『劇場版シティーハンター』押さえておきたい「16」のポイント!



5:もはや“同窓会”! オリジナルキャスト集合!



20年ぶりの新作とはいえ、本作では冴羽役の神谷明、香役の伊倉一恵、冴子役の一龍斎春水(麻上洋子)、海坊主役の玄田哲章がいまも変わらない“声”の演技を披露してくれている。まさにファン冥利に尽きるキャスティングで、20年もの時を経て冴羽たちに再会するとあっては必要不可欠な存在だった。それぞれのキャラが持つトーンやアクセントも一切変わることなく、間違いなくスクリーンには20年前と変わらない冴羽たちがいたのだ。

今回登場するIT企業経営者・御国真司役の山寺宏一と、武器商人ヴィンス・イングラード役の大塚芳忠も実はかつてのTVシリーズで常連の声優。山寺は97年放映の『シティーハンター グッド・バイ・マイ・スイート・ハート』でも冴羽と死闘を繰り広げるプロフェッサー役を演じており、『プライベート・アイズ』の舞台あいさつでは「やられ役でもいいしドローンの音でもいいから出たい」と出演を熱望していたと明かして話題になった。山寺にとって『シティーハンター』とは思い入れのある作品であり、それほど大切にしているのだと思うと今回の出演はファンの側からみても喜ばしいことではないだろうか。

6:まさかの「怪盗キャッツアイ」参戦!



『プライベート・アイズ』公開前に発表されて大きな話題を呼んだのが、『キャッツ・アイ』の主人公三姉妹、来生(きすぎ)瞳・泪・愛の登場だ。『キャッツ・アイ』といえば北条司の記念すべき初連載作品であり、アニメ化でも第2期から『シティーハンター』シリーズおよび『プライベート・アイズ』と同じく、こだま兼嗣がディレクターを務めている。そのため「奇跡のコラボレーション」というよりは「合流するべくして合流した」といったところだが、やはりカメオ出演レベルではない活躍ぶりは胸が躍ってしまうもの。



(C)北条司/NSP・「2019 劇場版シティーハンター」製作委員会



さらにアニメオリジナルの声優が再結集し、瞳と泪の2役を戸田恵子、愛を坂本千夏が担当。惜しむらくはオリジナルで泪を演じていた藤田淑子が2018年に他界し、藤田の思いを継ぐ形で戸田が代役を申し出たという。表側には現れない、アニメーションだからこその舞台裏でひとつのドラマが動いていたと思うと、それだけで『プライベート・アイズ』に「怪盗キャツアイ」が参戦した意味を感じて熱いものを感じてしまう。

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