「あのときキスしておけば」第8話までのネタバレ感想:桃地と巴、切なく優しい恋の行く末
第2話あらすじ&感想
第2話のあらすじ
初めての沖縄旅行に向かった桃地のぞむ(松坂桃李)と唯月巴(麻生久美子)だが、搭乗する飛行機がなんと事故に遭遇…!搬送された病院で目を覚ました桃地は、巴が亡くなった…というニュースを目にして茫然と立ち尽くす。
そんな桃地に、泣きながら話しかけてきたひとりのおじさん(井浦新)。猛烈な力で桃地の腕をつかんだおじさんは、涙と鼻水を流しながらこう言った――「桃地、私、巴なの」。
到底信じられるわけもない状況に、恐れ慄き、おじさん(=オジ巴)の腕を振り払い、逃げ出す桃地。しかしなんとそのおじさんは、東京に戻ってきた桃地の自宅までついてきて、半ば無理やり家に上がりこんできた…!?
一方その頃、『SEIKAの空』を連載する『週刊少年マキシマム』編集部は、蟹釜ジョー(=巴)急逝の報に揺れていた。副編集長であり、巴の元夫でもある高見沢春斗(三浦翔平)は涙を隠して気丈にふるまいながら、蟹釜ジョーの訃報を世間に公表すべきだと主張。遺族でもある巴の母・妙(岸本加世子)の許可を取り、お別れの会なども計画しようという話も持ち上がっていた。
この“おじさん”は何者なのかー。
もしかして新手の詐欺なのか?僕は騙されているのではないだろうか…?
勘ぐりながらもうっかり、巴と名乗るおじさんと同棲生活をスタートさせてしまう桃地。そんな中、突然訪ねてきた高見沢から、巴の葬儀の日程を知らされることに。 「私が本当に死んでるのか確かめたい」―そう頼み込まれた桃地は、巻き込まれるような形でオジ巴と共にお通夜に参列することに。
しかし、なんと突然オジ巴が「ママ―!」と号泣絶叫して走りだしてしまい、お通夜は大パニックに…!?
果たして“変なおじさん”の正体とは…?
桜舞い散る中で、桃地が交わした“約束”とはー。
第2話の感想:こんな井浦新は観たことない?泣きじゃくり、「ママ!」と叫ぶ
俳優さんってすげぇなあ……と思わず感嘆の息が漏れた第2話。田中マサオの体の中に巴の魂が入ってしまったところで終わった第1話。今回は桃地に自分が巴だと信じてもらおうと田中マサオ(中身は巴)が必死になる。
マサオの表情はまんま巴なのだけれど、そんなウソみたいな話、桃地が信じられるわけない。普通ならそんなことありえるはずないんだから。
姿はマサオになってしまったけれど、マイペースなのは巴のころのまま。なんだかんだで桃地は押し切られてしまう。
「本当に巴なのか? いやいや、こんなおじさんが巴のはずがない」と桃地の気持ちは揺れ動きまくる。蟹釜ジョーは何よりも大切な存在だったし、巴自身のことも好きになり始めていた(もう好きになっていた?)桃地としては強引に突っぱねることができない。何よりマサオの姿でダダをこねられると迫力がある。
必死にマンガの続きを描いている様子は巴を彷彿とさせるけど、寝ている姿はおじさんそのもの。中身が変わると寝相も変わったりするものじゃないんだろうか。パブリックイメージな「おじさん」の姿に観ている側もちょっとばかりショックを受けてしまう(だってマサオを演じているのはあの井浦新なのだから)。
さまざまな役をこなす井浦新だけれど、個人的にはどうしてもクールなイメージが強いから衝撃的だ。鼻水を垂らしながら泣きじゃくるのはともかく、かみそりで足を切ってしまった血が出ていると騒ぎ、母親には「ママー!ママー!」と泣き叫び、時には軽く拗ねて見せる。井浦新ひとりから発せられる情報量が多すぎる。
そんな中でちょっと意外だったのがマサオ(巴)が元夫の高見沢には全く頼ろうとしていないところ。マサオが自分は巴だと主張したところで冷静に通報しそうだからだろうか。味方になってくれたら頼もしそうだけれど、危険でもありそう……。一気にすべてを取り上げてしまいそうな決断力と発言力があるし。
高見沢はまだ巴を好きなのかな? という描写はちりばめられているけれど、実際のところどうなのだろう。「巴が信用した人だから自分も信用する」と桃地に対して言えるのは余裕の表れのような気もする(実際のところは信頼していない気もするけど)。
そもそも、巴が自分の存在を主張したいのは母親に対してだけのよう。1話では高見沢を頼りにしているように見えたけれど、そのあたりがはっきりしないので、今後の2人の関係にも注目していきたい。
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