『デニスの怖いYouTube』に直撃取材!霊感ゼロ芸人だからこそ見つけた活路「人間性がバレるロケがお笑いに還元されている」
——『デニ怖』の特色でもある「全員霊感ゼロ」はYouTubeだからこそできたことだったんですね。ほかに、テレビとの違いはありますか?
千葉:一番大きいのは、「ロケハンをしなくていい」ことですね。『デニ怖』のルールでもあるんですけど、ロケハンは絶対しません。事前にロケハンすると、本番で僕が楽しくないんです。それが嫌なので、一緒に入って一緒に撮る。
行雄:千葉さんの趣味なんですよ。
千葉:テレビだと事前にどう回るか決めないといけないし、終わる時間も決まってる。なにも決めずにやれるのは、YouTubeだからこそ、そしてデニスでしかできないことですね。
松下:確かに、信じられないくらい撮ります(笑)。テレビだと霊が出る部屋をテンポ良くまわると思うんですけど、ほんまに全部の部屋を細かく見るんで。気付いたらもう夜明けやん、みたいなときありますね。
千葉:どこに霊がいるか分かんないからね。1泊2日のロケも増えてるし、平均したら8時間くらいいるかも。
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松下:移動入れたらもっと(笑)。麻痺してきて、片道3時間くらいやったら近いって思います。
行雄:行き先をあんま言ってくれないんですよ。
——事前に行き先を言わないのはなぜですか?
千葉:やっぱり、初めてのリアクションを撮りたいので。先に調べられちゃうとつまんないなって(笑)。
行雄:真っ暗な山道で車を降りて、どこに心霊スポットがあるんやろと思ったら「あそこ見て」と。よく見たら鳥居があって、「神社か!」とか。そんな感じですね。
松下:暗闇から鳥居が見えたら絶望しますよ。ある意味、素晴らしい演出をしていただいてますね。僕たちがちゃんと怖くなるように。
幽霊は「風邪」みたいなもの!?
——『デニ怖』始動前、デニスのお二人は幽霊を信じていましたか?
行雄:俺は、夜道が暗いと「怖いな」ってぐらい。お化けのことを、ちゃんと考えたことも無かったですね。
松下:僕はめちゃくちゃ“おる派”でしたね。いとこのおばちゃんが、香川の沼で河童に引きずられたとか言うてて、足に手形が残ってるんすよ。だから幽霊だけじゃなく、妖怪とかもおるんちゃう?くらいの感じです。科学的に解明されてないだけであって、将来的にはいることが当たり前になるんちゃうかなと。
——心霊スポットに行き始めると、普段から幽霊を身近に感じるようになるものなんでしょうか。
行雄:距離は置いときたいですね、霊とは(笑)。
千葉:僕たちは全員霊感が無いので、身近にはならないですね(笑)。なにも感じないからね。
松下:でも、呪物を集めた場所に1泊2日したとき、めっちゃ耳鳴りがやばかったんですよ。久しぶりに体調不良になって。
千葉:行くとおかしなことは起こるし、たまに「これまずいかな」ってこともあるけど、帰ってくると忘れる。
松下:東京のネオンが忘れさせてくれるんです(笑)。
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——場所が変わると、切り替えができるものなんですね。
行雄:そうですね。人間って慣れるもので、最初の頃は絶対(お清めのために)めっちゃ塩かけてたんですけど、最近は無いですね(笑)。前は、ロケ後はお酒飲まないと怖くて寝られへんとかありましたけど。
千葉:幽霊って風邪みたいなもんで、現場では具合悪くなるけど、帰ってくると元に戻るんですよ。
——へぇ~!
松下:いや、これ勝手に言ってるだけです(笑)。でも確かに、帰ってまで体調悪いことは無いですね。
千葉:経験から言うと、です(笑)。霊感、まったく無いんで。
行雄:霊を気にせぇへんようにしてるってところはありますよ。はやとも(吉本興業所属の霊視芸人・シークエンスはやとも)から、僕みたいにメンタル弱い人は憑かれやすいって聞いたんで、最近は無理やり強くしてますね。
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松下:確かに、最初の頃より行雄ちゃんすごいメンタル強くなりました。お化けに耐性ついてますし、普段も前よりたくましくなったような。
行雄:それは関係ないと思うな(笑)。
松下:怖いところに行ってハート鍛えられたのかなって思います。前は「今日、新ネタやろう」って言うと「嫌」って言うことが多かったけど、心霊スポット行きだしてからすごい前向きになってる。
千葉:度胸がついて?
行雄:そんなことないやろ。売れなきゃと思ってるだけ。
松下:全然ちゃう話か(笑)。
行雄:ただ焦りが出てきてるだけ(笑)。
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