<にぶんのいち夫婦>最終回まで全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第7話ストーリー&レビュー
第7話ストーリー
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最終章!和真(竹財輝之助)の浮気相手がさやか(黒川智花)だと気づいた文(比嘉愛未)。「許せない…!」高梨(小久保寿人)から情報を聞き出し、2人の密会場所を突き止めた文は、覚悟を決めて樋口(坂東龍汰)と乗り込む。
そこには、和真と共に勝ち誇った表情のさやかの姿があった。ようやく露わになったさやかの本性…そして驚愕の“嘘と真実”が明らかになる。全てを知った文。最後に夫婦が選んだ未来とは!?
第7話レビュー
夫・和真(竹財輝之助)の浮気相手が親友の一人・さやか(黒川智花)だと知った文(比嘉愛未)。文が起きていたことを知らない和真は笑顔で話しかけるが、終始不機嫌な文。
「お前だったのかよ」
第1話の冒頭に出てきた味噌汁ぶちまけシーンは、この朝のことだったらしい。そりゃぶちまけたくもなるわ。
和真とさやかが密会するホテルのバーに乗り込んだ文と樋口(坂東龍汰)。文の顔を見ても動揺もせず「まさか傷ついて声も出ないとか? 相変わらず同情買うのがうまいわね~。あ、今度は泣き落とし?」と笑っている。
な、何なんだこの女……。
樋口が取っておいた部屋に移動し「どういうことなのか説明して」と言う。
3か月前から付き合っているというさやかに、文は涙ぐむ。
和真との関係に悩む文を励ましたとき、すでに裏切られていたのか。
ずっと黙っている和真にあんたも何か言うことないんですかと言われる和真。
和真は何があったか覚えていないのだという。ごまかすための嘘ではなく、本当に覚えていないようだ。高梨に誘われて行ったバーにさやかがいて、酔いつぶれて気づいたら裸でさやかとベッドに寝ていた。自分とセックスしたというさやかに戸惑う。
その後も「あの夜のことを文にばらす」とさやかに脅され密会を続けていたが、身体の関係は持っていないという。あの夜のことがショックでEDになり、だから妊活もうまくいかなかったらしい。リビングで文とセックスした日は、樋口に文を取られるんじゃないかと思ってのことだったらしい。
「本当にごめん」と土下座する和真の頭から水を浴びせて、大きな声で和真との間に子供ができたことを話すさやか。「最初の日にできたみたい。和真さんが避妊もしないでセックスするから。和真さん、あなたの責任よ」この女、正気とは思えない。
前日の飲み会でお酒を飲んでいたじゃないと文に指摘されると、「子供はおろした、でも和真とは別れない」と話を変えるさやか。さらに妊娠時の月の数え方が間違っていることや、同意書はと聞かれ「本当は全部嘘なんでしょ?」と問いただされたさやかはさらなる凶行に出る。和真と裸でベッドに寝ている写真を見せたのだ。
「あんたを許さない」と言われて「許さない? どうすんのよ」と笑顔で言うさやか。こいつ、相当悪いな……。
そこへドアを叩く人物が。「遅かったな」と樋口がドアを開けると、立っていたのは香住(秋元才加)だった。
引きずられるようにして入ってきたのは、香住の元カレのタケル。高梨・さやか・和真が飲んだバーで働いていたのがタケルで、彼に気づいたさやかは二人になった隙に色仕掛けで「いうこと聞いてくれたらもっといいことしてあげようかな」と持ち掛けた。さやかの言うとおりに和真の酒に細工したタケルは、泥酔した和真をホテルまで運んで服を脱がせたというのだ。
さやか、和真だけでなく香住の元カレにもそんなことしてたなんて、本当に最低だ。というか犯罪では……?
「だからあなたとさやかさんの間には何もありません」と土下座したタケルによって、二人の間に関係はなかったことが証明された。
「あたしの方が先に和真さんを好きになったのに、あんたが横取りしたからこんなことになったんでしょ?」と怒鳴るさやか。
文と和真が付き合うきっかけになった合コンで、さやかは和真が気になっていたのに、遅れてきた文に取られたというのだ。
だからって和真が選んだのは文だったんだし、横取りされただなんて恨むのはお門違いだ。何と身勝手な……。
「あんたっていっつもそう。鈍感なくせに人の同情買うのがうまくて。何なのよこの若い男は。何であんたのためにここまでしてくれんのよ。どうせ涙とか流して気を引いたんでしょ?」
「さやか、あんたこそ昔からそうだったよね。高校のときだって……」
香住が話す。
「文の彼氏とキスしてたよね」
カラオケで文の彼氏とキスしてたのはさやかだったのだ。本当はあのとき全部話すべきだったのに、大切な友達だったから壊れるのが怖くて言えなかったと声を詰まらせながら謝る香住。
笑いながら「友達? 何言ってんの笑わせないでよ。あんたも文も優香も友達なんて思ったことないよ。あんたたち、みんな私のことを馬鹿にしてたんでしょ? 笑ってたんでしょ?」と泣き叫んで暴れだすさやか。ええ……なんだこいつ。
香住にひっぱたかれると「どうして私だけ幸せになれないの、どうして私は誰かの一番になれないの」と言って泣き出す。
このドラマで観た限りでもそれぞれつらいことあったし、その自己中すぎる性格のせいでは……? と誰もがつっこまずにいられない気がするのだが。
「それ、本当に知りたいですか? あなたは自分が一番だからですよ。誰かの一番になりたいなら、その誰かを自分より大切にすることですよ」
樋口かっけー!! 自分でも恋愛がわからないと言っていたし、自分に向けた言葉でもあるのかもしれない。しかしここまで達観していろんなことできる大学生、現実にいる? すごいな。
しかし、高校の友人たちと大人になってもこんな風に仲良くいられるのはいいなと思っていたのに、さやかがこんな風に思ってたの、悲しいな。でも、香住が一緒になって騙してたとかじゃなくてよかった。
家に帰り改めて謝る和真。和真の苦労に理解を示した文だったが、続いた言葉は
「ごめん、離婚しよう」
だった。
おお……やっぱり駄目だったか……。
次回、最終回。
この記事は「にぶんのいち夫婦」の各話を1つにまとめたものです。
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