『彼女』レビュー:同性異性を問わず、人間同士の愛の確執を繊細に描く廣木隆一監督ならではの傑作“映画”
ストーリー
裕福な家庭に生まれ育ち、何不自由ない生活を送ってきた美容整形外科医の永澤レイ(水原希子)。レイはバーで誰かを探し、探し当てた男に酒を振る舞い、彼のマンションへ。そしてベッドに入った彼女は、彼の首に持参したメスを突き立てる……。
その前日、パートナーの美夏(真木よう子)の誕生日を祝っていたレイは、高校時代の同級生・篠田七恵(さとうほなみ)からの電話を受ける。当時、思いを寄せていた七恵から10年ぶりに「これから会えない?」と呼び出されたレイは美夏を残し、彼女が待つホテルへ向かう。ぎこちなくも再会を喜ぶレイだったが、全身あざだらけの七恵の姿を目の当たりにし愕然とする。七恵は夫からのDVで「死」をも覚悟していた。そんな彼女にレイは、七恵が死ぬなら、彼女の夫が死ぬべきだと諭す。すると、「だったら殺してくれる?」と七恵。
男を殺したのは、七恵に生きてほしいがためにレイがくだした決断。その後、当てもなく彷徨うレイを車で追いかけてきた七恵に、「もう誰もあんたを殴らない!」と笑顔を向けるレイ。行く場所も、戻る場所もないふたりは共に逃避行に出るが……。
予告編
基本情報
出演:水原希子、さとうほなみ、真木よう子 ほか
監督:廣木隆一
製作国:日本
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