U-NEXT×HBOmax 独占パートナーシップ締結|『ジャステス・リーグ:ザック・スナイダー・カット』はどこへいく?
『ジャステス・リーグ:ザック・スナイダー・カット』はどこへ行く?
そうなると一つ心に引っかかるものがあります。それは『ジャステス・リーグ:ザック・スナイダー・カット』の存在です。2017年にDCコミック原作、当時は映画シリーズ独自のDCEU(DCエクステンデッド・ユニバース)という枠組みの中で一本の映画が作られました。それが『ジャステス・リーグ』です。バットマン、スーパーマン、ワンダーウーマン、アクアマン、フラッシュ、サイボーグといったヒーローが一堂に会するオールスタームービーです。(“『アベンジャーズ』みたいなやつね”という言葉が聞こえてきそうですが、原作ベースではジャステス・リーグの方が先なのです。)
本作はそれまでの『マン・オブ・スティール』、『バットマンVSスーパーマンジャスティスの誕生』といった作品と同様の流れの中でザック・スナイダー監督がメガホンをとっていました。しかし、家族に不幸が起きてしまい、ザック・スナイダーは監督を降板。後を『アベンジャーズ』『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』のジョス・ウェドン監督が引き継ぎました。(この連携もよくよく考えると凄い話です)。
結果、映画『ジャステス・リーグ』は興行・批評の両面で失敗に終わりました。期待値が高すぎたこともありますが、この結果を残念に思ったファンの間でザック・スナイダー監督が当初イメージしていた“ザック・スナイダー・カット版”の公開を求める声が#ReleaseTheSnyderCutというハッシュタグと共に熱を帯びていきます。
そして遂に、ザック・スナイダー監督が再撮影&再編集を発表『ジャステス・リーグ:ザック・スナイダー・カット』が公開されることに。
ところが、ザック・スナイダー監督の構想は拡大の一途辿り、作品はなんと240分(4時間!?)を超えることが明らかになり、映画館での上映は事実上不可能となりました。このことを受け制作のワーナー・ブラザースは傘下の動画配信サービスHBOmaxでの配信という形で公開することを発表、去る3月18日からアメリカで配信が始まりました。
そして、日本では“2021年の初夏にデジタル配信&ブルーレイでリリース”とだけ発表されました。そこで気になるのがブルーレイはともかくとして、気になるのがデジタル配信のほうです。いったい、どのプラットフォームになるのか?まさかHBOmaxジャパンサービス開始なのか?と考えが拡がります。
そんな中で日本国内のサブスク系動画配信サービスの草分け的存在といえるU-NEXTがHBOmaxを含むワーナーメディアとのる独占パートナーシップの締結を発表。今回のU-NEXTの戦略発表会においては『ジャステス・リーグ:ザック・スナイダー・カット』はワーナーメディアが全方位で展開中とだけ語られました。
となると『ジャステス・リーグ:ザック・スナイダー・カット』の配信どういった形になるのか、U-NEXTの機能拡大があるのか?HBOmaxのさらなる日本展開があるのか?配信時期も含めて未定な部分が多く、この部分は今後も引き続き注視していきたいと思います。
(文:村松健太郎)
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