<駐在刑事Season3>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第2話ストーリー&レビュー
第2話のストーリー
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水根旅館の女将・美也子(市毛良枝)の元にオレオレ詐欺の電話がかかってくる。江波(寺島進)は犯人を捕まえるが、奥多摩ではオレオレ詐欺が多発していた。
そんな中、男の変死体が見つかり、男がオレオレ詐欺グループのリーダーだと判明。事件前に男と治子(茅島成美)の孫だという若い男(田中偉登)が揉めていたという目撃情報が入り、江波は孫から事情を聞く。しかし治子の孫・流星は8年前に落石で亡くなっていて…。
第2話のレビュー
奥多摩でオレオレ詐欺事件が発生!平和な奥多摩を脅かす事件を解決するため、またもや動き出す駐在さん・江波(寺島進)。水根旅館にかかってきたオレオレ詐欺の電話をきっかけに、詐欺グループの一員を現行犯逮捕した。これで、オレオレ詐欺は無事に収まるかと思いきや……。
直後に「ずっと知らない車が山中に停まっている」と奥多摩の住民から知らされる江波。
現場に向かい調べてみると、車中から「木島秀樹」の身分証明書が見つかった。大量の携帯や個人情報リストなども発見されたことから、詐欺グループの一員であると推測される。停められた車の近くには、血痕が付着した石が……。
転々とする血痕を追う江波。すると、木島の遺体に行き着いた。彼は何らかの理由で、すでに亡くなっていたのだ。
なぜ木島は亡くなっているのか? 何者かに殺されてしまったのか?
捜査を進めるうちに、木島と”若い男”が口論しているのを見た、と情報が入る。その若い男とは、治子(茅島成美)の孫・流星のことだとわかった。流星に話を聞けば、何かわかるかもしれない。
しかし、ここで驚愕の事実が。なんと、本物の流星は、中学3年生の頃に落石事故ですでに亡くなっている。つまり、流星を名乗る男は別人である可能性が高い。治子も、それを承知で流星を家に上げているというのだ。
流星を騙る謎の男は、加山(田中偉登)だと判明。やはりオレオレ詐欺グループの一員だったようだ。しかし、一度治子から100万円を騙しとるも「必要なくなった」と言って返しに来たという。その後、まるで恩返しをするかのように治子の家に滞在していたらしい。
加山には木島の殺害容疑がかけられたが、治子の証言によりアリバイがあるとわかった。オレオレ詐欺グループ内での内輪揉めだと認識されかけていたが、その線も薄い。そもそも、彼がわざわざ100万円を返しに来た理由、そして逃げなかった理由がわからない。
果たして、木島が亡くなった原因とは……?
江波の独自の捜査により、名前が上がったのは、浜野まなみ(山谷花純)だ。
将来、小学校の教師になることを夢見ながら、奥多摩の山岳ガイドセンターでアルバイトをしている女性。まなみは、山中で不法投棄をする木島と、たまたま遭遇してしまった。奥多摩を愛するがあまり、彼に注意をする。それがきっかけでトラブルとなり、揉み合った末に木島を殺してしまったという。
なぜ、江波は彼女が犯人だと突き止められたのか?
きっかけとなったのは、殺害現場である山中に生息する「山漆」だった。捜査のため現場に入り込んだ者たちは全員漏れなく、山漆による肌のかぶれに悩まされていた。特効薬となるのは、ものすごい香りを放つ「サワガニをすり潰した薬」しかないという。
浜野まなみも、現場にいたのではないか。山漆による肌のかぶれに悩んでいたのではないか。特効薬が放つ激臭をごまかすため、香りのキツい香水を使っていたのではないか。
些細なきっかけから、ここまで推理を繰り広げる江波。奥多摩に住んで長いからこその洞察力なのかもしれないが、やはり元・捜査一課の刑事であることも関係しているのだろう。
罪を償って、改めて奥多摩に戻ってくることを誓ったまなみ。
そして、容疑が晴れた加山が語ったのは、実に予想外な心温まる結末だった。
実は、本物の流星が亡くなった落石事故の現場に、加山もいたのだという。流星は加山を助けるために、落石事故に巻き込まれてしまった。そのことをずっと悔やんでいた加山は、せめて何かできることはないかと切実な思いで、治子の元を離れなかったのだ。
奥多摩で起こった殺人事件が、復讐・怨恨などによるものではなくて、よかった。そう胸を撫で下ろした第2話。このまま平和な奥多摩に戻ってほしいと願うが、次の事件の予感はすぐそこに迫っている。
※この記事は「駐在刑事Season3」の各話を1つにまとめたものです。
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