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2021年06月19日

「あのときキスしておけば」第8話までのネタバレ感想:桃地と巴、切なく優しい恋の行く末

「あのときキスしておけば」第8話までのネタバレ感想:桃地と巴、切なく優しい恋の行く末


第7話あらすじ&感想

第7話あらすじ



「巴さんが好きです」
やっとその言葉を口にした桃地のぞむ(松坂桃李)は、ベッドの上でオジ巴(井浦新)に覆いかぶさり、ついにキスを………しようとしたその瞬間。オジ巴の口から思いもよらない言葉が飛び出す。
――「誰だ、お前。」

そのまま突き飛ばされ、ベッドから転げ落ちる桃地。「ここは沖縄なのか?」「俺は死んだのか?」とうろたえるオジ巴の姿を見て、脳裏にある事実が浮かび上がる。
まさか、田中マサオ(井浦新・二役)が、帰ってきた…?

動揺のままに肩を掴み、「巴さん!蟹釜先生!」と叫ぶ桃地の剣幕に慄いたマサオは、その腕を振りほどき、裸足のまま巴(麻生久美子)の家から逃げ出してしまう!
あの日、自ら命を絶とうと沖縄に向かっていたと思われるマサオ。いま彼に死なれてしまったら、二度と巴には会えなくなってしまう――!?焦った桃地は、なぜかライバル・高見沢春斗(三浦翔平)、そしてマサオ本人をよく知るエグゼクティブ真二(六角慎司)を呼び出し、共にマサオを探すため、夜闇を走りだす――。

ほどなくして発見されたマサオは、またも突然、オジ巴に戻る…!
マサオの魂はオジ巴の中で生きている――だとすればこの先、どうなってしまうのか?不安を抱いたオジ巴は、とにかく『SEIKAの空』を書かなくては、と執筆作業に没頭しはじめる。
一体何をきっかけに“巴とマサオ”は入れ替わるのか。桃地と高見沢は“入れ替わりの法則”に思案を巡らせるが、答えは出ぬまま時は過ぎてゆき…。

次第に増えていく「マサオ」としての時間――。
マサオには帆奈美(MEGUMI)、優太郎(窪塚愛流)という家族がいて、幸せを願わねばならならないとわかりつつも、葛藤する桃地。
そんなある日、『SEIKAの空』の連載に穴が空くことを懸念した高見沢と木之崎眞(藤枝喜輝)は、なんとか「オジ巴」に戻って来てもらうべく、一縷の望みをかけて、なぜかマサオを銭湯に連れ出し…!?

これは神様がくれた奇蹟…?
迫るタイムリミット、僕と彼女に残された時間は、あと僅か。
最後に、君に伝えたいことがある――。
果たして、桃地と巴は、あのとき出来なかった“キス”をすることができるのかー?

第7話の感想:最後が近づいている? 桃地と巴の恋

困った、どんどん、桃地がカッコよくなっていく。

田中マサオの体に“マサオ”の意識が戻ってきた。それも、桃地とキスする直前に。そしてマサオはパニックに陥る。そりゃあそうだ。マサオの意識は沖縄行きの飛行機の中で止まっているはず。気がついたら、知らない家のベッドで男性に組み敷かれているのだから。
しかし、すぐに「殺そうとしていたのか」と聞くのがすごい。キスされる可能性よりも、殺される可能性のほうを先に思いつくものなのだな、と妙なところで感心してしまう。

最初は死ぬ気満々だったマサオ。巴の意識が戻ったことでピンチを乗り越える。しかし、今度はいつまたマサオの意識が戻ってくるか分からない。もしかしたら、そのまま巴が戻ってこない可能性もあるのではないか、と桃地は怯えるようになる。
桃地としても複雑なところだ。マサオの家族と仲良くなってしまった。彼らに悲しい思いをさせたくない、という気持ちもある。そして2度目のマサオの覚醒はフラダンスのレッスン中だった。つまりそこには妻の帆奈美がいるわけで……。巴はずっと笑顔でマサオ(巴)と過ごしていたが、本当はずっと悲しかった、寂しかったはずだ。そこに夫はいるのにいない、受け入れがたかったはずの現実。

3度目の覚醒では、帆奈美から事情を聞いていたこと、巴からのメッセージ(顔と腕に油性ペンで書き残していたのはさすが)で、桃地とも冷静に話をすることができた。お金の問題が解決したから妻が穏やかに接してくれていたのだとマサオは勘違いしていたが、決してそんなことはない。ただ、マサオがちゃんと話をしようとしていなかったから、すれ違っていただけ。そのわだかまりを巴がほどき、再び、家族の愛情を戻したのだ。

少しずつ、マサオがマサオでいる時間が長くなっていく。高見沢は巴に戻ってきてほしい、と思うが、桃地は思っていても口に出すことはできない。巴が戻ってくることは、マサオがいなくなることで、帆奈美たちに再び悲しみを与えてしまうから。それは巴の母、妙も同じ気持ちだった。
巴の突然すぎる死。後悔を残さないために、神様が特別に用意してくれたギフトだったのか……。

迫るタイムリミットの中、再び、巴の意識が戻る。巴は限られた時間はマンガに集中したいから、と別れ話を切り出すが、桃地はそれをきっぱりと断る。別れてしまったら、もう二度と会えないかもしれない。ようやく、桃地と巴はキスを交わす。美しい夕日の中、重なるシルエットの切なさと言ったら。以前の桃地なら、巴からの別れ話に不満を持ちながらも受けいれていただろう。
少し強くなり、自分の気持ちを伝えることができるようになった。それは間違いなく巴のおかげだ。
しかし、巴との時間はもう、残されていない。

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(C)テレビ朝日

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