<ひねくれ女のボッチ飯>最終回まで全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第6話ストーリー&レビュー
第6話のストーリー
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川本つぐみ(飯豊まりえ)は、店長の三好哲也(ダンディ坂野)から、頼りにしていたバイトの先輩・岡林早苗(片桐はいり)がコンビニを辞めると聞き、激しく動揺する。そんな時、ホワイトホースこと白馬の王子(柄本時生)のインスタが投稿された。「前を向こう!」という文章に共感し、また、かつてないほど美味しそうな「焼き肉」の写真に勇気をもらったつぐみは、王子が食べた焼肉を食べ、元気を出そうとするが・・・なんとか店内に入ったものの、「ひとり焼肉」はハードル高っ。そんな時、カッコいい女性客(市川紗椰)がひとり、入店してきて・・・!
第6話のレビュー
インタビューで12時間食べ続けたという話を知って以来、気になっていた焼肉回。ついにきた!
今回に限らず他の回も基本的に食事シーンにはそのくらいかかっており、飯豊まりえは食べ続けになるというから大変だ。おいしそうなシーンを撮るのは手間がかかるんだなぁ。そんな苦労を経ておいしそうなシーンを堪能できることにあらためて感謝したい。
コンビニの同僚・早苗(片桐はいり)が突然実家に帰ることになり、さみしさをおぼえるつぐみ。思えば少々おせっかいで面倒なときもあったが、毎回気づきになるような言葉を投げかけてくれる人だったな。「普通に話せるのって早苗さんだけかもしれない」「こうなるんだったら、もっといっぱい話せばよかったな」1話では人と関わるのがめんどくさそうな雰囲気だったのに、かわいいな。
いつもウザがらみしてきたくせに、やたらとあっさりしている早苗さん。でも「つぐみちゃんさ、新しいバイトの子と仲良くやんなよ。それから……下ばっか向いてないで、前向きな」と励ましの言葉をかけて去っていった。
今回も王子のインスタはシンクロしている。彼もまた、大事な人を見送ったらしい。だが突然の「ぴえん」あたりから雲行きが怪しくなっていく。
「フレー、フレー、自分!ガンバレ、ガンバレ、自分!」
アツくなってきた文面に「自分応援団かよ」とツッコミを入れつつ、王子の行った焼き肉屋に向かうつぐみだった。
一人焼肉にびびりまくりのつぐみ。店の前で例の2リットルペットの水をがぶ飲みし(コスパいいのかもしれないけど重くないのか?)、さっきディスっていたのに自分も自分を応援してしまう。女一人で焼肉に来た自分が恥ずかしすぎて、いもしない友達を待っている風を装ってしまう。自意識が過剰。
そして注文の仕方が陰キャすぎる。注文が決まってなかったら言えばいいし、注文途中で中断されそうになったら呼び止めればいいのに。注文の品が来て声をかけられても終始無言なのもちょっと気になる。本当に会話が苦手なんだな……。
運ばれてくるお肉がおいしそう。カルビ、丸ちょう、ミスジ。
なかなか焼き肉屋に行くのも難しいご時世、よけいに心つかまれてしまう。
丸ちょうを初めて食べて「謎肉だな」「たれ味のグミ?」と感想を持っているのがかわいい。たれ味のグミ、ちょっとわかる。
お肉を食べながら幸せそうなつぐみ、食事から力をもらう様子がよく伝わってくる。ミスジを食べるときの臨場感、下野紘のナレーションも相まって素晴らしい。からめて、食べて、いっちゃって!
他の卓にきたタンや肉飯、特上カルビも実においしそうだ。
ゲストの一人女性客、市川紗椰がとてもかっこいい。
一人できて手慣れた注文をし、一人でも最高に楽しんでいる。
楽しんでいるどころか、一人焼肉の楽しみ方を知り尽くしている。
そんな彼女には男性店員が競って注文を聞き、他の人に対抗意識を燃やしがちなつぐみも素直に「かっこいいなぁ」と憧れる。
演じている市川自身が、さまざまな趣味をつきつめて楽しむタイプで肉愛が深いということもあり、ひじょうにハマっていた。
世の中が落ち着いたら焼き肉屋に行ってお腹いっぱい肉を食べたい。
楽しみがまたひとつ増えた回だった。
一方、王子の中の人・白石(柄本時生)が見送ったのは、職場に置いたお掃除ロボットだった。人じゃないんかいと思いつつ、ものに励まされることはあるもんね。ところで白石、いつも真っ暗な中で残業してるのが気になる。仕事してるなら自分の席がある一角だけでも電気をつけてよいのではないだろうか。職場が異常にブラックなのか、白石が特別仕事が遅いのか、白石に仕事が集中しているのか。最後まで残って会社の鍵閉め、筆者も経験したことがあるのでちょっと切ない気持ちになる。
そういえば、早苗さんは戻ってきました。実家に帰ってお見合いして結婚する覚悟を決めたのに、秒で振られたらしい。まさかの結末だけど、つぐみもうれしそうだしよかった!
次回は寿司回。楽しみだ!!
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