「ハレ婚。」第5話レビュー:伊達家を揺るがす事件が発生!龍之介とまどかの壮絶な過去が明らかに(※ストーリーネタバレあり)
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島崎遥香主演のドラマ「ハレ婚。」が、2022年1月16日放送スタートした。
「ヤングマガジン」(講談社)で2014年から2019年にかけて連載されたNON原作の同名漫画をドラマ化した本作は、日本で唯一の「一夫多妻制(ハーレム婚、通称ハレ婚)」が認められた街を舞台にした異色ラブコメディ。実家へ帰郷して“3人目の妻”となる主人公・小春を島崎遥香、すでに二人の妻を持ちながら小春にプロポーズする「ハレ婚夫」伊達龍之介を稲葉友、1人目の妻・ゆずを柳ゆり菜、2人目の妻・まどかを浅川梨奈が演じる。
本記事では、第5話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。
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「ハレ婚。」第5話レビュー
龍之介(稲葉友)がピアニストとしての活動再開に向けて動き始めた。しかし、ピアノにトラウマを抱えており、どこか元気のない龍之介を自身の“バースデーデート”と称して東京の街へ連れ出した小春(島崎遥香)。
「ハレ婚。」第5話では、小春と龍之介が甘い時間を過ごす一方で、伊達家を揺るがす事件が起きる。
小春の誕生日当日は、伊達家において3日に1度のまどか(浅川梨奈)の日。そのため、夜までには家に帰る約束で小春は龍之介を独占してデートを楽しむ。しかし、意外にも龍之介の方が小春に夢中になってしまい、まどかとの約束を破ってしまった。
小春と龍之介が初めて結ばれた頃、小春のために用意したケーキの前にして二人の帰りを待つまどかの姿が切ない。翌朝、ゆず(柳ゆり菜)はまどかが結婚指輪を置いて家から消えていることに気づく。自分のせいだと責任を感じる小春。再び東京に戻り、龍之介とまどかが以前働いていた六本木のBAR「BURROW」を訪ねることに。しかし、ある事情で龍之介は店長から恨みを買っていた。
二人がこのお店で出会った頃、まどかは家族にお金を渡すために売春を行っており、父親もわからない子どもを妊娠。似たような孤独を抱えるまどかを龍之介はかばい、店長に自分が子供の父親だと名乗り出てお店を解雇されたのだ。その時から龍之介に忠誠を誓い、茨城までついてきたまどか。家出した彼女に対して龍之介が何もフォローしようとしなかったのは、最初から「僕のことを信じられなくなったら、その時は自ら消える」と約束を交わしていたからだった。
「まどかには幸せになってほしい」と語る龍之介に、小春は諦めずに「龍はどうしたいのか」を問いかける。まどかが伊達家からいなくなれば、小春は今よりも龍之介を独占できるはず。だけど彼女にとって今や龍之介だけではなく、まどかやゆずも大切な“家族”だった。こんな形で終わっていいはずがない。小春は「BURROW」の店長に頼み込み、龍之介のピアニスト復帰コンサートを開いてまどかをおびき寄せる作戦に出た。
龍之介が弾くピアノの優しい音色を、お店の外で聴きながら涙するまどか。実は一度子どもを中絶したことで不妊に悩んでいた彼女は、龍之介に黙って子宮の摘出手術を受けていたのだ。もしかしたら小春の誕生日の夜、まどかは龍之介に自分が抱えている不安を相談しようとしていたのかもしれない。でも自分との約束を破り、小春との時間を選んだ龍之介をまどかは信じられなくなってしまったのだろう。
今回の出来事でまどかの大切さを実感した龍之介だったが、彼女から「もう楽にしてほしい」と離婚届を突きつけられる。
“金持ちの好色亭主とそれに群がる金目当ての女たち”。そんな世間からのイメージ通りだったら上手くいくのかもしれないが、そこに愛がある限り、やはりハレ婚は成立しないのか。次週はゆずの過去も明らかになり、少しずつ龍之介が普通の結婚ではなくハレ婚を選んだ本当の理由に近づいていく。
(文:苫とり子)
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