<婚姻届に判を捺しただけですが>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第2話ストーリー&レビュー
第2話のストーリー
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百瀬(坂口健太郎)と偽装結婚して、早2週間。
…他人同士が突然一緒に暮らし始めてうまくいくわけがなく。キッチリしている百瀬の生活スタイルに合わせるズボラな明葉(清野菜名)。さらに、趣味のカプセルトイ集めに文句を言われ、明葉はイライラで我慢の限界!!
そんなある日、明葉が家に帰るとそこにはなぜか百瀬の兄・旭(前野朋哉)が。百瀬に週末だけ、モモズ弁当を手伝って欲しいというお願いにきていたのだ。バイト代に目がくらんだ明葉は、仕事の百瀬に代わってお店を手伝いに行くことに。
初の百瀬の実家で、義兄嫁の美晴(倉科カナ)とも仲良くなれ、浮かれ気分の明葉。料理が苦手なので多少(?)の失敗はあったけど、できることは率先してやりたいと頑張っていた。だが、明葉が良かれと思ってやったことが、取り返しのつかない大失敗に!! 百瀬からもキツイことを言われ、明葉は落ち込むのだが…。
第2話のレビュー
どうなる偽装結婚、第2話。
朝から何品も和食を作って食べる百瀬と、1枚のトーストにマーガリンを塗って食べる明葉。朝食のスタイルからしてまったく違う二人。きっちり洗い物を済ませて出社する百瀬、尊敬。だがしかし、玄関に並べたガチャガチャについてネチネチ説教してくる感じ、無理~! 筆者もけっこうガチャガチャ好きだから気持ちはわかるけど、確かにすっきりさせておきたい人にはめちゃくちゃ嫌だろうな。
百瀬の「不毛な恋」が気になって人妻・男性・二次元嫁……と相手の妄想をするのが面白かった。それぞれを演じる坂口健太郎の表情もいい。男性に抱きしめられてうっとりする坂口健太郎、本編と表情が違いすぎて何ならその話も観てみたくなった。
実家の弁当屋の手伝いをすることになり、正直面倒に思う明葉だったが、2日手伝ったら2万くれるという言葉につられる。百瀬に何か聞かれたときのための夫婦問答集を渡され、若干引く。設定やちょっとしたシーンで逃げ恥を思い出すんだけど、逃げ恥の平匡さんは結構態度が温和で感じ悪くはなかったので、百瀬の感じ悪さが気になってしまう。
しかし、結婚相手に選んだ理由で「堅実さと経済力があるところ」って、実際そうだったとしてもそのまま答える人、いるのかな……?
百瀬の兄・旭(前野朋哉)と妻の美晴(倉科カナ)は本当に感じのいい人たちだ。前回のラストから察するに、美晴は百瀬の好きな相手なわけだが、明葉はまだそのことを知らない。なんと、百瀬と美晴は同級生だったらしい。好きな子が兄と結婚してしまうのはキツイな……。
顔だけで言ったら百瀬のほうが一般的にはイケメンかもしれないが、旭は明るくて人を気遣える人だ。明葉も言っていたとおり、美晴が旭を選んだ理由もわかる気がする。
美晴も明るくて人懐こくて魅力的だ。でも、百瀬が自分のことを好きと知らずにかける、悪気0%の温かい言葉がきつい。
「私に彼女紹介してくれたことないから心配してたけど、よかった」
「明葉ちゃんなら柊くんのこと幸せにしてくれる気がする」
「私、この二人はお似合いだとかすぐピンとくるの」
百瀬には、ナイフのように刺さる言葉だったんじゃなかろうか。知らないから仕方ないけど、残酷だ。
両親は海外、祖母もお店で家にいつも一人、初めて実感雰囲気を味わったというシーンが心に残った。百瀬は「普通ですよ」と言ったけど、自分にとっての普通が人にとっても普通とは限らないんだなぁ。当然なんだけど、自分は自分でしかないからなかなか気づけない。
ところで、百瀬は並べられた布団で枕を足元に置き、上下逆で寝ようとしていたけど、前回の寝相を考えると明葉の頭が危険なのでは? と勝手にいらん心配をしてしまった。
明葉が肉を発注ミスしてしまい、「あなたを選んだ僕が馬鹿でした」と言う百瀬。い、言い方~! 感じ悪~!!! ミスとはいっても、美晴と旭が言う通り7×3とメモしてあって21必要なのかな? と思ってしまうのはメモの仕方にも問題があり、明葉ばかりが悪いわけではない(実際は合いびき肉の割合だった)。
有償とはいえ自分の実家にきてもらっているわけだし、店主がいいと言っているんだから、それ以上雰囲気悪くしなくてもいいのに。百瀬、仕事ができる設定だけど、他の人がミスしたらこういう責め方しちゃうのかな? だとしたらわりとまずい気がするけど……。
そう、私は牧原(高杉真宙)の話がしたかった。おもちを連れていった動物病院の看護師で、前回明葉に米を恵んでくれた人でもある。ふわふわした不思議な子かと思いきや、明葉の心の機敏に敏感に気づく聡い一面もある。
夫婦生活をやめたいという明葉に「なら、やめちゃえば?」というシーン、顔面がよくて最高だった。高杉真宙に「なら、やめちゃえば?」って言われたい人生だった。すべて投げ出してしまいたくなりそうな、危険さすら感じる魅力があった。もともとかっこいいけど、こんなにかっこよかったっけ? 相関図では明葉への矢印に「ちょっかい」と書かれているので、どんなちょっかいをかけるのか非常に気になる。早速食事に誘ってるし。
ところで、おもちが「百瀬おもちくん」って呼ばれてるのかわいかった。
険悪になった百瀬と明葉。店のInstagramを見て火がついた明葉は、チラシを作成し、街中で配る。出社の途中で明葉に気づいた百瀬は、半分下さいと一緒に配る。
「あなたを選んで、よかったです」という言葉、ツンデレがデレた感じでちょっとほだされてしまったし、明葉は喜んでいたのでよかったが、何となく上から目線な感じもしなくもない。でもこの水と油な二人がどう仲良くなっていくのか(いかないのか?)、今後も楽しみだ。
最後の最後に、百瀬が好きなのは美晴だと知った明葉。胸がモヤモヤするの、もしかしてすでに百瀬のこと好きなのかな……?
ではまた次回!
※この記事は「婚姻届に判を捺しただけですが」の各話を1つにまとめたものです。
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