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2023年07月26日

「なれの果ての僕ら」第5話:犬飼貴丈演じる、みきおの実験をさらにゾクっとさせた、工藤遥の目力

「なれの果ての僕ら」第5話:犬飼貴丈演じる、みきおの実験をさらにゾクっとさせた、工藤遥の目力

©「なれの果ての僕ら」製作委員会 ©内海八重/講談社

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井上瑞稀(HiHi Jets/ジャニーズJr.)が主演、犬飼貴丈が共演するドラマ「なれの果ての僕ら」(テレビ東京系)が、2023年6月27日深夜にスタート。

内海八重の同名漫画を実写化した本作は、命の危機の極限状態に追い込まれた人間たちを描く衝撃の予測不能サスペンス。同窓会に参加したクラスメイトたちの監禁劇の行方は果たして――?

本記事では、第5話をCINEMAS+のドラマライターが紐解いていく。

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「なれの果ての僕ら」第5話レビュー

坂本(倉本琉平)が何者かに殺されたため、みきお(犬飼貴丈)は全員のアリバイを調べることに。
みきおは、ネズ(井上瑞稀)の彼女、未来(大原櫻子)を疑っているようだ。
そして、未来と付き合っていることがみきおにばれていることに動揺するネズ。

数年前までは教室で一緒に学んでいた仲間に疑われたり、憎まれたり…挙げ句、殺される……。
なぜこんなことになったのだろうと、元6年2組のメンバーたちは思っているはず。

同窓会というと、久しい仲間に再会し、当時を懐かしむことのできる甘酸っぱい会のイメージがあったが、同ドラマを観て真逆の側面もあることを知った。

©「なれの果ての僕ら」製作委員会 ©内海八重/講談社

みきおは教室に全員を集め、「はないちもんめ 改」という実験をすると宣言。
クラスを天使7人と罪人8人に分け、天使が罪人の中から「助けたい人」と「いらない人」をそれぞれ一人ずつ選ぶように指示した。
助けられた人は、手首と足に就けられた結束バンドを切ってもらえるが、いらない人に選ばれた人はナイフで切りつけられる。

選ばないといけない天使と選ばれる罪人、どちらにとっても地獄だ。

©「なれの果ての僕ら」製作委員会 ©内海八重/講談社

このゲームでは前回のゲームで仲間に裏切られた礼夏(工藤遥)の演技が光っていた。
筆者にはアイドルのイメージが強く、今回のドラマで初めて演技をする姿を見たが、目に勢いがあり、クラスメイトの中でも存在感はピカイチ。
礼夏とみきおのシーンには息を呑んだ。

結果、天使から切り付けられた回数の多かった、「いらない人」に選ばれたのは、クラス一の目立ちたがり屋のしょーやんこと杉田将矢(新原泰佑)だった。
「この中で不要な人間はしょーやんでした」と嬉しそうに話すみきお。
怒りに震える、しょーやん。
しょーやんの怒りは次週、爆発しそうな予感……。

©「なれの果ての僕ら」製作委員会 ©内海八重/講談社

みきおの考えた「はないちもんめ 改」という実験は、人の愚かさと弱さが浮き彫りにされた実験だった。
同ドラマは、残虐なシーンが多いものの、人間の醜さを、まざまざと見せつけられ、考えさせられることが多い。
今回は初めて殺される人がいなかったのでほっとしたが、まだまだこの先も死者が出ることがわかっているだけに苦しい。

しかし、ここにきて最後までみきおの実験に付き合ってみたいと思えるようになった。
みきお自身は最後まで生き残るのか? 
それともみきおもどこかで息絶えてしまうのか……。

まだまだ地獄の実験は続く――。

(文:駒子)

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