<らせんの迷宮 〜DNA科学捜査〜>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第2話ストーリー&レビュー
第2話のストーリー
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安堂源次(安田顕)は娘の瑞希(古川凛)に「DNA婚活パーティ」を勧められ、嫌々ながらも乱原流奈(倉科カナ)と参加することに。会場にはなぜか神保仁(田中圭)の姿が。恋愛遺伝子の研究のために特別に見学させてもらっているという。
パーティではDNA分析がきっかけで結婚した相性98%の遠山友蔵(笹野高史)・鮎子(中越典子)夫妻がゲストとして登場。仲の良さを見せつけるが、数時間後、鮎子は何者かに殺害されてしまう――。
第2話のレビュー
DNAの相性で結婚相手が見つかるのは運命なのか、味気ないものなのか。今回の舞台はDNA婚活パーティー。安堂(安田顕)は娘の瑞希に勧められ、乱原(倉科カナ)と共に参加することに(ショートヘアになった乱原さんもかわいい!)。そしてそこには、恋愛遺伝子の研究のため見学しに来た神保がいた。
DNA婚活なんて……と言いながらも、DNA分析相性98%の遠山夫妻に感銘を受けてしまうあたり、安堂らしい。しかし、神保は「匂いがどうだったか」「尿とか汗とか?」などと場に似つかわしくない単語を繰り出し、夫妻の顔をしかめさせてしまう。
田中圭が言うとあまりカドが立たないが、現実の婚活パーティーでそんなことを言ったら絶対にアウトだからな!
たぶん、神保はまだ恋愛をわかっていない。「恋愛遺伝子で最適の結婚相手が見つかる」と証明されたら、言い寄ってくる女性の遺伝子を元にすべての結論を出してしまいそうである。
そんな中で、妻の遠山鮎子(中越典子)が何者かに殺されてしまい……。
DNA婚活パーティーから始まり、遺産相続を巡る骨肉の争い、家政婦からの恨み、そして後妻業。全部盛りと言っても過言ではないほどに濃ゆい第2話。
相変わらず、安堂は勘で動こうとする。関係者それぞれの証言によってコロコロと動きすぎではないだろうか。その傍らで、神保はせっせとDNAによる問題解決を進めていく。
やはり現場のどこかしらにはDNAが残っていて、現場のDNAを犯人が持ち帰っている可能性もある。DNAがあれば、警察は無敵なのでは? と思ってしまうが、全国民のDNAデータがあるわけではないので、そうもいかない。
となると、やはり犯人の当たりをつけるためには、捜査を積みかさねていかないといけないわけで……安堂だけではダメだし、神保だけでも足りない。うまい具合にバランスが取れている。
神保が捜査に協力的なのは、さまざまなDNA研究に現場が役立ちそうと判断したからのように思う。
今回も、DNA婚活パーティーに刺激されて、ラストには安堂や乱原たちのDNA相性診断結果を出していた。DNAの研究には、マメな情報整理と、思いついたら即実行の行動力が必要なのかもしれない。
そして、DNAの相性診断では神保と安堂は98%のマッチ率……。
神保が甘いものを食べている目の前で安堂がカレーを食べているところからも、ふたりの性格が正反対なのは火を見るよりも明らかなのだが。
相棒としての相性の良さをさらりと第2話で出してくるあたり、ニクイ。この結果を見たとき、安堂よりも神保がどのような感想を抱いたのか気になるところだ。
※この記事は「らせんの迷宮 〜DNA科学捜査〜」の各話を1つにまとめたものです。
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(C)夏緑・菊田洋之・小学館/テレビ東京/AX-ON