山田杏奈の魅力|出演作立て続けに公開!今後に期待しか無い20歳の肖像
次々と話題作に引っ張りだこ、山田杏奈の魅力
映画『名も無き世界のエンドロール』で演じたのは、主演・新田真剣佑や岩田剛典の幼馴染であるヨッチ役。クラスや家庭になじめない3人が、ファミレスや海岸に集まってとりとめのない話をする。タバスコを大量にかけたスパゲティが好物だと言って美味しそうに食べる様子や、はたまた唐突に「忘れられるのが怖い、自分を覚えていてほしい」と語りだす迫真の演技など、妙にハマっていたのが記憶に新しい。
最後は悲しい運命をたどることになってしまうヒロイン・ヨッチ役とは対象的に、映画『哀愁しんでれら』で演じたのは主演・土屋太鳳の妹にあたる福浦千夏役。物語の大筋に絡むことはない、台詞も少なめの役だったが、反抗期に片足を入れつつも「家計大変なんでしょう、受験諦めるよ」と家族を気遣う様もみせるバランス感覚が絶妙だった。次第に狂気をみせるようになる田中圭演じる泉澤大悟に対し、「あの人、怖い」と恐怖を滲ませる演技についても、姿や表情なしに声色のみで表現しきってみせた。地に足ついた演技力とも言えるものが備わっており、制作陣も安心して任せている空気が感じ取れる。
主役を務めることとなった映画『樹海村』は、『呪怨』や『輪廻』など数多くの日本ホラー映画を手がけてきた監督・清水崇による作品。ホラー映画の主演とあって、これまでとは違った演技を求められる場面も多かったことだろう。とあるインタビューでは、「見えない力で壁に叩きつけられる時の声の演技が難しかった」と語っていた。納得のいく声がなかなか出ず、最後には「監督に無理やりお腹を押してもらった」と。女優としての根性やプロ意識が早くも根付いている証拠なのかもしれない。
2021年秋には、主演を務める映画「ひらいて」の公開も予定されている。今後ますますドラマや映画で見る機会が増えることだろう。次はどんな表情や演技を見せてくれるのだろうか。
(文:北村有)
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