「今ここにある危機とぼくの好感度について」全5話のあらすじ&ネタバレ感想:「なぜなら我々は…腐っているからです」三芳総長(松重豊)にしびれた!神崎(松坂桃李)が見つけた好感度より大事なものとは)
第2話あらすじ&感想
第2話あらすじ
真(松坂桃李)の説得が失敗し、元カノで非正規研究者のみのり(鈴木杏)は、岸谷教授(辰巳琢郎)の論文不正を世間に告発。大学当局は本調査に乗り出すことを余儀なくされる。だが、理事の須田(國村隼)らから過小報告のプレッシャーを受けた調査委員・上田教授(国広富之)が倒れてしまい、みのりもなぜか調査への協力を拒み始める。そんな中、大学で一、二を争う変人・澤田教授(池田成志)が調査委員を継ぎ、真を訪ねてくる。第2話の感想:神崎(松坂桃李)がほんの少しだけ成長&大学内の風向きも少しだけ変化した様子
みのり(鈴木杏)に嫌われた神崎(松坂桃李)に「行動をもって挽回なさるしかないんじゃないでしょうか」とアドバイスしてくれる秘書安藤さん(安藤玉恵)優しい。調査委員を引き継ぐ澤田教授(池田成志)のキャラが濃かった。自分の頭にPCのキーボードの間とかに入れるスプレーを吹きかけてる冒頭から危ないし、ミスターレッドカードと呼ばれる変人っぷりは半端ない。
学生が女性からもらったという赤いマフラーを取り上げ、闘牛士よろしく振り回してタクシーを止め、余計なことを言う。
さらにみのり(鈴木杏)を気に入ったと言い、「あの女は気骨があると見た」「あの女は70年代の匂いがする。一緒にこたつに当たりたいねぇ」「みのりに会いたい」などとのたまう。最終的にはみのりがバイトする店で酔っ払って歌いまくり、真(松坂桃李)に延髄蹴りを食らわせて退場(停職処分)していった。
倒れた人を写真撮りまくる人々にちょっと引いたが、「さすがに学生たちは良心に従って今撮影したものを消した」となってちょっと安心(むしろなぜ撮った)。
神崎がほんの少しだけ成長したというか、一歩進んだ気がしたのは良かった。
「いつのまにかみのりちゃんのために来たつもりになってた」と言い、結局九州に再就職することになったみのりを見送る際「俺は自分だけがかわいいけどこんなにいろいろ考えてるんだなと思って」「こんなこと女の人に思うのも初めてで」自分でもよくわかっていないようだけど、強気に屈せず不正を糾弾しようとしたみのりに何かしら心を動かされたようだ。
「私うれしかったよ、神崎くんが『私のために来たと思った』って言ったとき」
「また連絡して」首を振って「駄目」と言って別れるシーンが切ない。
みのりは神崎のこと、好きだったんだなぁ。
「何か大事なものを失った気がする。それが何だかわからず、何で埋めていいかもわからずにふわとろオムライスを食べることにした」というナレーションで終わる。ふわとろオムライス……
すごく微々たる成長で、大きく変わるわけじゃないかもしれないけど、この少しずつ変わっていく神崎を見守りたいなと思った。
大学の上層部は相変わらず腐っていて、結局調査委員の教授は買収され、不正は隠蔽されて終わる。だが一方で理不尽に学生新聞の活動を止めたことに対しては猛抗議が起こり、前回より「おかしい」と言う人も増え、活動停止は撤回された。ほんの少しだけ風向きが変わったようだ。
ところで神崎のファンキーな着信音が気になるのは私だけだろうか。あれちょっと好き。
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