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2021年11月29日

鬼滅の刃「無限列車編」第7話:煉獄さんの最期の笑顔が忘れられない

鬼滅の刃「無限列車編」第7話:煉獄さんの最期の笑顔が忘れられない




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テレビアニメ「鬼滅の刃」無限列車編が2021年10月10日(日)より放送スタート。

竈門炭治郎 立志編、遊郭編それぞれと繋がる「無限列車編」がテレビアニメとして再構成されて放送される。

本記事では、第7話をcinemas PLUSのライターが紐解いていく。

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鬼滅の刃」無限列車編 第7話:「心を燃やせ」レビュー


うう、煉獄さん……このくだり、何度観てもつらい。冒頭から涙なしには観られない。
でも、煉獄さんの最後の戦いをあらためて目に焼き付けられてよかった気もする。

すでに満身創痍なのにそこからさらに何段階か闘気を出せるところに、炎柱の真髄を見た。煉獄さんの身体を炎が駆け巡るシーンは鳥肌が立ちそうだ。煉獄さんの強さはこれまでに見た他の隊士の比ではないくらい圧倒的なのに、どんなに深く斬り込んでも猗窩座はすぐに再生してしまう。人間が鬼と戦う無謀さを今さら思い知る。歴代の鬼殺隊士たち、みんな立派すぎる。

終わりの見えない戦いの末、猗窩座の腕が煉獄のみぞおちを貫通。思い出したのは、幼い日の母・瑠火との会話だった。

「弱き人を助けることは強く生まれた者の責務です」
「強く優しい子の母になれて幸せでした」

自らの命がもう長くないことを悟った母が遺した言葉を思い出し、「母上、俺のほうこそあなたのような人に生んでもらえて光栄だった」と猗窩座も驚く力で対峙する。な、なんと素晴らしい母子なのか……。

日の出が近づき、猗窩座は逃げる。珍しく子どものように怒った炭治郎に「逃げるな」と言われ「俺はお前たちから逃げてるんじゃない!太陽から逃げてるんだ!」と言いながら逃げていくの、かっこ悪すぎる……。

家族が殺されたときも自分より妹のことを気にしていたのに、感情をむき出しにして怒ったり泣いたりする炭治郎。年齢に対して大人すぎて尊敬することも多いけど、このときは炭治郎と観客が完全に同じ気持ちで一緒に怒る場面のような気がした。炭治郎の頬を流れる涙を見て、あらためて涙の表現が美しいアニメだなとおもった。

泣きじゃくる炭治郎に対し、落ち着いて微笑み、話す煉獄さん。話しながらもどんどん大量に血がにじんでいくけど、俺はもうすぐ死ぬ、話せるうちに話してしまうから聞いてくれ、と。炭治郎だって本当はわかっていたけど、何とかそうじゃないことを祈りたかったのだろう。

「心を燃やせ」「歯を喰いしばって前を向け」

炭治郎たちへの言葉を言い終えると、かすむ視界の向こうに母・瑠火の姿が。

「母上、俺はちゃんとやれただろうか。やるべきこと、果たすべきことを全うできましたか?」

「立派にできましたよ」

母の言葉を聞いて、笑顔になる煉獄さん。
この笑顔が子どものように無垢で、もう涙腺が駄目……。

すんごく悲しいけど、煉獄さんは最期、炭治郎たちに微笑んでいたし、最後の最後、母に褒められて笑顔だった。若すぎるし、死なないでほしかったし、納得いかないし、もっと煉獄さんを見ていたかったけど、最後に笑顔で終われた煉獄さんの人生は、ある意味では幸せなのかもしれない。少しだけそんな風にも思えた。

この後、泣く炭治郎と善逸を励ます伊之助の言葉もいいよなぁ。泣くんじゃねぇって言いながら自分もめちゃくちゃ泣いてるし。伊之助、すっごい人間らしい。なんか、悲しいのにちょっとおかしいこのシーン、鬼滅だなぁ。

煉獄さんの訃報を聞く柱たち、それぞれの性格が出ているなと思うが、特に伊黒さんの「俺は信じない」という言葉には泣きそうになる。

柱合会議では「信用しない」と言っていた伊黒。言葉は近いけど、炎柱がやられるわけがない、受け入れられないという全然別の意味合いの「信じない」で、決して社交的ではない伊黒も煉獄のことは信用していたんだなということがわかる。まだアニメ化されていない部分なので明記はしないが、原作で描かれている伊黒の過去も考えると、炎柱である煉獄さんは特別な人だったのではと思う。

他の柱たちの反応から総合しても、一部はさておき全体的に人望があったのがわかるし、本当に偉大な人を亡くしてしまった……。

喪失を抱えつつ、来週からは「遊郭編」が始まる。「無限列車編」で煉獄家訪問も描かれるのかと思ったがなかったので、そちらでやるのだろうか? 予告ですでにかっこいい宇随さんの活躍も楽しみだ。

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「鬼滅の刃」無限列車編 第7話ストーリー



魘夢を倒した炭治郎たちの目の前に現れた一体の鬼——上弦の参・猗窩座。満身創痍の炭治郎に襲い掛かる猗窩座を、間一髪で煉?獄が迎え撃つ。
苛烈な戦いのなか、猗窩座は「鬼にならないか」と煉獄に語りかける。断固として応じない煉?獄だが、次第に体は傷つき疲弊し、限界が近づいていた……。

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(文:ぐみ)

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