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2021年06月19日

「あのときキスしておけば」第8話までのネタバレ感想:桃地と巴、切なく優しい恋の行く末

「あのときキスしておけば」第8話までのネタバレ感想:桃地と巴、切なく優しい恋の行く末





第8話あらすじ&感想

第8話あらすじ



「好きです、好きです、愛しています」
ついにプロポーズを果たした桃地のぞむ(松坂桃李)は、輝く夕日の中、そのまま唯月巴(麻生久美子/井浦新)と初めてのキスを交わす。

あのとき出来なかったキスー。
しかしこれが、桃地がオジ巴に会った“最後の時間”となった――。

そんな事実には露ほども気づいていない桃地は、スーパーに戻り、キスを果たしたことを『スーパーゆめはな』の仲間たちに報告。大はしゃぎする面々、その事実はあっという間に高見沢春斗(三浦翔平)にまで伝わり…?

そんなある日、高見沢から『SEIKAの空』が最終回まで一気にアップされていると電話が入る。気づけば最後にキスをしたあの日から、オジ巴は現れず、ずっと田中マサオ(井浦新)のままだという事実に気づく桃地。
浮かれた気分は一転、嫌な予感がよぎった桃地は慌てて巴の自宅へ向かうが、そこに巴の姿はなく、部屋はきれいに片付けられていて…?

一方その頃、妙(岸本加世子)や高見沢、東源出版の生馬(角田貴志)のもとに、突然ハイテンションなオジ巴が現れて…。

なぜ彼女はおじさんになって、この世に舞い戻ったのか…?
すべての秘密がいま、明かされる。

「巴さんに会いたい…!これでお別れなんて嫌だ…!」と奔走する桃地。
別れはいつも突然で。
ごめんねも、ありがとうも、大好きも。伝えたくても伝えられない―そんな日は突然やってくる。あのとき愛していると伝えておけば―。

果たして、桃地と巴が迎える恋の結末はー? 奇跡の愛の物語、ついに完結―。

第8話の感想

金曜の夜に、尊いものを見た。

自分の気持ちを伝え、ようやく巴とのキスをした桃地。スーパーゆめはなの面々に報告すると、大きな祝福を受け、そのまま結婚式をすることに!あっという間に情報は拡散され、「余興は仕切る」という高見沢。週刊マキシマム編集部も巻き込み、全員でフラダンスをする計画も立てられ、レッスンも始まる。これまで、桃地が出会ってきた人たちが総出で作る桃地と巴の結婚式。そんな幸せの傍らで別れのときは確実に近づいてきていた。

キスの日以来、巴と会えない。

大切に人たちに別れを告げに行くかのように、マサオ(巴)は高見沢と母・妙の元に行く。しかし、そのときはタッチの差で桃地は巴に会えずじまい。

いつまでも会えないことに、桃地は予感し始めていた。もう巴と会えないかもしれない。
桃地は周りの人に迷惑をかけないように、結婚式の中止を決意する。いつ現れるか分からない巴を待って、そのためにほかの人たちの時間を取るわけにはいかない、という桃地らしい優しさだ。

しかし、桃地が無理をしていることを全員が知っていた。そんなときにマサオが見つけた桃地から巴へのメッセージ。愛にあふれすぎていて辛い……マサオがそのメッセージを見て自分に何かできることはないかって帆奈美に相談しているところが愛……。そして高見沢も動き出す。桃地を思って、計画されたのはサプライズの結婚式だった。

桃地の前に現れたのは巴の意識を取り戻したマサオ。そんなマサオと一緒にバージンロードを歩き、みんなから祝福を受ける。幸せな瞬間だが、違和感を覚えた視聴者もいるはず。この巴は本当に巴なのか?

2人きりになったところで桃地は問いかける。「マサオさんですよね?」そう、マサオが巴のフリをしていただけなのだ。穂奈美と一緒に“巴の練習”をしていたという。確かに本物の巴よりテンションが少し低い(いや演じているのは変わらず井浦新さんなんだが)。

桃地がそれで怒るはずもない。みんなが自分のためにやってくれたことなのだから。ただ、叶えたい思いはたったひとつ。巴に会いたいということだけ。

お願いとして、桃地はマサオにキスをさせてほしい、という。さすがに少し戸惑いつつもマサオは桃地のお願いを受け入れる。いろんな優しさに、神様が少しだけおまけをくれたのかもしれない。巴が戻ってきた。2人が自分の想いを伝えあうシーンは温かく、そして少し寂しい。

 突然訪れる死は、大切な人に別れを告げることもできない。巴は運よく現世でのボーナスタイムを手に入れることができた。その時間があることをラッキーと思うかどうかはきっと人による。けれど、巴が時間を得たことは、たくさんの人たちに幸せをもたらした。

大切な人がいなくなっても、残された人たちの生活は続いていく。忘れられるはずがない。去った側は忘れてほしくないという気持ちと同時に、忘れて幸せに過ごしてほしいという気持ちの間で葛藤する。忘れてほしくないという人がいるのは幸せだ。だからこそ別れは辛い。悲しみと幸せはいつも表裏一体で、より大きな悲しみを知っている人は幸せも知っている人、なのかもしれない。

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(C)テレビ朝日

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