「TOKYO MER」第7話:公安が追うテロ組織LP9と喜多見の関係性とは(※ストーリーネタバレあり)
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2021年7月4日から放送されるTBS日曜劇場「TOKYO MER~走る緊急救命室~」。鈴木亮平が主演を務め、中条あやみ、賀来賢人、菜々緒、小手伸也、佐野勇斗、石田ゆり子、要潤と豪華キャストが集結している。
「TOKYO MER」=「Mobile Emergency Room」で、文字通り動く救命救急室が描かれる。
本記事では、第7話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。
「TOKYO MER~走る緊急救命室~」第7話レビュー
「TOKYO MER」が新章に突入。第7話ではMERに新たな敵が登場し、映画さながらのスリリングな展開が待ち受けていた。赤塚(石田ゆり子)と対立する白金(渡辺真起子)以外に、喜多見(鈴木亮平)の“空白の一年”を追っている人間がいる。音羽(賀来賢人)がそう気づいた矢先、次の事件は起きた。清掃会社で働いていた外国人労働者数名が、原因不明の症状を訴えたのだ。
喜多見は出動当時一緒にいた冬木(小手伸也)、ホアン(フォンチー)と共に現場に駆けつける。集団食中毒事件と思われたが、清掃会社の社長は従業員に多くを語らせず、現場には多くの警察官が駆けつけていて……。
不審に思った喜多見が一人の従業員に問い詰めると、不法就労で働く外国人労働者の存在が発覚。さらには現場で爆発事故が起き、封鎖されてしまった地下に15名の隠された従業員が取り残されてしまった。
喜多見はもちろん、彼らを助け出そうとする。しかし、公安部外事第四課課長・月島(稲森いずみ)を中心とした警察からの圧力が。それでも喜多見は制止を振り切り、駆けつけたレスキュー隊や残りのMERメンバーと共に傷病者を助け出した。
ちなみにレスキュー隊の隊長・千住を演じているのは、要潤。稲森いずみと要潤の組み合わせに、フジテレビのドラマ「曲がり角の彼女」(2005)を思い出したのは筆者だけではないはずだ。当時恋人役を演じた二人が時を経て、ドラマの同じ現場に居合わせ、それぞれがMERの味方・敵役として濃厚な演技を見せている。個人的にはとても興奮した瞬間だった。
また「MIU404」(2020)第5話において、劣悪な環境で働かされる外国人労働者の現状を訴えたベトナム人留学生のマイ役で出演したフォンチー。彼女が演じるホアンのセリフも印象的だ。
ジャパニーズドリームを求めて日本にやってきた外国人をしめしめと不当に働かせたり、地位や名誉のために困っている人を切り捨てる人が残念ながらいるのも事実。だけどマイ役で「日本嫌い、なりたくなかった」と言ったフォンチーが、今回発した「私知ってます、本当は日本人みんな優しいって」という台詞はとても意味のあるものだと思う。
そして、極め付けにはラストに城田優がサプライズ登場。彼が演じるエリオット・椿は事件の裏で政府に身代金を要求していたテロ組織・LP9(Lasting Peace 9)の一員だ。レスキュー隊に紛れ、密かに喜多見と接触していたことも明らかとなり、事件に乗じて神経ガスの製造に必要な有機リン化合物を日本理科大学の薬品倉庫から盗み出していた。
「“どんな命も救う”相変わらずですね、先生」
喜多見に届いたメッセージには何が隠されているのか。椿は喜多見の“空白の一年”、そしてMER存続の鍵を握る重要人物となりそうだ。
「TOKYO MER~走る緊急救命室~」第7話ストーリー
外国人労働者が原因不明の症状を訴え、出動したTOKYO MER。集団食中毒事件と思われたが、なぜか現場は多くの警察官によって占拠されていた。事態の真相が見えないまま傷病者を搬送しようとする喜多見幸太(鈴木亮平)だったが、そこに公安刑事・月島しずか(稲森いずみ)が現れ、患者の身柄を拘束してしまう。この事件の背景には、政府を揺るがす大きな事件と驚くべき喜多見の秘密が…それは喜多見の「空白の1年」にも繋がっていた!
(文:苫とり子)
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