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「サ道2021」第10話は、偶然さん(三宅弘城)が主役。ホームサウナの「北欧」にやってきた偶然さんは、いつも以上にご機嫌な様子。以前、娘とサウナに行くのが夢だと泣いていたが、本当に10歳の娘・明日菜(新津ちせ)と二人でサウナに行ってきたのだという。
偶然さん親子の行く先は「埼玉 オーパークおごせ」。だけど、車中で不機嫌そうな娘相手に空回りし続ける。K-POPかけてって言われてるのにポンチャック(韓国の超チープなディスコ演歌)をかけたら、娘も不機嫌になるよ!
偶然さん役の三宅弘城と二人きりで達者なやりとりを見せた新津ちせは、数多くの映画やドラマ、舞台に出演してきた子役。紅白に出場したユニット「Foorin」としても活躍した。実は『天気の子』で知られる新海誠監督の娘さんだったりする。
目的地の「埼玉 オーパークおごせ」で偶然さん親子が泊まったのは「サウナスイートキャビン」と呼ばれる部屋。フィンランドのサウナ小屋をコンセプトに作られたもので、ロウリュサウナが備え付けられているほか、ジャグジーや暖炉もついた素敵なお部屋。ウェブサイトによると、親子二人で泊ると1泊軽く15万円ぐらいはする。そんなお部屋を予約し、ステーキを焼き、(妻にリサーチして)プレゼントを渡して娘を喜ばせる偶然さんは、すごくやり手の父親だと思う。
だけど、偶然さんが一緒にサウナに入ろうと娘を誘うも、娘は断固拒否。子どもはサウナなんて熱いだけだし、そもそも父親と二人で入るなんて断るに決まってるよな……と思いながら見ていたが、明日菜にはサウナが嫌いになったはっきりとした理由があった。
母・円香が倒れたとき、父親に連絡したものの、サウナでととのっていて電話に出られなかった過去があったのだ。幼い娘が一人でどれほど不安な時間を過ごしたことか、想像するだけで胸が痛い。そりゃ、サウナも、サウナが大好きな父親も嫌いになるよね。
仕方なく一人でサウナに入る偶然さん。しかし、娘は母から電話で意外な事実を聞く。事件の後、偶然さんは自分からサウナ通いをやめていたが、妻がサウナに行くよう薦めたというのだ。愉快だった夫が。大好きなものをやめたことで、口数の少ない、つまらない男になってしまったからだった。
「人間てさ、ひとつぐらい好きなものがあったほうが、楽しく生きられるんだよねぇ。だから行っていいよ、って言ったんだ」と妻は言う。「私のために行って、って無理やり行かせたんだよ」。なお、妻・円香役は「サ道」の大ファンという水川あさみが声のみ出演していた。
その後、娘が一緒にサウナに入るのは、ちょっとファンタジーが過ぎると思ったが、サウナが日本にやってきて以降、多くの男たち(なかには女性もいただろうが)を癒やしてきたように、「サ道2021」というドラマも世のサウナ好きの男たちを癒やすためのドラマなんだと思うと、こういう話もアリなのかもしれない。そもそも娘と一緒にサウナに行くなんて、これが「最後」って言ってたしね。
(文:大山くまお)
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