「サ道2021」第11話レビュー:これぞ「最高に贅沢な大人の遠足!」(※ストーリーネタバレあり)
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テレビ東京はドラマ25枠で、「サ道」の新シーズンを放映する。
出演は、前作に引き続き原田泰造・三宅弘城・磯村勇斗が決定。今回、“ディスタンスと継承”をテーマとし、様々な距離をこえて受け継がれていくものを描く。
本記事では、第11話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。
「サ道2021」第11話レビュー
サウナブームを牽引するドラマ「サ道2021」。第11話は、ナカタ(原田泰造)が「サウナの理想郷」へ行くお話。「サ道2021」では、コロナ禍ということもあってか、なかなか思うように全国のサウナへ羽を伸ばせなかった。だけど、今回の舞台は佐賀にある「御船山楽園ホテル らかんの湯」。なかなか行けない場所のサウナだけあって、否応なく気分は高まる。
もともと、ナカタはイケメン蒸し男(磯村勇斗)、偶然さん(三宅弘城)と3人で「サ旅」を計画していた。地方にあるサウナを訪れる男だけの旅。なんて素敵なんだろう。「これは最高に贅沢な大人の遠足ですよ」という言葉どおりだ。
だけど、当日になってイケメン蒸し男も偶然さんも濃厚接触者となり、キャンセルすることに。気分が萎えたナカタだが、二人の後押しもあって佐賀へと飛び立つ。
佐賀でナカタが出会ったサウナ。それはそれは極上のものだった。「御船山楽園ホテル」は「サウナシュラン2020」の堂々第1位に選出された名サウナ。ナカタはさっそくサウナのある客室へ。優美な曲線に包まれた部屋には、備え付けのサウナが! 水風呂あり、素晴らしい自然を眺めながらの休憩所もあり、至れり尽くせり。この時点で、すでにととのいそう。
さらにナカタが体験する「御船山楽園ホテル」のサウナはもう絶品。メディテーションサウナに露天の大きな水風呂、そして自然を全身で浴びる休憩スペース……最高か! 「サ道」原作者であり、日本で2人しかいないサウナ大使(もうひとりはあの長嶋茂雄!)であるタナカカツキ先生は、かつて熊本のサウナ「湯らっくす」のサイトを見るだけで、ととのった経験があると語っているが、我々も似たような感覚に陥っていた。本当に見るだけで、ととのいそうだ。
腰にタオルだけ巻いて、大自然の中にあるデッキの中で大の字になるナカタは、
「ここにいると、去年から起こった、あの出来事がなかったように思えてくる」
なんてことを呟くが、「いや、なかったことにはできない」と呟く。コロナのことは、なかったことにはできない。少しずつ解決策を見出していくしかないのだが、それでも息が詰まってしまうときは必ずくる。そんなときは、頭を空っぽにして、のんびりできるサウナが一番なのかもしれない。ひとときだけ、辛いことを忘れさせてくれてリラックスできる空間だった。
(文:大山くまお)
「サ道2021」第11話ストーリー
ナカタアツロウ(原田泰造)・偶然さん(三宅弘城)・イケメン蒸し男(磯村勇斗)は、3人で初めてサウナ施設を巡る旅行へ行くことに。蒸し男お手製の旅のしおりを見つめながら旅行を楽しみにしていたナカタだったが、旅行当日偶然さんと蒸し男から「身近な人でコロナウイルス感染の疑いが出たので旅行には行けない」との連絡が…。
キャンセルしようとするナカタだったが「自分たちの分まで楽しんできてほしい」という2人の思いに応えるべく、旅のしおりをもとに旅に出る。
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(C)「サ道2021」製作委員会