<らせんの迷宮 〜DNA科学捜査〜>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第3話ストーリー&レビュー
第3話のストーリー
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安堂源次(安田顕)は公園で「人が死んでいた」という目撃情報から、警察官・松木宏(須賀健太)と現場へ向かうがそこに死体はなく、酔っぱらいの見間違いと判断。翌日、血の海と化したアパートの一室が発見される。しかし死体も、運び出した痕跡もない…。
死体が消える難事件に困った源次は神保仁(田中圭)に助けを求める。被害者は赤島典子(徳永えり)。髪の毛と血液のDNAが一致した。しかし神保は出血量が多過ぎる点に目を付け…。
第3話のレビュー
安堂さんが神保さんの扱いを心得てきた感がほっこりする。血の海と化したアパートの一室。しかし、死体はなく、死体が運び出された形跡もない。被害者は赤島典子と推定されるが……。
困った安堂は神保に協力を依頼。読まなければいけない論文があるからと一度は断るが、安堂に煽られて結局は現場に向かう。DNA研究にできないことがあると言われるのは嫌な神保、本当にDNAにまっしぐらすぎる。
捜査線上に上がってきたのは警察官の松木。実は安堂、「公園で人が死んでいる」と目撃情報を受けた際、松木と一緒に現場に行っていたのだ。次第に、松木が犯人ではないか、という証拠が積み重なっていく。それも、赤島だけではなく、公園で目撃された事件についても松木に容疑がかかる。
しかし、神保はアパートにあった血の量が多すぎると疑問を抱く。確かめたいことがあるとカフェ「ゲ吞ム」を飛び出した神保。走り方かわいいのに意外と足が速いのはなんなんだ……。
DNAでモンタージュ写真を作成するとか、本当に究極の個人情報すぎる。何も悪いことができない。おまけに、血液の劣化具合も分析できるとか。これらが今回の事件を解決する鍵になる。
神保が疑問を抱くきっかけになったのは血の量。被害者の体重に対して、血液の量が多すぎる。冒頭で、「人間をぞうきんみたいにして血液を絞れるのか」という神保のトンデモ発言があった。これが伏線のひとつになっている。実は赤島が殺されたと偽装するため、時間をかけて採血をし、それで部屋を汚したのだ。
殺されたと偽装しなければならなかったのは、赤島が夫のDVから逃れるためだった。
夫は医師。DVでできた傷は夫の病院で治療するので、DVの証明となる診断書は書いてもらえない。DVの被害届を出しても、夫の父親によってつぶされてしまう。逃げ場がなくなった赤島にはこうするしかなかった。
一方、松木は過去にストーカー被害を訴えてきた女性を助けられず、ずっと悔やんで生きてきていた。互いの心と体を救うために、2人は協力し合っていたのだ。
赤島の夫が諸悪の根源でしかないのだが、どうにも救われない人がたくさんいるであろうことが察せられて辛い。松木は警察官としては方法を間違えたかもしれない。けれど、ひとりの人間を救いたい、守りたいという気持ちは報われてほしいと思ってしまう。
松木演じる須賀健太さんの犯行告白のシーンは、無念さがにじみながらもどこか救済された安堵も感じられて個人的にはとても好きだ。
そして今回も事件解決に貢献した神保。おいしいスイーツをたくさん食べてほしい。神保がおいしそうに食べるものだから、ドラマのあとにデザートを食べたくなるのが難である。
※この記事は「らせんの迷宮 〜DNA科学捜査〜」の各話を1つにまとめたものです。
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(C)夏緑・菊田洋之・小学館/テレビ東京/AX-ON