班? まさかな……」
というセリフの答えが、どこかでつながるのではないだろうか。
また後半で野崎は、
「実は日本にいる仲間にお前のことを徹底的に調べさせたが、お前の経歴に怪しいところは一つもなかった」
と、大声で笑っていたが、これは”ウソ“だ。
二重人格設定はさておき、乃木にはCIAで働くサムという友人がいる。
この事実は“怪しいところ”には入らないのだろうか。
乃木の夢の中のシーンもかなり壮絶だが、この”経歴”は単なる乃木の妄想だというのか?
オドオドする乃木、恐ろしいほど頭がキレる野崎、感情的な薫、そして無言のドラムの4人の旅が始まった。
「アド砂漠」と聞いた途端、感情をむき出しにしたドラム。
この様子を見る限り、アド砂漠を渡ることは死を意味するのだろう。
今回もドラムが「ドラえもん」ばりにいい働きをしてくれた。
こうしてみると、乃木が「のび太」に見えてくる。
(ドラムの「ドラ」はドラえもんの「ドラ」で乃木の「の」は野比のび太の「の」か? と、つまらないことを想像したが、局が違った)
砂漠のシーンはまるで映画。
浅田真央さんがバンクーバーオリンピックで使用したことでも知られるラフマニノフの前奏曲「鐘」が過酷な旅のシーンを一層、不気味に演出していた。
どうやってこのアド砂漠を乗り切るのか。
薫がいないけれど、大丈夫?
(文:駒子)
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