撮影秘話から理想の女性像まで激白!?『愛を積むひと』朝原監督ロングインタビュー・前編
まるで大家族!アットホームな撮影現場
― 映画『愛を積むひと』は、家族の絆・夫婦の絆を切り口に、『再生』や『赦(ゆる)し』、『丁寧に生きる』などのテーマが盛り込まれた映画だと思いました。主人公の小林夫婦、近所で牧場を営む紗英の家族、そして家族のいない孤独な徹…。撮影現場では、各々の家族設定は影響していましたか?
朝原監督「基本、家族の話ではありますが、今回は家族が死んでしまう、どこかに行ってしまう話でもあります。例えば、妻に先立たれた篤史が、隣近所や地域などの共同体の中で擬似家族化していくみたいな…。もはや、家族だけの繋がりでは生きていけないという時代の空気もありますし、撮影隊そのものが“家族”だったようにも思います。」
―アットホームな現場だったのですね。
朝原監督「僕の場合『釣りバカ日誌』の監督を7年務めたのですが、その時のメンバーが ほぼそのまま今回も来てくれたんです。7年も一緒にいると、本当の家族みたいになりますね。スケジュール的にハードな撮影でしたが、始終ゲラゲラ笑いながら過ごすことが出来ました。篤史を演じた佐藤浩市さんも、この現場だと怒ったりヘソ曲げたりしづらかったんじゃないかな?」
― なんてったって『釣りバカ…』製作チームですものね。
朝原監督「そうそう。お父さん(三國連太郎さん)のこともスタッフが熟知してますから(笑)。そういった意味でも、家族的な繋がりだったな〜と思います。」
― 篤史を演じた佐藤浩市さんと、娘の聡子役の北川景子さんの関係はいかがでしたか?劇中では、お互い好きなのに分かり合えない、許したいけど許せないといった葛藤を抱える親子をリアルに演じていましたが、現場ではどんな感じだったのでしょうか?
朝原監督「北川さんのシーンはしんどい状況ばかりだったので、結構辛かったんじゃないでしょうか。しかし2人はプロですから、現場でもなあなあではなく、緊張感を持って演技に臨んでいたと思いますよ。」
(後編に続く)
…いかがでしたでしょうか?
前編は、主要キャラクターの設定や現場の様子、原作を映像化する際の裏話などをお聞かせいただきました。
後編では、柄本明さんの役回り&圧巻のセットについて監督に語っていただきます。
インタビューが進むにつれ、更にトークが盛り上がっていきますので、ぜひ楽しみにしていて下さいね。
後編はこちら→森を開墾?電気や道路もゼロから引いた『愛を積むひと』朝原監督ロングインタビュー・後編
映画『愛を積むひと』は2015年6月20日から全国公開です。
ぜひ劇場に足をお運び下さい。
(取材:大場ミミコ)
(C)映画「愛を積むひと」製作委員会
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