<ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第4話ストーリー&レビュー
第4話のストーリー
>>>「ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~」第4話の予告をYouTubeで見る殺人事件の現場となったクリングル号記念公園に戻った勝呂寺誠司(二宮和也)は、『横浜テレビ』の報道キャスター・倉内桔梗(中谷美紀)と遭遇する。桔梗は誠司のことを「天樹勇太」と呼び、大学の刑法ゼミで何度かあったことを伝える。それに対して誠司は、何も思い出せないと返し、自分のことを勝呂寺誠司と呼ぶ奴らもいる、と告げる。するとそこに、巡回中の警察官がやってきたため、逃げ出す誠司。桔梗は、誠司の後を追いかけ……。
一方、冷蔵庫の電源が入っておらず、食材をダメにしてしまったことに気付いた老舗レストラン『葵亭』のシェフ・立葵時生(大沢たかお)は、ソムリエールの竹本梅雨美(桜井ユキ)やギャルソンの蛇の目菊蔵(栗原英雄)、アルバイトの細野一(井之脇海)と手分けして、近所のスーパーから食材を集めようとする。ただ、メインとなるウチワエビだけはスーパーにないため、近くの老舗レストランに分けてもらわなければならなかった。だが時生は、その役目を頑なに拒否する。実はそのレストランのシェフとは先代のころに『葵亭』で一緒に修行をしていた仲だったが、ソリが合わなかったらしい。
桔梗は、他のスタッフには内緒で事件に関する放送の準備を進めていた立葵査子(福本莉子)に逃亡中の容疑者に会ったことを伝え、過去の事件などを洗って「スグロジセイジ」という名前がないかどうか調べるよう指示するが……。
第4話のレビュー
1話目からただひたすら逃げる逃亡犯、勝呂寺誠司(二宮和也)と、デミグラスソースの次は「ウチワエビ」を求める『葵亭』のシェフ・立葵時生(大沢たかお)。そして、『横浜テレビ』のキャスター・倉内桔梗(中谷美紀)は、スクープを手にして満足そうな顔をしていたが……。
誠司が自分の大学時代のゼミで一緒だった天樹勇太だということを突き止め、接触することに成功した桔梗は「あなた…天樹君でしょ?覚えてないの?」と不思議顔。
「俺は勝呂寺誠司じゃないのか…」とつぶやくと警察の姿を見つけ、あっという間に逃げてしまった。
「待って!」と追う桔梗。
誠司の記憶喪失は「フリ」なのでは?と勘繰っているところがあったが、二宮の表情から本当に記憶喪失だということがわかる。
ぐっとストーリーに引き込まれそうになったところで、場面転換。
そうだった。
このドラマはすぐに場面が転換するんだった。
レストラン編では「ウチワエビ」を求めて時生や、スタッフたちがもめている。
冷蔵庫のコンセントが抜けていたことからレストラン内の食材、すべてをダメにしてしまったため、今から食材を集めなければならない。
その中の一つウチワエビは、時生の知り合いで共に働いたことがあるシェフの松木(髙嶋政宏)に頭を下げて、譲ってもらうことに。
クリスマスディナーにウチワエビは欠かせないものなのか?
七面鳥じゃなくて?
ウチワエビを連呼する時生がなんだか滑稽だ。
初回から大きな進展がなかったが、ここにきてストーリーが動いた。
誠司と警視庁の管理官・蜜谷(江口洋介)が出会う直前で、蜜谷が赤い車に引かれ重体に。
その場面に居合わせた桔梗は、携帯のカメラを回しながら蜜谷を介抱する。
そしてなんと時生も居合わせていたが、助けることはなくただ茫然と立ちつくしている。
ここで主演の3人が初めて同じ舞台に立った。
逃亡犯の誠司は立場上、蜜谷を助けることができない。
ウチワエビで頭がいっぱいの時生も桔梗と一緒に介抱しない。
目の前でひき逃げがあったら普通は介抱するだろうが、時生にとっては他人事なんだろうか。
時生というキャラクターに同情できないところは、そういう薄情なところかもしれない。
誠司と時生はその場で桔梗と絡むことはなく、場を後にした。
ひき逃げのスクープと前夜の殺人事件の逃亡犯について情報を手にいれた桔梗だが、番組では扱ってもらえず落胆。
しかし、時生はレストランスタッフの後押しもあり、松木に頭を下げ念願のウチワエビを手に入れることができた。
なかなか感情移入が難しいドラマだが、ここまでバラバラだったストーリーの点が少しずつ近づいてきた。
冒頭のナレーションで謎の男・真礼(佐藤浩市)が「時間とは有限だ。限られた時間をどう使うかが問題となる」と言っていたが、どうか視聴者の限られた時間を同ドラマで有意義な時間にしてほしい。
※この記事は「ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~」の各話を1つにまとめたものです。
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