<ひねくれ女のボッチ飯>最終回まで全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第3話ストーリー&レビュー
第3話のストーリー
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バイト先で理不尽なクレーマーたちに絡まれたつぐみ(飯豊まりえ)。同じ頃、ホワイトホースこと白馬の王子(柄本時生)も理不尽な思いをインスタに吐露していた。王子を癒やしたのは、つくねやモツ煮込みなどの赤提灯メニュー。居酒屋にトラウマがあるつぐみは躊躇するが、思い切って訪れるのだった。
果たしてつぐみは無事にトラウマを乗り越え、一人飲みデビューを果たせるのか?
第3話のレビュー
くう~! 居酒屋行きてえ~!! という気持ちになった。
コンビニバイトで相次ぐクレーマー対応をするつぐみ(飯豊まりえ)。酒類購入の年齢確認にキレるおっさん、メーカー品のクッキーが前より小さくなったというおばさん(知らんがな)、お弁当の中のサラダをあっためるなとキレる鳥居みゆき。
いや、もう鳥居みゆきのインパクトとマスクしか頭に(目に)入ってこない。どこに売ってるんだ、そのマスク。でもとっても正しい鳥居みゆきの使い方な気もする。
店長(ゲッツ板谷)に助けを求めて目線を送ると、あからさまに聞こえないふりしてるし。何のための店長……!
更衣室で同僚・岡林(片桐はいり)に「聞き流せばいいのよ、そよ風みたいに」と言われ心の中で「あんな嵐みたいなそよ風ないだろう」と入れたツッコミ、ごもっとも。いろいろ落ち着いたら居酒屋に飲みにでも行こうと言われ、会社勤めしていた時期を思い出す。
新人の頃、上司に居酒屋に連れていかれ、お酒苦手なのに無理して飲んでつぶれた苦い思い出。二度と行くもんか、帰ってゲームしようと思っていたら「どうせ帰ってゲームするんでしょ」と当てられドキッとする。岡林、無責任なんだか親切なんだかわからないけど、結構するどいんだよな。
そしてちょうどよく更新された王子のインスタ。相変わらず長文ポエム、相変わらずいい下野紘の声。だが「今宵は居酒屋を禁じ得ない」と突然の居酒屋につぐみも視聴者もツッコミを禁じ得ない。
王子の行っていた居酒屋を一人訪れるが、一人客はカウンターに案内される決まり。人と話すのが大の苦手なつぐみは大緊張。注文だけで脇汗を大量にかく。だんごのタレ塩を聞かれて「どうしよう」と言ったら「塩で!」と言われてしまう(どうしようが塩に聞こえたらしい)。
お酒が運ばれてくると、自分のペースで飲めるっていいなあと一人居酒屋のよさを早速見つけた様子。
運ばれてきたポテトサラダと肉団子、おいしそう……! 食べる前まで肉団子の塩に難色を示していたつぐみだが、食べたら塩で正解かも、とまんざらでもない。
ネギに巻かれる炙りレバー、たまらんな……。このドラマ、ごはんの映し方が本当に素晴らしい。一人で食べているから相手の目を気にする必要がない、オーバーなリアクションするタイプでもないつぐみのリアクション、とても信頼できる。
食べすすめるとともにつぐみの心も柔らかくなっていく。もくもくと黙って食べていたカップルが手をつないで帰っていくのを見て「仲良しじゃん! うらやましいじゃん!」とテンションが上がっている。1話のつぐみだったら悪態をつきそうだ。店を出るころにはクレーマーのことなど気にならなくなり、王子のことを気遣う心の余裕も出てきた。
王子の中の人・白石(柄本時生)は、今日もさまざまな対応に追われて居残りしていた。同僚によると全部本人のミスらしいが、自分のテンションを挙げるためにこの状況を「理不尽」と書いていた。つぐみからのいいねをもらって喜びやる気を出す白石。会ったことはないが、お互いがお互いに励まされているのだった。
ああ、この状況になってなかなか行けてないけど、居酒屋行きたいなあ……。
ポテサラ、肉団子、もつ煮込み、ぜんぶ食べたい。居酒屋で飲むお酒ってなんであんなに美味しいんだろう。
ちょっとセンチメンタルになってしまったが、未来の楽しみがまた増えた。
この作品を今あえてつくって放送する制作陣のメッセージをかみしめたい。
いろんなおいしさに出会う喜び、また味わいたい。
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