「鬼滅の刃」鼓屋敷編<ざっくり解説/じっくり感想/名ゼリフまとめ>
「鼓屋敷編」名ゼリフ・名場面(※筆者の独断と偏見です)
「俺は長男だから我慢できたけど次男だったら我慢できなかった」
よくネタにされる名(迷)ゼリフ。怪我を我慢していた炭治郎が突然独白を始める。「長男関係ないのでは?」とも思うけど、実際炭治郎は長男だからと我慢してきたことが山ほどあるのだろうし、もはや長男は炭治郎のアイデンティティーなのでいいか。炭治郎、ちょいちょいおかしな発言が増えてきて、ただいい人なだけじゃなく天然な一面もあって面白い。
「頑張れ炭治郎頑張れ! 俺は今までよくやってきた! 俺はできる奴だ! そして今日も!これからも! 折れていても! 俺が挫けることは絶対にない!」
セルフで自分を勇気づけられる炭治郎。折れているってのは骨がっていうことなのだろうか。さらに「俺はやれる!!絶対やれる!!成し遂げる男だ。骨折していようが何だろうが俺はやれる!!戦える!!折れてる炭治郎も凄いんだというのを見せてやれ!!」と続く。
炭治郎の、戦いの中で冷静に長考できるところをすごいなと思っていたが、このアツい自己暗示もまたすごい。セルフマネジメント法を学びたい。
「響凱! 君の血鬼術はすごかった!」
響凱を倒す際、そう呼びかけた炭治郎。純粋に敵の攻撃ほめる主人公、新しい……書き物も、鬼としても認められないことで苦しんできた響凱は、うれし涙を流しながら消えていった。新しいけど、敵である鬼にこういう言葉をかけられるところもまた炭治郎の魅力だ。「炭治郎……俺、守ったよ。お前がこれ、命より大事なものだって言ってたから」
あんなに鬼が怖いと泣いていたのに、炭治郎が禰豆子の入った箱を「命より大事なもの」と言ったのを聞いていた善逸。箱を壊して中にいる鬼を殺そうとする伊之助の前に立ちはだかり、蹴られたり殴られたりして顔が腫れ、血が出ても、刀を向けられてもそこを動かなかった。な、なんていい奴なんだ……。
「鬼を連れてることはわかってた……でも炭治郎からは泣きたくなるような優しい音がする……そこには必ず、事情があるはずだ」
伊之助に箱には鬼が入ってるんだぞと言われ、そんなのとっくに知ってた! と答える善逸。匂いで人の心情がわかる炭治郎同様、人の気持ちまで音でわかる彼は、音で箱の中にいるのが鬼だとわかっていた。そのうえで守ったというから驚きだ。
「鬼を連れてることはわかってた。鬼の音は人間の音と全く違うから。でも炭治郎からは、泣きたくなるような優しい音がする。今まで聞いたことのないくらい、優しい音だ」「そこには必ず、事情があるはずだ。それは、俺が納得できる事情だって、信じてる」
おお……パッと見で判断せず自分なりの判断軸を持ってるんだ、好き……! 何だこいつとか思ってごめん。「今この刹那の愉悦に勝るもの無し!」
善逸と戦った後、静止もきかず炭治郎に襲い掛かる伊之助のセリフ。育ち方が独特なので、こういう考えになるのも無理がないし、この言葉ちょっとかっこいい。
「君の顔に文句はない!こぢんまりしていて色白でいいんじゃないかと思う!」
素顔について言及されるのを嫌ってるっぽい伊之助は、「俺の顔に何か文句あんのか?」と言うのだが、この答えである。相手は余計怒るのだが、たぶん本気で言っている。炭治郎のボケた一面が出てきて面白い。伊之助、美形だよな……。
「そうか、傷が痛むからできないんだな?」「いや、いいんだ、痛みを我慢できる度合いは人それぞれだから」
屋敷での戦いが終わった後、中で亡くなった人たちの埋葬を手伝ってくれと言われ断った伊之助への言葉。山で育った伊之助には、人を埋葬して弔う意味も、関係ない自分たちがそれをやる意味もわからなかった。
怪我が痛いからできないと思い込んだ炭治郎は、善逸とみんなで頑張るから伊之助は休んでてくれと本心で言うのだが、伊之助には煽りのような役割を果たし、結果めちゃくちゃ積極的に手伝ってくれた。炭治郎のセリフを聞いて、年下の清たち兄弟が「ズレてる」「ズレてる」とドン引きしていたほど。
「そんなんじゃ、もうごはんを一緒に食べてやんないぞ」「ごはんはみんなで一緒に食べたほうが美味しいんだぞ」
殴ったことを謝れという善逸、断る伊之助、謝るんだ! とたしなめる炭治郎。3人のやり取りがコントみたくなってきてて楽しいが、このセリフがちょっとお兄ちゃんぽいし子どもっぽくてかわいい。あと善逸がごはんはみんなで食べたほうがおいしいと思っているのもかわいい。
「わかっててかばってくれたんだな。善逸はほんとにいい奴だな、ありがとう」
鬼が入っていると知っててかばってくれたと知り、心からお礼を言う炭治郎。なんだかんだ2人ともいい奴だ……!
次回は「那田蜘蛛山編」
次なる那田蜘蛛山編は、炭治郎・善逸・伊之助が初めて3人で向かった任務。引き続き楽しみだ。
(文:ぐみ)
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